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電子レンジ対応包装材料の加熱対策技術最前線

電子レンジ対応包装材料の加熱対策技術最前線

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年7月27日(木) 13時00分16時50分

プログラム

第1部 マイクロ波加熱の特徴と最新技術動向

(2017年7月27日 13:00~14:10)

 マイクロ波加熱は、「食品などに含まれる水が加熱されるために進行する」と明記されているものがあるが、マイクロ波加熱は水が含まれていないものでも加熱できる。マイクロ波加熱の特徴や原理を理解することで、既存の加熱では行うことのできない加熱を実践できる。
 本講演ではこの点に加え、マイクロ波加熱を最大限に利用したインテリジェント電子レンジやそれ以外の技術 (水素エネルギー、植物育成) などについても触れる。

  1. マイクロ波加熱について
    1. なぜマイクロ波で温まるのか?
    2. マイクロ波加熱の利点は?
    3. 加熱効率を決定する因子と効果的な使い方
    4. マイクロ波独自の現象の利用と防止
    5. マイクロ波加熱装置
  2. インテリジェント電子レンジ
    1. お弁当の部分加熱ができる!?
    2. 冷凍食品の高品質解凍
    3. 新しい電子レンジの世界的動向
  3. 水素エネルギーや植物育成へのマイクロ波応用
    • 質疑応答

第2部 電子レンジ対応食品の製品設計に役立つシミュレーション技術

(2017年7月27日 14:20~15:30)

 電子レンジで食品を加熱した場合の食品内温度分布を予測するためには、電子レンジ庫内の電磁界解析と食品内の熱移動解析を行う必要がある。
 ここでは、市販ソフトを用いた電子レンジモデルの作成と解析手法について概説する。また、食品の温度履歴に基づく食品の調理 (成分変化) についても概説する。

  1. シミュレーションに必要な物性値
    1. 熱物性の推算
    2. 誘電物性の温度依存性
    3. 誘電物性の塩濃度依存性
    4. 電子レンジ加熱用模擬食品
  2. 電子レンジモデルの作成と温度分布解析
    1. 電磁界解析と熱移動解析の基礎
    2. ターンテーブル型電子レンジの解析
    3. フラットテーブル型電子レンジの解析
    4. 電子レンジ解凍の解析
    5. 空隙を含む食品の加熱
  3. 調理過程のシミュレーション
    1. タンパク質変性の速度論
    2. 電子レンジ煮魚調理を例とした解析
    • 質疑応答

第3部 電子レンジ向け自動蒸気抜きパッケージ

(2017年7月27日 15:40~16:50)

 消費市場の動向を見ると、世帯の縮小・高齢化により、「シングル (単身) 」「スモール (少人数) 」「シニア」がキーワードとなっており、電子レンジ加温でそのまま食べられるお一人様向け商品が増加し、包材へのレンジ対応機能付与が加速している。
 本セミナーでは、近年多様化している蒸気抜き包材について報告するとともに、当社で開発した「レーザー蒸気抜き包材」を紹介する。

  1. 市場動向
    1. 消費市場動向
    2. 電子レンジの普及
    3. 電子レンジ調理の流行
    4. 商品トレンド
  2. 蒸気抜き包材の多様化
    1. 蒸気抜きパッケージの品種紹介
    2. 品種別特徴まとめ
  3. レーザー蒸気抜き包材
    1. 特徴
    2. 実験データ紹介
    3. 調理実験紹介
    • 質疑応答

講師

  • 堀越 智
    上智大学 理工学部 物質生命理工学科
    教授
  • 酒井 昇
    東京海洋大学大学院 食品生産科学部門
    教授
  • 小谷 直己
    凸版印刷 株式会社 生活・産業事業本部 ビジネスイノベーションセンター 開発本部

会場

東宝土地 株式会社 高橋ビルヂング
東京都 千代田区 神田神保町3-2
東宝土地 株式会社 高橋ビルヂングの地図

主催

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