技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

コンピュータ化システムバリデーション 対応実務とドキュメント作成・演習

コンピュータ化システムバリデーション 対応実務とドキュメント作成・演習

~3日間マスターコース~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年4月12日(水) 10時30分 16時30分
  • 2017年4月13日(木) 10時30分 16時30分
  • 2017年4月14日(金) 10時30分 15時00分

プログラム

 「GAMPや適正管理ガイドラインを読んだが、どこまでやればよいのか判らない」「ERES指針やPart 11は理解できたが、実践方法が判らない」等との話しをよく聞く。
 本講座では、下記の基礎編、実践編をとおし、CSVとERESの「本質」を3日間かけてじっくりと理解していただく。
 さらに、データインテグリティ編においては「本質」を応用する力を身につけていただく。また、400スライドを超えるテキストと付録CDに収載する豊富な資料により、日欧米3極のコンピュータ要件について後日の復習やさらなる自習が可能である。

CSVの基本的事項

(2017年4月12日 10:30~16:30)

  1. 電子記録・電子署名の基礎
    1. 真正性、見読性、保存性、監査証跡
    2. オープンシステム、デジタル署名
  2. 生データの電子化対応
    1. 生データと監査証跡対象の規定
    2. バックアップとアーカイブ
  3. CSVの基礎
    1. バリデーションのVモデル
    2. URSはカテゴリ3標準製品でも必要か
    3. イニシャルリスクアセスメント
    4. アセスメント結果の使い方
    5. バリデーション計画書と開発計画書
    6. DQと詳細リスクアセスメント
    7. インフォーマルなリスクアセスメント
    8. トレーサビリティマトリクス
    9. システムテスト、FAT、SATの考え方
    10. OQとPQの考え方
    11. バリデーション報告書の重要性
    12. 変更管理と構成管理
    13. 効率的なバリデーションアプローチが重要
    • 質疑応答

CSVにおける査察対応、各国規制要件の違い

(2017年4月13日 10:30~16:30)

  1. GAMP 5のポイント
    1. カテゴリ混在時のバリデーション
    2. カテゴリ1のバリデーション
    3. 基盤ソフトウエアのバリデーション
  2. コンピュータ化システム適正管理ガイドライン
    1. コンピュータ査察の基本方針
    2. 既設システムのバリデーション
    3. 機器/装置のバリデーション
  3. FDA Part 11 規則とガイダンス
  4. FDAのコンピュータ指摘107件の紹介
    • 例: スプレッドシート (エクセル) をバリデートしていない
      1. サンプル数をエクセルで管理しているがその真正性を証明できない
      2. クロマトグラム生データを削除できてしまう
      3. 監査証跡をチェックした記録がない
      4. HPLCの電子生データが残されていない
      5. 共有ID/パスワードによる運用となっている
  5. PIC/SとFDAのデータインテグリティ不適合指摘
    • 例: 良い結果が出るまで試し分析を繰り返している
      1. 試し分析結果のクロマト生データを削除している
      2. 試し分析を機器使用台帳に記録していない
      3. メソッドをだれでも変更できてしまう
      4. 電子記録の変更を監査証跡により監視していない
  6. PIC/Sのコンピュータ要件
    • 例: 監査証跡の規則的レビュー (Annex 11)
      1. 生データとする電子記録を規定 (PIC/S GMP)
      2. 監査証跡対象の記録を規定 (査察官向けガイダンス)
      3. カテゴリ3に対するDQ (Annex 11)
      4. 待避データの見読性維持 (Annex 11)
      5. エクセル・スプレッドシートの管理 (EMA Q&A)
  7. MHRAのデータインテグリティ・ガイダンス ALCOA原則、監査証跡によるデータレビュー、共通ログイン、フラットファイルなど
    • 質疑応答

理解度を深める問題演習・ドキュメント作成実習

(2017年4月14日 10:30~15:00)

「どこまでやればよいのか判らない」「実践方法が判らない」を、実習を通して解決する。
異なったタイプのシステム題材に対し以下などを受講者に策定していただき、講師が解説しディスカッションを行う。

  • CSVドキュメント (SOP・記録書) 作成の実習
  • ソフトウェアカテゴリ分類
  • バリデーションアプローチ
  • FS、DSの記載内容
  • データインテグリティ要件
  • トレーサビリティマトリクス

