技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医薬品製造における現場力のある作業者の育成とSOP/製造指図書作成の注意点

実際の事例から学ぶ

医薬品製造における現場力のある作業者の育成とSOP/製造指図書作成の注意点

~SOP/製造指図書作成の注意点&事例紹介 / ​トラブル事例からGMPを学ぶ ​/ 作業者/試験者の認定制度と教育訓練の評価~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年6月27日(月) 10時30分 16時30分

修得知識

  • ヒューマンエラーが発生する原因、理由
  • エラーと違反の違い
  • SOP/製造指図記録書の改定の重要性
  • 問題が起きた時/未然防止のアプローチ方法
  • SOP/製造指図書作成の注意点&事例紹介

プログラム

 GMPを学ぶには実際の多くの事例からのノウハウを知ること、エラーを起こさないためにはどうすればよいかを知ることが基本になる。過去の失敗を学べばエラーの7割は防ぐことができるとも言われている。医薬品会社で品質保証/品質管理30年の経験から、役立ちそうなトピックをまとめた。
 物造りは人創りと言われている。演者のホームページのタイトルは”人が創る品質“である。人が能力あるないよりも大切なことは、人が良い製品を患者様や医療関係者に提供したい気持ちがあり、そのために熱意をもって取り組んでいるかである。京セラの創業者であり、JALを再生した稲盛和夫氏によれば、結果=考え方×熱意×能力 であり、考え方が一番大切で熱意が二番目、能力は考え方と熱意があれば自然と伴っていくとのことである。
 現場力を持つ人になるための、また育てるためのノウハウを紹介する。

  1. ヒューマンエラーはどうして起きるか・エラーの構成を知りエラーを管理する
    1. 知識不足
    2. ルール違反
    3. 未知との遭遇
    4. 人を大切に
  2. エラーの具体例紹介
    1. 医薬品業界以外の重大なエラーから学ぶ
    2. 医薬品業界のエラーから学ぶ
    3. 資材のクロスコンタミ
    4. 原料の異物 (設計ミス)
    5. 製造所でのミス
  3. エラーと違反の違い
    1. SOPを守る意味を知る
    2. 違反に厳しく、ヒューマンエラーには優しく
  4. SOP/製造指図記録とその目的
    1. SOPと製造指図記録書
    2. MPR/BPR
    3. 定められた方法でミスなく作業できる (手順)
    4. 製造に必要な項目のトレーサビリティが可能である確認を盛り込む (記録)
  5. SOP/製造指図書作成の注意点&事例紹介
    1. 重要な項目はダブルチェック
    2. ダブルチェックする項目を明確にしサインをすることにより責任を明確にする
    3. 記録は必ずダブルチェックする
    4. 記録はその都度記入する
    5. 計量などの重要な項目はプリントアウトさせる。かつ記録のすぐ近くに貼付欄を設ける
    6. 重要な項目はレ点ではなく記入させる
    7. 表示物の計数管理は引き算をしない
    8. ラベルなどは廃棄するものを台紙に貼付して後日問題があった時にトレースできるようにする
    9. 現場の作業者に計算させるようなSOPにしない
    10. 現場の計測器の単位とSOPの単位は一致させる
    11. 現場の作業指示書/作業カードも文書管理を行う
    12. 作業カード等に写真など視覚情報を掲載する 等
  6. SOP/製造指図記録書の改定の重要性
    1. SOP/製造指図記録書は生き物であり常に改善を繰り返す
    2. 改定時は作業者に無理を強いない
    3. 作業者の声を反映させる
    4. SOP作成を通して学ぶ
    5. ピグマリオン効果
  7. 作業者/試験者の認定制度と教育訓練の評価
    1. 作業者の認定
    2. 試験者の認定
    3. 責任者の認定
    4. 市場出荷者の認定
    5. 教育訓練の計画
    6. 教育訓練の評価
  8. トラブル事例からGMPを学ぶ
    1. 生データ – メモの廃棄 –
    2. SOPを遵守するとは – SOP通りできない/しない –
    3. 表示のあるところに物を入れる/置く – 捺印無し苦情 –
    4. 製造と評価の分離とは – 意図的なサンプリング –
    5. ラインクリアランスの重要性 – 異種添付文書混入 –
  9. 医薬品造りの知識を高める
    1. 製剤の特徴を知る
    2. 製造方法を知る
    3. 品質保証/GMPを知る
    4. 統計的な考え方を身に付ける
  10. ノウハウ集の作成
    1. ノウハウ集を作成のきっかけになった製品回収
    2. 軽微変更/一変申請の手引書
  11. 問題が起きた時/未然防止のアプローチ方法
    1. 3ゲン5ゲン
    2. Plan – Do – Check – Action
    3. 3H (初めて/変更/久しぶり) の時にトラブルが起きる
    4. Management by Wandering Around
    5. 演繹法と帰納法
    6. 先送りしない (品質の地雷を見つけたら処理する)
  12. 人を生かす風土創り
    1. 一人ひとりが品質保証
    2. 感性が工場を救ったケース
    3. CPT (コックピットトレーニング;啓発しあう職場)
    4. 人が創る品質
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 脇坂 盛雄
    株式会社 ミノファーゲン製薬
    顧問

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第3講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/17 リスクベースのGCP監査 オンライン
2025/2/21 GMPにおける (製造・試験) 外部委託業者管理・監査の留意点とチェック項目 オンライン
2025/2/26 簡便化、抜け防止の観点をふまえたGMP SOP/製造指図記録書の形式・作成 (改訂) ・記入方法 オンライン
2025/2/27 改正GMP省令で求められているGMP文書・記録の作成・管理のポイント オンライン
2025/2/27 GMP/GQP-QAが行うべき逸脱管理とCAPAの適切性の評価とチェックリストの活用 オンライン
2025/2/27 改正GMPを踏まえた医薬品品質システム (PQS) 構築と品質照査の実務・統計的手法の活用 オンライン
2025/2/27 ヒューマンエラー・逸脱・GMP違反を防ぐSOP・製造指図記録書の作成とは? 教育訓練とは? GMP記録とは? オンライン
2025/2/27 製造設備のバリデーション実施項目・各段階の様式例と適合性調査にむけた文書作成管理 オンライン
2025/2/27 「GMP監査マニュアル」の活用による効果的かつ効率的なGMP監査の実施と現場運用のポイント オンライン
2025/2/27 GMP違反とヒューマンエラーに対する教育訓練の考え方とQA視点による抑制・防止対策事例 オンライン
2025/2/27 改正GMP省令を踏まえたGMP適合性調査対応 効率的なGQP/GMP-QA連携とQA/QC業務範囲の明確化 オンライン
2025/2/27 少人数体制にも対応したGMP-QA業務・監査のポイントセミナー (全5コース) オンライン
2025/2/27 バイオ医薬品における申請をふまえたCMCレギュレーション対応とCTD作成入門講座 オンライン
2025/2/28 FDA/EMAの早期審査・早期承認制度の課題と対応 東京都 会場・オンライン
2025/3/10 GMPにおける (製造・試験) 外部委託業者管理・監査の留意点とチェック項目 オンライン
2025/3/12 簡便化、抜け防止の観点をふまえたGMP SOP/製造指図記録書の形式・作成 (改訂) ・記入方法 オンライン
2025/3/13 製造設備のバリデーション実施項目・各段階の様式例と適合性調査にむけた文書作成管理 オンライン
2025/3/14 各種製剤におけるヒト経口吸収予測法と品質規格の設定 オンライン
2025/3/17 FDA/EMAの早期審査・早期承認制度の課題と対応 オンライン
2025/3/27 ラボにおける監査証跡/レビューの項目・頻度・レベルと分析機器毎のレビュー例 オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2013/11/28 正しいALCOA原則・実践から治験Quality Managementと適合性調査
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル