技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

錠剤製造におけるトラブル事例と改善策

錠剤製造におけるトラブル事例と改善策

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、粉体の圧縮メカニズム、それぞれの打錠障害を起す原因とその改善法、打錠用顆粒の適正なつくり方、さらに製剤化のスケールアップについても解説いたします。

開催日

  • 2015年12月17日(木) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 打錠に関連する技術者
    • 医薬品
    • 食品
    • 化粧品 など

修得知識

  • 適正な打錠用顆粒の製造法
  • 粉体の圧縮機構
  • 打錠障害の原因と改善法、対策、未然防止策
  • 錠剤の製造における効率的なスケールアップの進め方

プログラム

 錠剤製造において、打錠工程における主なトラブルはキャッピング、スティッキングである。また、錠剤の重量変動も問題となる。
 そこで、本講演では、はじめに打錠障害を防ぐ打錠用顆粒の製造方法に関して、攪拌造粒および流動層造粒の事例について説明する。そして、粉体の圧縮機構および打錠障害に関して、粉体の圧縮メカニズム、キャッピングおよびスティッキング機構、それぞれの評価法とその改善法。
 また、造粒および打錠プロセスのスケールアップとその問題点とその対策、さらに、効率的なスケールアップの進め方についても触れたい。

  1. 第1章 打錠障害を防ぐ打錠用顆粒の製造方法
    1. 造粒の定義
    2. 代表的な造粒法
    3. 日米における打錠用顆粒の製造法
    4. PL値 (可塑限界) とPL値の簡易測定法
    5. 打錠用顆粒としての適切な造粒粒度
    6. 攪拌造粒のメカニズム
    7. 攪拌造粒の事例 (攪拌羽根および解砕羽根の回転数等の影響)
    8. 流動層造粒のメカニズム
    9. 流動層造粒の事例 (噴霧液速度、噴霧空気圧、噴霧液量、熱風温度等の影響)
    10. 攪拌転動流動造粒
    11. パルス流動層造粒乾燥装置
    12. 造粒法と結合剤添加方法による錠剤硬度
    13. 打錠用顆粒製造におけるスケールアップでの問題点
      1. スケールアップにおける攪拌造粒での最適添加水分量
      2. スケールアップにおける流動層造粒での最適噴霧液速度
      3. 流動層造粒における局所での濡れ
      4. 流動層造粒における含量均一性の確保
    14. 小型機での操作条件を大型機に適応する場合
      1. 攪拌造粒のスケールアップ
      2. 流動層造粒のスケールアップ
  2. 第2章 粉体の圧縮機構と打錠障害に関する対応
    1. 原薬 (粉体) の圧縮メカニズム
    2. 原薬 (粉体) の圧縮性評価
    3. 打錠で要求される要素と要因
    4. キャッピングの機構および評価法とその改善方法
    5. スティッキングの機構および評価法とその改善方法
    6. 錠剤の重量変動に対する変動要因
      1. 湿式造粒における錠剤の重量変動の抑制方法
      2. 直打法における錠剤の重量変動の抑制方法
    7. 打錠特性の予測 (粉体の成形性および打錠障害の発生の可能性を予測)
    8. 攪拌造粒の打錠障害に関係する留意点と対応策
    9. 流動層造粒の打錠障害に関係する留意点と対応策
    10. 直接打錠法および湿式打錠法での賦形剤の選択
    11. 結合剤、崩壊剤および滑沢剤選択のポイント
    12. 結晶セルロースについて
      1. 低成形薬物の直打
      2. 低流動性・低成形性薬物の直打
      3. 打圧低減の応用例
    13. 外部滑沢打錠法の概要
    14. 滑沢剤混合におけるスケールアップでの問題点
    15. 滑沢剤混合時間の決め方
    16. 打錠工程におけるスケールアップ
    17. 打錠におけるスケールアップでの問題点
      1. 長時間運転によるキャッピングの発生
      2. スケールアップによる滑沢剤量の影響
    18. 小型機での操作条件を大型機に適応する場合
      1. 打錠機の回転数の設定
    19. 打錠工程におけるトラブルの改善事例紹介
      1. 単発打錠機に比べて、ロータリー型打錠機の方が錠剤硬度も高く、錠剤物性も良好であった。
      2. 凝集性の高い疎水性の原薬を用いて打錠工程において、圧縮成型時にフィルム形成とスティッキングが発生した。
      3. 杵の素材、または杵の表面処 (メッキ、コーティングなど) によるスティッキングの防止。

会場

江東区産業会館

第1会議室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき 43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき 23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/4 医薬品不純物 (有機不純物、無機不純物、残留溶媒) の化学的及び安全性評価と管理ポイント オンライン
2024/12/4 バイオ医薬品の製造におけるプロセスバリデーションと注意点 オンライン
2024/12/4 ISO9001:2015から化粧品GMP、ISO22716への適応、および原料に関するEFfCI GMP、一次容器に関するISO15378の要求の理解 オンライン
2024/12/4 エンドトキシン管理の要件と最新動向を踏まえた課題解決のアプローチ オンライン
2024/12/4 クリーンルームにおけるゴミ・異物の見える化と静電気対策 オンライン
2024/12/4 承認申請プロセスに関わるPMDA提出資料 (CTD/照会事項回答) 作成のポイント オンライン
2024/12/4 空調システムの維持管理とバリデーション オンライン
2024/12/4 GMP監査の基礎と実践 オンライン
2024/12/4 食品の賞味期限を試験を用いて予測し設定する実例とその応用 オンライン
2024/12/4 無菌医薬品包装規制および完全性評価手順・各種漏れ試験方法のポイント オンライン
2024/12/4 mRNA医薬品の基礎および設計・合成と製造のポイント オンライン
2024/12/5 造粒・打錠・コーティング製造技術とスケールアップ/打錠障害・品質異変の防止・対策 東京都 会場・オンライン
2024/12/5 医薬品承認申請書のコンプライアンスとグレー部分への対応 オンライン
2024/12/5 ICH Q5A ウイルス安全性評価/外来性感染性物クリアランス評価コース オンライン
2024/12/5 ICH Q5A ウイルス安全性評価/品質審査での論点と次世代シーケンシング利用/薬事申請に当たっての留意点 オンライン
2024/12/5 ADCを含む次世代抗体医薬の知財戦略および強い特許明細書・クレームの書き方 オンライン
2024/12/6 現場の視点で考える効果的な洗浄バリデーションのポイントと継続的な検証 オンライン
2024/12/6 半導体洗浄の基礎と要点、困ったときの対策 オンライン
2024/12/6 効率的・効果的な監査証跡レビュー対応の考え方 オンライン
2024/12/6 コンピュータシステムバリデーション (CSV) で要求される各規制・ガイドラインの理解 オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/9/29 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの市場実態と将来展望 2020-2023 (PDF版)
2021/9/29 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの市場実態と将来展望 2020-2023 (書籍版)
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価 (書籍版 + ebook版)
2021/8/31 創薬研究者・アカデミア研究者が知っておくべき最新の免疫学とその応用技術
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請 (製本版+ebook版)
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール (書籍 + ebook版)
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール
2021/4/26 包装・工業用PETフィルム&飲料・食品用PETボトルの市場分析
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (製本版+ebook版)
2020/10/30 クリーンルームの微小異物・汚染物対策と作業員教育
2020/9/30 食品容器包装の新しいニーズ、規制とその対応
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -