技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

GMP・製造方法記載における一変・軽微の判断基準/範囲と明確化

QA、QC、審査官のそれぞれの立場から紐解く

GMP・製造方法記載における一変・軽微の判断基準/範囲と明確化

~一変申請・軽微変更に判断ミスがあった場合の対応~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2014年6月24日(火) 10時20分 17時15分

受講対象者

  • 医薬品に関連する技術者、開発者、品質担当者

プログラム

第1部 「医薬品製造における変更管理と一変申請・軽微変更の範囲・判断事例」

(2014年6月24日 10:20〜12:35)

(株) ミノファーゲン製薬 顧問 脇坂 盛雄 氏 [元エーザイ (株) 品質保証責任者]

 2005年の改正薬事法により、製造販売承認書の製造方法には詳細な記載が求められるようになった。
 かつ、そこには軽微変更の届け出で良い場合、一変申請が必要な場合などが記号により明確化されている。
 そのため、変更が品質に影響がないかだけでなく、製造販売承認書の記載に影響するかも十分な確認が必要になった。変更管理のミスが製品回収に繋がる例が実際に起き始めている。
 今回、製造販売業者と製造所の変更管理について説明し、変更提案のどのような項目が一変申請・軽微変更について説明し、幾つかの事例を紹介する。
 また、判断に迷った場合についても経験から述べる。一変申請・軽微変更に判断ミスがあった場合の対応並びに、当局の対応事例についても紹介する。

  1. 変更管理の仕組み
    • GQP
    • GMP
    • 製造販売業者と製造業者の関係
    • 製造所との取り決め事項
  2. 製造販売承認書の記載
    • 原薬/製剤の製造所/試験/保管場所の記載
    • 製造方法の記載 (一変/軽微事項)
    • 一変申請事項と軽微変更届の記載の混乱
  3. 一変申請/軽微変更届の変更管理
    • 薬事対応 (一変/軽微) の判断
    • 判断に迷った時の対応
    • 海外変更が伴う場合
    • 会社買収に伴う変更と入荷 (海外の場合) の注意事項
    • 変更実施後の評価とフォロー
  4. 一変申請/軽微変更届でのミスに伴う対応
    • 製造販売承認書記載事項との齟齬発見時の対応
    • MF業者の薬事対応のミスに伴う製造販売業者の対応
    • 一変申請/軽微変更の失念/判断ミスの対応
    • 当局に提出する顛末書記載等について
  5. 迅速一変申請
    • 迅速一変申請の条件
    • 製造プロセス、製造装置が同じかどうかの判断
    • 軽微変更&軽微変更による、一変事項代替
  6. 製造時の一変事項逸脱時の対応事例
    • 品質の評価
    • 当局対応
  7. 一変申請/軽微変更届の失念/判断ミスの事例
    • 保管場所の掲載漏れ
    • MF業者のMF変更判断ミスに伴う製造販売業者の対応
    • 一変申請失念に伴う変更管理不備の対応
  8. 変更管理において重大なミスをなくすために
    • 変更管理担当者並びに品責の教育/訓練
    • 製造所の変更管理の確認 (特に海外製造所)
    • 変更提案のフォロー管理 (PDCA)

  • 質疑応答・名刺交換

第2部 「試験検査室管理における一変・軽微の判断基準の考え方」

(2014年6月24日 13:15〜15:00)

NPO-QAセンター 相談役 河田 茂雄 氏 [元大日本製薬品質保証部部長]

 医薬品の製造において、実施した変更による製品品質への影響を見極めることが重要です。そのため変更管理の体制を構築し、責任を明確にし、文書で確認し、承認をする必要です。
 また、承認申請書の承認事項として「製造所に関連する情報」に試験方法および規格の記載が求められていますが、試験機器類や分析手法は著しく進化し、その際、その変更は一部変更承認申請に該当するのでしょうか、それとも軽微変更届出なのか。
 本講演では、その辺りに視点を当て解りやく解説する。

  1. 変更管理と逸脱管理
  2. 変更管理の実践ポイント
    • 変更管理と変更マネジメント
    • 変更マネジメントと継続的改善
    • 公定書中の変更管理に関する記載状況
    • 変更管理の実施に際して
  3. 変更管理に対する三極比較
  4. 変更管理の重度 (レベル) 分類基準
  5. 試験検査室管理指針における変更管理
    • 品質の定義と変更後の品質の同等性
    • 一変と軽微の区分
    • 試験検査に関する軽微変更事例
    • 試験検査管理に関する企業の変更管理実施状況
  6. 変更承認書・記録書の記載における留意点
  7. 変更管理に関するGMP/QMS事例集抜粋 (2013)