以下のようなシステムを題材とするが、受講者の題材持ち込みも可能である。

  • 市販標準機器
  • 操作パネルをグラフィックターミナル (GOT) 化した製造装置
  • 計装制御盤
    (PLC+ペーパーレスレコーダー+タッチパネル+デジタル調節計)
  • LIMS (カテゴリ混在、分析機器接続)

留意点

  • システム題材を持ち込む場合は、PC画面1枚に収まるようなシステム構成図の電子ファイルとハードコピーを初日に提出をお願い致します。
  • 時間的制限から持ち込み題材すべてを取り上げることができないことがありうることをご了解願います。

講師

  • 望月 清
    合同会社 エクスプロ・アソシエイツ
    代表

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 80,000円 (税別) / 86,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 80,000円(税別) / 86,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/15 GMP省令が求める医薬品品質システム (PQS) と実行的な品質マネジメントシステムの構築 オンライン
2024/11/15 薬価算定/制度の要点と加算取得に向けた薬価戦略のポイント オンライン
2024/11/15 局方/GMPに対応する不純物の評価・管理及び原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定 オンライン
2024/11/15 ライフサイエンス領域における医療トレンドとポストコロナビジネスに求められる対応手法 オンライン
2024/11/15 再生医療等製品・遺伝子治療薬開発のための生物由来原料基準/カルタヘナ法 徹底解説 オンライン
2024/11/15 治験・臨床研究に関わる補償・賠償の実務対応 オンライン
2024/11/16 CMC部門・研究部門での電子実験ノート利用における規制の実務対応 オンライン
2024/11/18 インド・中国における医薬品薬事戦略と現地対応ノウハウ オンライン
2024/11/19 原薬製造のプロセスバリデーション実施方法とスケールアップ・MF登録申請 オンライン
2024/11/19 ICH Q12,Q14の要件と承認後変更管理 (PACMP) の具体的進め方 オンライン
2024/11/19 ラボと製造の現場におけるデータインテグリティ実務とCSV 監査証跡の定期レビューとQAレビュー オンライン
2024/11/19 空調システムの維持管理とバリデーション オンライン
2024/11/19 治験薬GMP入門 オンライン
2024/11/20 製薬用水の基礎と実践知識を理解する オンライン
2024/11/20 GMP監査の基礎と実践 オンライン
2024/11/20 ISO9001:2015から化粧品GMP、ISO22716への適応、および原料に関するEFfCI GMP、一次容器に関するISO15378の要求の理解 オンライン
2024/11/20 実務に役立つ医薬品GCP入門講座 オンライン
2024/11/20 変形性関節症の病態/治療・診断技術の現状と臨床現場が望む新薬像 オンライン
2024/11/20 改正QMS省令に伴う滅菌製品製造 (委託滅菌の注意含む) 品の滅菌関連の留意点と滅菌バリデーション基準の要求事項/監査時の留意点 オンライン
2024/11/20 リポソームと脂質ナノ粒子の基礎・調製・評価および応用のポイント オンライン

関連する出版物

発行年月
2011/8/29 グローバルスタンダード対応のためのCSV実施方法
2011/8/24 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応 "SOP作成"実践講座
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き
2011/6/29 3極申請対応をふまえた不純物の規格設定と不純物プロファイル管理
2011/6/28 治験の臨床検査値における軽微変動が意味するもの / 有害事象判定
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション
2011/4/20 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応実践講座
2011/1/28 3極GMP/局方における無菌性保証と査察対応
2011/1/25 供給者監査実施のノウハウと注意点
2010/12/6 日本での申請をふまえたアジアンスタディと各国の相違
2010/12/1 「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応準備の手引き
2010/11/29 FDA Part11査察再開と欧州ANNEX11要求対応
2010/11/25 EDC適合性調査と医療機関事前対応
2010/10/28 薬物動態(「ヘ」項)試験におけるデータ・試験の信頼性確保・保証とQC・QA手法/タイミング
2010/8/20 3極GMP査察対応シリーズ
2010/5/27 CMCレギュレーションとドラッグマスターファイル(DMF)作成入門