技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

イオン交換樹脂の能力を引き出すための必須知識と分離・精製応用へのポイント

イオン交換樹脂の能力を引き出すための必須知識と分離・精製応用へのポイント

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、イオン交換樹脂の基礎から解説し、目的にあった能力を引き出すための必須知識と分離・精製応用へのポイントを詳解いたします。

開催日

  • 2015年3月16日(月) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • イオン交換樹脂の応用分野・応用が見込まれる分野の技術者、開発者、研究者
    • 水処理・廃水処理・浄水
    • 化学プロセス
    • 金属の生成・回収
    • 触媒
    • 医薬品・食品 など

修得知識

  • イオン交換樹脂の基礎知識
  • イオン交換樹脂の取り扱いと操作
  • イオン交換樹脂の応用例
    • 水処理・廃水処理・浄水
    • 化学プロセス
    • 金属の生成・回収
    • 触媒
    • 医薬品・食品 など

プログラム

 イオン交換樹脂は水処理のみならず、機能性食品・飲料の分離精製プロセス、高純度薬品や電子材料の高品質化、金属や有価物の回収精製、触媒としての活用などイオン交換樹脂は幅広いプロセスに応用されており、品質向上、プロセスの効率化に貢献しています。
 本セミナーでは、上手な活用のために必要なイオン交換樹脂の構造や反応・劣化などの基礎知識と、イオン交換樹脂の選定から実験・実用化までの実践知識を、多彩な応用例を交えながらに分かりやすく解説いたします。また、実験や実運用で陥りやすいトラブルの対応や最新の情報など、技術者の皆様の分離精製プロセスのさらなる改善に役立つ情報をご提供いたします。

  1. イオン交換樹脂における吸着・分離のメカニズム
    1. イオン交換体の用途と分類
    2. イオン交換のメカニズム
      1. イオン交換反応
      2. イオン交換選択性
      3. イオン交換速度
  2. イオン交換樹脂の性質
    1. イオン交換樹脂の構造
      1. 化学的構造 (官能基・高分子母体)
      2. 物理的構造 (細孔構造)
      3. 架橋度と性質
    2. イオン交換樹脂の種類と特徴
      1. 陽イオン交換樹脂
      2. 陰イオン交換樹脂
      3. キレート樹脂
      4. 合成吸着剤
      5. 触媒用イオン交換樹脂
    3. イオン交換樹脂の反応と性質
      1. 物理的性質
        • 水分保有能力
        • 耐熱性
        • 物理的強度
        • 膨潤収縮
      2. 化学的性質
        • イオン交換反応
        • 選択性
        • 再生
  3. イオン交換樹脂の取り扱いと操作
    1. イオン交換樹脂の実験方法と基本操作
      1. 原液の適用範囲
      2. イオン交換樹脂の選定方法
      3. 通液条件設定と操作
      4. 実験方法と解析
        • 処理液質
        • 実用的交換容量
        • 再生実験
      5. 耐久性の評価
      6. スケールアップ
    2. イオン交換樹脂の取り扱い方
      1. イオン交換樹脂の性能低下
        • 熱分解
        • 化学的分解
        • 有機物による汚染
        • 破砕
      2. 性能劣化の管理と対策
      3. イオン交換樹脂の再生方法と再生剤
        • 再生方法と水質の関係
        • 経済的再生方法
  4. イオン交換樹脂の利用・応用のポイント
    1. 水処理への利用
      1. 用水処理
        • 純水/超純水
      2. 環境対策
        • 排水処理
        • 有価物の回収とリサイクル
        • 有害物質の除去
      3. 飲料水処理、浄水器
        • 飲料水中の硝酸イオン、ホウ素、塩素酸の除去
        • 浄水器・軟水器用イオン交換樹脂
    2. 化学プロセスへの利用
      1. 電子材料の精製
        • 微量金属除去
        • 触媒除去
        • 溶媒・薬品の高純度化
        • リサイクル
      2. 金属の回収・精製への応用
        • 金属回収
        • 金属の精製
        • メッキ浴の回生
      3. 新エネルギー分野への応用
        • バイオディーゼル
        • 燃料電池
      4. 触媒としての利用
        • 固体触媒としての利点と用途例
      5. 新しいイオン交換体、キレート樹脂の紹介
    3. 医薬・食品産業への利用
      1. 食品工業への応用
        • 機能性食品の分離精製
        • 糖類の精製
        • アミノ酸の精製
        • 食品・飲料の風味改善 (酒類、果汁など)
      2. 医薬の精製分離
        • 合成吸着剤を用いた分離精製
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 伊藤 美和
    オルガノ 株式会社 開発センター 機能材グループ
    グループリーダー

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第2特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名同時申込みで1名分無料
    • 1名あたり定価半額の22,500円(税別) / 24,300円 (税込)
    • 2名様ともS&T会員登録をしていただいた場合に限ります。
    • 同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
    • 3名様以上のお申込みの場合、上記1名あたりの金額で受講できます。
    • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
    • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
      申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
    • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/7 CMC試験におけるOOS・OOT 判断/発生時の対応 オンライン
2025/2/10 製造管理/品質保証担当者の質を高めるための教育訓練 オンライン
2025/2/10 希少疾患治療薬開発にむけた治療薬開発の最新戦略とアプローチ オンライン
2025/2/12 改正GMPを踏まえた医薬品品質システム (PQS) 構築と品質照査の実務・統計的手法の活用 オンライン
2025/2/12 局方/GMPに対応する不純物の評価・管理及び原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定 オンライン
2025/2/12 気体の吸着・脱着 基礎と応用 オンライン
2025/2/12 QA担当者が抑えるべきGMP適合性調査対応と査察当局による指摘事例と対策 オンライン
2025/2/14 医薬品凍結乾燥の条件設定、設備、バリデーション、スケールアップおよび失敗事例と対策 オンライン
2025/2/17 リスクベースのGCP監査 オンライン
2025/2/17 GMP工場における設備・機器の維持管理 (保守点検) と設備バリデーションの実際 オンライン
2025/2/19 MOFが拓く未来:ガス分離技術と社会実装の最前線 オンライン
2025/2/21 GMPにおける (製造・試験) 外部委託業者管理・監査の留意点とチェック項目 オンライン
2025/2/26 簡便化、抜け防止の観点をふまえたGMP SOP/製造指図記録書の形式・作成 (改訂) ・記入方法 オンライン
2025/2/26 CSVの基本理解と現場での実用ノウハウおよびCSV実施判断 オンライン
2025/2/27 改正GMPを踏まえた医薬品品質システム (PQS) 構築と品質照査の実務・統計的手法の活用 オンライン
2025/2/27 「GMP監査マニュアル」の活用による効果的かつ効率的なGMP監査の実施と現場運用のポイント オンライン
2025/2/27 GMP違反とヒューマンエラーに対する教育訓練の考え方とQA視点による抑制・防止対策事例 オンライン
2025/2/27 改正GMP省令を踏まえたGMP適合性調査対応 効率的なGQP/GMP-QA連携とQA/QC業務範囲の明確化 オンライン
2025/2/27 GMP/GQP-QAが行うべき逸脱管理とCAPAの適切性の評価とチェックリストの活用 オンライン
2025/2/27 改正GMP省令で求められているGMP文書・記録の作成・管理のポイント オンライン

関連する出版物

発行年月
2020/9/30 食品容器包装の新しいニーズ、規制とその対応
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2020/1/17 最新プラスチック加飾技術の動向と今後の展望
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装