超高齢化時代に対応する医療材料
~新しい樹脂・フィルム・接着剤の研究トレンド、新規参入の可能性~
東京都 開催
会場 開催
開催日
-
2015年3月25日(水) 10時00分
~
17時00分
プログラム
第1部 高齢化時代に対応する 医療機器のこれから、マテリアル業界への期待
(2015年3月25日 10:00〜11:10)
高齢化社会と、アベノミクスが推進する医療機器産業の過去から現在までの様子と進展ポイントを説明します。また、医療機器製造には原材料供給が必須で、原材料メーカーが注目して戴けると推進が加速するポイントを説明します。
- 医療機器市場
- 医療機器原材料の現状
- 塩ビ
- PP、PE
- 非晶性ポリオレフィン
- ポリカーボネート
- PET
- エラストマー
- エンプラ
- 金属
- 医療機器プラスチックへの要望
- 原材料メーカーとの関係
第2部 水ではなく光で硬化する医療用外固定材
(2015年3月25日 11:20〜12:30)
日本唯一のギプス固定材の開発型メーカーとして、従来のギプスの固定に必要な水を使用せず、可視光の照射で硬化するギプス固定材を開発し、医療現場のニーズを満足し、使用環境の制限を受けず、災害などの緊急用、在宅用としても有用性を発揮する世界初のギプス固定材である。
- 外固定材の歴史
- 従来の外固定材の課題
- 光硬化型外固定材の基本設計
- 光硬化型外固定材の性能
- 実用例
- 整形外科領域
- 形成外科領域
- リハビリ領域
- 災害領域
- 今後の展望
第3部 歯の最小侵襲治療と歯科用修復材料への高分子技術の展開
(2015年3月25日 13:10〜14:20)
歯の修復治療は、高分子系接着性修復材料の導入によって、歯をなるべく削らない で治療して歯の延命を図る「最小侵襲治療」が一般化している。このような修復治療を 可能にした、接着技術と複合材料技術を中心に紹介する。
- 高分子材料を用いた虫歯治療
- 歯科用接着材
- 歯質接着性モノマーの開発
- 象牙質への接着と樹脂含浸層
- セルフエッチング型接着材
- 歯科用金属、セラミックスへの接着
- 歯科用コンポジットレジン
- 基本組成と無機フィラー配合技術
- CAD/CAM用レジンブロック
- 高分子系歯科材料の高機能化の試み
第4部 体内で使用可能な先進医療デバイスを支える 「生体親和性ソフトマテリアル」
(2015年3月25日 14:30〜15:40)
- 医療現場からの材料ニーズ
- ソフトマテリアルと生体が接触した際の異物反応
- 血栓が形成されない、感染しない、副作用がないデバイス開発に向けて
- 高分子系の生体親和性ソフトマテリアル
- これまでの生体親和性ソフトマテリアル
- PEG
- PVP
- PHEMA
- PMEA
- ポリグリセロール
- タンパク質の吸着や細胞の接着性、増殖性
- 材料に水が吸着した含水状態での物性の重要性
- バイオ界面の水和状態
- 高分子に水和した水の状態
- 中間水、不凍水、自由水
- 水和状態の解析とマテリアルスクリーニング
- 水和状態の解析方法
- 中間水コンセプトによる材料スクリーニング
- 中間水を有する高分子
- 天然高分子
- 生体親和性合成高分子
- マテリアルの水和状態と細胞選別
- 細胞の接着機構
- 生体親和性材料による細胞の選別
- 生体親和性マテリアル将来展望
- ソフトバイオマテリアルが拓くヘルスケアデバイス –
第5部 高分子ナノシートの新しい医療材料としての可能性
(2015年3月25日 15:50〜17:00)
外科手術における裂傷部や脆弱な穿孔部の閉鎖に対する創傷被覆材や医療用接着剤が開発されているが、創部における材料の安定性や術後の癒着などが課題となっている。ここでは、高分子薄膜 (ナノシート) のユニークな物性を紹介すると共に外科手術用創傷被覆材や薬物担体など新しい医療材料としての可能性を紹介する。
- 高分子薄膜、ナノシートの定義
- ナノシートの特徴と医用用途としてのナノ絆創膏の長所
- ナノシートの構成と調製方法
- ナノシートの物性
- ナノシートの膜厚と密着性
- ナノシートの膜厚と弾性率
- シート膜厚やアニーリング条件とヤング率
- シート膜厚やアニーリング条件と膜透過性
- ナノシートの生分解性評価
- ナノシートの医用応用
- 創傷被覆材、癒着防止材としての評価
- 静脈止血剤としての評価
- 薬物担持・徐放材としての評価
- イノベーティブな材料としてのナノシートの可能性
- 細断化ナノシート、多孔質ナノシートの応用
- 組織再生の足場材として応用
- センサーとしての可能性
講師
石川 健次 氏
テルモ 株式会社
調達部
部長代理
松本 義和 氏
アルケア 株式会社
技術支援部
副主任研究員
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武岡 真司 氏
早稲田大学
理工学術院
先進理工学研究科
教授
主催
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