技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

開発段階に応じた分析法バリデーション実施範囲および規格設定

開発段階に応じた分析法バリデーション実施範囲および規格設定

~規格値・分析法の変更管理やフルバリデーション実施のタイミング~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年1月19日(木) 10時30分 16時30分
  • 2017年1月20日(金) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 統計解析ソフトから得られた結果の正しい理解
  • 改正GMPをふまえた開発段階の分析法バリデーション実施の考え方
  • 承認申請時における分析法バリデーションの必要範囲
  • フルバリデーションの実施への考え方
  • 有効期間の設定のための安定性試験の対応や有効期間の延長の方法
  • 開発段階で必要な品質確保のポイント (変更管理、逸脱管理)
    • 当局査察のポイント

プログラム

第1部 分析法バリデーションのための統計概要

(2017年1月19日 10:30~13:00)

 分析法バリデーションは統計手法の理解なしに適切に計画、実施、評価ができるものではありません。しかし、その解説書となると厳密な定義説明があったり、難解な数式が並んだりと、いささか敷居が高くなっているという問題があります。
 統計は数式で理解するよりも、その概念をグラフィカルにイメージすることが大切であり、イメージが理解できれば数式は「なるほど、そういう事か!」と納得ができるものです。約2時間という短い時間ですので、数式にとらわれず、本質的な理解を目指します。

  1. 統計の基礎
    1. バラツキの表現方法 (標準偏差はなぜ”あの”式なの?)
    2. 標準偏差のご利益 (漫然と使っていませんか?)
    3. 平均値は偉大なり (やはりデータ数がモノを言う)
    4. 信頼区間とは?
  2. 分析法バリデーションへの応用
    1. 平均値を比較する (t検定 vs 一元配置分散分析)
    2. 真度と併行精度
    3. 室内再現性はばらつきの足し算?
    4. 直線性とは? (ならば、曲線性とかはあるのか?)
    5. 相関と回帰の違い
    6. 直線性の評価に使えるのは、どちらか?
    7. 検出限界と定量限界 (回帰分析で一発解決)
    • 質疑応答・名刺交換

第2部 承認申請に必要な開発段階ごとの分析法バリデーション実施範囲

~規格値・分析法の変更管理やフルバリデーション実施のタイミング~

(2017年1月19日 13:45~16:30)

 各種ガイドライン,治験薬GMPや臨床試験におけるレギュレーションを踏まえ,開発初期から承認申請までの段階に応じた分析法バリデーションの実施の範囲を分かりやすく解説します。
 また,分析法の変更管理やフルバリデーション実施のタイミングなど承認申請に向けての実際的な対応も解説します。

  1. 医薬品開発におけるCMC
    1. 規格及び試験方法の開発の流れ
    2. 臨床試験におけるレギュレーション
    3. 分析法と試験方法
  2. 治験薬GMPとバリデーション
    1. 改正治験薬GMPのポイント
    2. 開発初期における分析法バリデーション
  3. 開発段階における分析法の変更管理と再バリデーション
    1. 開発段階における変更管理の目的
    2. 開発段階における変更管理の実際と再バリデーション
  4. 承認申請時における分析法バリデーションの必要範囲
    1. 原薬及び製剤の試験項目と試験方法
    2. 分析法バリデーションの実施の範囲
  5. フルバリデーション実施のタイミング
    • 質疑応答・名刺交換

第3部 医薬品開発における規格設定と有効期間の確保

~リスク管理に基づいた品質管理のポイント~

(2017年1月20日 10:30~16:30)

 グローバル開発を行う上で、治験薬の規格設定は製造承認申請を念頭において考える必要がある。この際、製造実績が少ないこともあり、有効性と安全性が確保できることを前提に設定することになる。
 一方、承認申請時 (後期臨床ステージでも) には、市場に出てから製品が淘汰されるまで均一な品質 (申請時に提出した臨床成績に基づいた有効性・安全性が担保しうる品質管理がなされたものとして) が保証できるような規格の設定が当局から要請される。これら、当局の視点を踏まえ、生産能力・精度管理に対して十分なリスク管理が必要とされるポイントを開設する。
 また、有効期間の設定は、有効性・安全性の確保にとっても重要であるため、ガイドラインの要求内容を理解するとともに、開発期間中の更新手続きについても解説する。
 品質システムにも関連した品質管理のポイント (監査、逸脱、変更) についても解説する。

