技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー
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私たちの回りには,様々な製品があふれている。各種の製品のおかげで,我々の生活を便利になり,快適に暮らすことができる。製品から発する音は,生活音の一部となり,ときには騒音として,生活環境を不快にする要因になっている。そのため,各種の製品において,騒音軽減の取り組みの対策がとられている。
ただし,製品の音を皆無にしてしまった方がいいかというと,そうとも言い切れない。製品の音は,多くの場合,製品の動作が正常に行われているかどうかの判断材料にも用いられている。無音になってしまうと,製品の異常がわかりにくくなってしまう。
そのような状況を受けて,製品の音を,その特徴を残しつつも,快適な音質に改善することが求められるようになってきた。さらに,自動車やオートバイなどでは,エンジンの排気音に愛着を覚えるユーザも多い。こういった製品では,より積極的に,製品のセールスポイントとしての「音づくり」が行われている。
ただし,騒音軽減と異なり,製品音の快音化には,明確な目標を設定しにくい。製品の快音化には製品の音質評価が欠かせないが,音質という聴覚的側面は,大きさやうるささとは比較にならないほど,多様な音響特性と複雑な対応関係がある。そのため,製品音の快適化を目指した対策も,簡単ではない。
本書は,音質評価や快音化技術の基礎となる音響や聴覚に関する体系的知識,並びにその評価方法を概説するとともに,製品音の快音化に対する様々な動向を総括した専門書である。本書の著者陣は,製品の快音化の研究に取り組む,第一線の研究者や技術者であり,製品の快音化を論ずるための最高の人選を行った,ドリーム・チームである。本書により,製品の快音化に関する考え方,アプローチの方法論などについて,多様で最高級の知見を提供する。本書を,製品の快音化技術に関するバイブルとして,活用いただきたい。
評価の高い日本のモノづくりは,音の魅力も加えることによって,付加価値の高い製品を提供できるようになるであろう。今日,製品の機能で差別化を図ることが難しくなっている。音の魅力で感性にアピールする製品を作り出すことは,日本製品の生き残りをかけた戦略でもある。
「製品音の快音化」は,非常に大きな可能性を秘めたデザイン分野である。各種のデザイン分野も「快音化」とのコラボレーションで,より大きな効果を期待できる。本書により,「製品音の快音化」がもたらす効果や付加価値を,もっとプロモートできればと思う。
(「はじめに」より)
開始日時 | 会場 | 開催方法 | |
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2025/4/1 | 化粧品設計開発のためのレオロジーの基礎知識と実践的評価手法 | オンライン | |
2025/4/16 | 脳内質感情報の理解と解読に基づく「質感」と「感性」の予測と制御 | オンライン |
発行年月 | |
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2023/3/31 | “使いやすさ”の定量評価と製品設計への落とし込み方 |
2021/11/30 | ヒトの感性に寄り添った製品開発とその計測、評価技術 |
2021/2/26 | 高級感を表現する要素技術と評価法 |
2018/6/30 | ヒトの感性に訴える製品開発とその評価 |
2014/10/27 | 化粧品に求められる使用感の共有と感性価値の数値化・定量化 |
2010/2/1 | 音響機器 技術開発実態分析調査報告書 |