技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

触り心地の定量評価と製品開発への応用

触り心地の定量評価と製品開発への応用

~触感と物理量の関係性~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、ヒトの触感知覚メカニズムから測定手法、統計手法の選び方、実際の製品への応用事例まで詳説いたします。

開催日

  • 2017年3月21日(火) 10時00分 16時20分

受講対象者

  • 触覚・触感・手触り感に関連する技術者、開発者、マーケティング、品質評価担当者
    • 衣料
    • 化粧品
    • 医療機器
    • 医療器具 (人工皮膚、人工指 等)
    • 自動車
    • 樹脂材料、スポンジ
    • ロボット
    • バーチャルリアリティなど

修得知識

  • 材料の触感設計のための基本的な考え方
  • 触感の官能評価項目に対応する物理的因子とその客観的計測手法
  • 材料設計への応用

プログラム

第1部 触覚による素材の粗さ・硬軟・摩擦・温冷の知覚メカニズム

(2017年3月21日 10:00〜11:20)

  1. 粗さの知覚機序
    1. 2種類の粗さ知覚
    2. マクロ粗さ
    3. ミクロ粗さ
  2. 硬軟の知覚機序
    1. ヒトが感じる硬軟とは
    2. 柔らかさの知覚
    3. 硬さの知覚
  3. 摩擦の知覚機序
  4. 温冷の知覚機序
    • 質疑応答

第2部 材料の触感設計のための手法と課題

(2017年3月21日 11:30〜12:50)

 材料の触感設計のためには、触感の背後にある物理的因子を明らかにすることが必要である。
 それぞれの触感を定義づける物理モデルの構築とそれを材料設計に生かした例について紹介する

  1. 触感の物理現象を探る
    1. 皮膚感覚のメカニズム
    2. 触感の物理モデルの考え方
    3. 物理モデルと材料の微構造との関係づけ
  2. 物理モデル構築のための官能評価データの解析
    1. 物理現象を意識した触感の官能評価
    2. 官能評価の多変量解析とその解釈
    3. 多変量解析の落とし穴とその解決方法
    4. 機器測定と官能評価との関係づけ
  3. 触感の物理モデルに基づく材料設計
    1. 材料設計の具体例 (繊維製品や化粧品の実例を中心に)
    2. 触感設計の妥当性の評価
    3. 類似した感覚の見分け方
    4. 高次触感の解明と新触感の創出に向けて
    • 質疑応答

第3部 物理量から具体的触感、抽象的触感の推定

~「ざらざら/ふわふわ」から「好き嫌い」まで~

(2017年3月21日 13:30〜14:50)

 触感は我々が外界を認識する際に重要な役割を果たすが、視覚や聴覚に比べて定量化が難しい。
 本講演では触感を表す様々な形容詞を階層的に捉えることによって、物体表面の物理量からヒトが感じる触感を推定する手法を解説する。

  1. 触感とは?
    1. 触覚と触感の違い
    2. 触感の重要性と難しさ
  2. 触感知覚のメカニズム
    1. 皮膚の構造と機械受容器
    2. 触感を表す形容詞と分類
  3. 官能評価と触知覚構造
    1. 官能評価実験の方法
    2. 因子分析による触感因子の抽出とその関係の定式化
  4. 触感に関係する物理量
    1. 物理量の測定方法
    2. 機械受容器の特性を考慮したデータ処理
  5. 触感の推定式と検証
    1. 物理量と触感因子の関係式
    2. 触感推定結果と検証
  6. まとめ
    • 質疑応答

第4部 質感とユーザビリティの関わり

(2017年3月21日 15:00〜16:20)

  1. 本研究のゴール設定
  2. 「温かくなる事を不快にさせない」質感の理解
  3. 質感へのアプローチ
  4. 質感の評価
  5. 「長時間持っていられる快適さ」質感の構造理解
    1. グリップするとは、どういうメカニズムか
    2. さわりたい、とはどういうメカニズムか
  6. 実際の製品への応用 (ヒント)
    1. 実際の製品ではどのように質感をコントロールするか
    • 質疑応答