  1. 規格設定の考え方
    1. ガイドラインに基づいた報告義務の理解と規格設定方法
    2. 試験法の設定と分析法バリデーションとの関係
    3. 開発期間中の治験薬の規格設定
  2. 有効期間の設定、安定性のまとめ方
    1. ガイドラインとGMPの要件
    2. 安定性データの評価方法
    3. 出荷のための判定基準と有効期間を考慮した判定基準,
    4. 有効期間の設定と延長の方法
  3. 品質管理のポイント (リスク管理の重要性)
    1. GMP査察と試験検査室管理
    2. 変更管理
    3. 逸脱管理 (OOS)
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 福田 晃久
    スタット・イメージング・ラボ
    代表
  • 山田 龍彦
    キッセイ薬品工業 株式会社 品質保証部 品質保証第二課
    参与
  • 伊東 雅夫
    大杉バイオファーマ・コンサルティング 株式会社
    代表取締役社長 / CMCコンサルタント

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第3講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 57,000円 (税別) / 61,560円 (税込)
複数名
: 30,000円 (税別) / 32,400円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 30,000円(税別) / 32,400円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 57,000円(税別) / 61,560円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 90,000円(税別) / 97,200円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/24 CMC試験におけるOOS・OOT 判断/発生時の対応 東京都 会場・オンライン
2025/1/27 治験薬GMPにおける品質システム運用と記録の残し方 オンライン
2025/1/27 局方/GMPに対応する不純物の評価・管理及び原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定 オンライン
2025/1/27 洗浄バリデーションでの洗浄方法選択、残留限度値とホールドタイム設定 オンライン
2025/1/27 体外診断用医薬品の保険申請戦略と申請書の書き方 オンライン
2025/1/27 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターにおける承認申請・審査と品質管理・品質評価/ 非臨床安全性評価/臨床開発 全4コース (4日間) オンライン
2025/1/27 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターにおける承認申請・審査と品質管理・品質評価/ 非臨床安全性評価/臨床開発 全4コース (4日間) オンライン
2025/1/27 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターコース (Aコース: 製造・品質試験/分析編) オンライン
2025/1/27 希少疾患治療薬開発にむけた治療薬開発の最新戦略とアプローチ オンライン
2025/1/28 遺伝子治療薬の開発・薬事戦略と承認取得 オンライン
2025/1/28 QA担当者が抑えるべきGMP適合性調査対応と査察当局による指摘事例と対策 オンライン
2025/1/29 製造管理/品質保証担当者の質を高めるための教育訓練 オンライン
2025/1/29 洗浄バリデーションの基礎と残留許容値、回収率設定の科学的根拠の示し方 オンライン
2025/1/29 計算ブラックボックスからの脱却と精度評価の本質に迫る オンライン
2025/1/29 細胞培養 超入門講座 オンライン
2025/1/29 再生医療等製造施設におけるGCTP (製造管理・品質管理) 対応のポイントと査察対応 オンライン
2025/1/29 炎症性腸疾患における治療・薬剤選択の実際と今後の展望 オンライン
2025/1/29 医薬品企業における英文契約書読み方基礎講座 オンライン
2025/1/30 変更管理・逸脱管理 (リスクのクラス分類と運用の留意点) オンライン
2025/1/30 一般医薬品における有効期間を考慮した規格及び試験方法の設定と分析法バリデーションの実施方法 オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (製本版+ebook版)
2020/10/28 QMS/ISO関係をふまえた医療機器「プロセス」「滅菌」「包装」「ソフトウェア」バリデーションの進め方
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/5/29 凍結乾燥工程のバリデーションとスケールアップおよびトラブル対策事例
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集