講師

  • 岡本 正吾
    名古屋大学 大学院工学研究科 機械理工学専攻
    講師
  • 秋山 庸子
    大阪大学 大学院 工学研究科 環境・エネルギー工学専攻
    准教授
  • 竹村 研治郎
    慶應義塾大学 理工学部 機械工学科
    准教授
  • 藤原 和博
    富士通デザイン 株式会社 サービス&プロダクトデザイン事業部
    チーフデザイナー

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 64,800円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 59,400円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 118,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 178,200円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/10 IPランドスケープの取り組み事例と実施体制の構築 オンライン
2024/5/13 触り心地/テクスチャーの知覚メカニズム・評価技術と商品開発 オンライン
2024/5/14 間違いだらけの新規事業2024 東京都 会場・オンライン
2024/5/15 外観目視検査員教育法と見逃し・バラツキ低減技術 オンライン
2024/5/20 色と質感の感性評価 オンライン
2024/5/21 官能評価の基礎と高級感の解明・商品開発への活かし方 オンライン
2024/5/24 商品開発のための感性・官能評価用アンケート設計と物性値への落とし込み オンライン
2024/5/27 研究開発・技術部門が行う特許情報調査の基本とすすめ方、調査精度を高めるポイント オンライン
2024/5/28 自動車シートの座りを人間工学の眼で観る オンライン
2024/5/30 官能評価における脳波計測の基礎 オンライン
2024/6/3 不確実性を価値創造に変える衆知錬成の「意思決定」 オンライン
2024/6/5 研究開発部門を対象とした情報収集のテクニック オンライン
2024/6/6 自社の強みを活かした開発マーケティング実践講座 オンライン
2024/6/7 研究開発・技術部門が行う特許情報調査の基本とすすめ方、調査精度を高めるポイント オンライン
2024/6/10 基礎から学ぶ「人工皮革・合成皮革」入門セミナー オンライン
2024/6/14 基礎から学ぶ「人工皮革・合成皮革」入門セミナー オンライン
2024/6/18 自社保有技術・コア技術を起点にした革新的な研究開発テーマの創出活動 オンライン
2024/6/25 感性評価における個人差の考え方と解析のポイント オンライン
2024/6/25 医薬品製造現場における少人数体制のQC/QA業務効率化/コスト削減 オンライン
2024/6/26 生体計測による感情推定技術と応用事例 オンライン

関連する出版物

発行年月
2023/10/20 食品賞味期限設定における商品別事例と官能評価対応ノウハウ
2023/3/31 “使いやすさ”の定量評価と製品設計への落とし込み方
2022/2/28 With・Afterコロナで生まれた新しい潜在・将来ニーズの発掘と新製品開発への応用
2021/11/30 ヒトの感性に寄り添った製品開発とその計測、評価技術
2021/6/30 VR/AR技術における感覚の提示、拡張技術と最新応用事例
2021/6/30 人工知能を用いた五感・認知機能の可視化とメカニズム解明
2021/2/26 高級感を表現する要素技術と評価法
2020/4/30 生体情報計測による感情の可視化技術
2019/2/28 においを "見える化" する分析・評価技術
2018/6/30 ヒトの感性に訴える製品開発とその評価
2018/5/31 “人工知能”の導入による生産性、効率性の向上、新製品開発への活用
2017/5/31 スキンケア化粧品の官能評価ハンドブック
2014/10/27 化粧品に求められる使用感の共有と感性価値の数値化・定量化
2013/8/20 文具大手7社 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/8/20 文具大手7社 技術開発実態分析調査報告書
2013/7/16 「ロボット技術の用途、機能、構造等主要観点別開発動向と参入企業の強み、弱み分析」に関する技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/7/16 「ロボット技術の用途、機能、構造等主要観点別開発動向と参入企業の強み、弱み分析」に関する技術開発実態分析調査報告書
2012/7/30 製品音の快音技術