  • 質疑応答・名刺交換

第3部 「製造販売申請書の製造方法及びGMP上の一変・軽微変更届の範囲と事例 ~一変申請・軽微変更届の判断基準をどうするか」

(2014年6月24日 15:15〜17:15)

SANSHO (株) 、国際衛生 (株) テクニカルアドバイザー 宮木 晃 氏 [元PMDA GMPエキスパート]

 PMDAに申請する製造販売申請書のうち、製造 (原薬、製剤) 方法の記載内容は商業ベースで医薬品を製造する中で変更管理が生じた場合、一部変更 (一変) か軽微変更届かの鍵を握る大きな要素である。
 また変更管理はGMP上で製造管理と品質管理の処理を完全遂行することが求められている。
 本講座では製造販売申請書の製造方法の記載内容が一変、軽微変更届のどちらに該当するか、また製造所での変更管理の仕組みと変更管理の事例をいくつか挙げて、私見を交えて解説することとする。
 さらに変更管理を遂行するにあたって、製造所では教育訓練を実施したか否かをPMDAの当局から求められるので、教育訓練についても言及する。

  1. 本講座のねらい
  2. 医薬品適合性調査申請について
  3. 変更管理のガイドライン
    • 日本のGMP省令等
    • ICH Q7
    • PIC/S GMPガイドライン
  4. 承認申請書記載要領について
    • 原薬の製造方法
    • 製剤の製造方法
  5. 一変と軽微変更の定義
  6. 一変と軽微変更の事例
  7. 一変申請・軽微変更届出の判断基準等 (私見含む)
  8. 変更管理のポイント
    • 変更管理の実地 (書面) 調査上の留意点
    • 変更管理の手順書の作成ポイント
    • 変更管理の対象とフロー図
    • 変更のクラス分類と内容 (変更管理の対象のランク区分)
    • 変更管理の処理方法 (申請、審査、承認、実施)
    • 変更管理と教育訓練の実施、評価、記録の作成・保管

  • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 脇坂 盛雄
    株式会社 ミノファーゲン製薬
    顧問
  • 河田 茂雄
    特定非営利活動法人 医薬品・食品品質保証支援センター (NPO-QAセンター)
    相談役
  • 宮木 晃
    HAMANASU
    代表

会場

大田区産業プラザ PiO

6F D会議室

東京都 大田区 南蒲田1-20-20
大田区産業プラザ PiOの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 52,250円 (税別) / 56,430円 (税込)
複数名
: 27,500円 (税別) / 29,700円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名同時申込みで1名分無料
    • 1名あたり定価半額の27,500円(税別) / 29,700円 (税込)
    • 2名様ともS&T会員登録をしていただいた場合に限ります。
    • 同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
    • 3名様以上のお申込みの場合、上記1名あたりの金額で受講できます。
    • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
    • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
      申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
    • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/16 製薬用水の製造法・品質管理・バリデーション方法の基礎、査察事例を踏まえた考察 オンライン
2024/12/16 医薬品承認申請書のコンプライアンスとグレー部分への対応 オンライン
2024/12/16 ペプチド医薬品の疾患別事例からみる市場性およびペプチドの合成・分析のポイント オンライン
2024/12/17 省力化・効率化で実践するCSVへのヒント オンライン
2024/12/17 デスクトップで行う医薬品市場予測のスキルアップと精度向上 オンライン
2024/12/17 医薬品製造現場におけるコスト削減と少人数体制のQC/QA業務効率化 オンライン
2024/12/17 LNP (脂質ナノ粒子) 製剤における品質評価/製剤設計・品質管理・製造プロセスとDDS技術・動向 オンライン
2024/12/17 再生医療を含めた国際共同治験の進め方と各ステージ毎における対応手法 オンライン
2024/12/17 PV業務においてグローバルSOPとローカルSOPをどう棲み分け、整合性を図るか オンライン
2024/12/18 GMP省令改正に対応した供給者管理の留意点 東京都 会場・オンライン
2024/12/18 ガンマ線、電子線滅菌の特徴と使い分け、並びに滅菌バリデーション、承認申請時の留意点 オンライン
2024/12/18 滅菌製品および無菌医薬品における微生物試験の実務とバリデーションのポイント オンライン
2024/12/18 バリデーション入門講座 オンライン
2024/12/18 ICH品質関連ガイダンス視点から考えるCTD-Q記載要求事項と効率的申請資料作成法 オンライン
2024/12/18 核酸医薬品の品質管理および分析・評価のポイント オンライン
2024/12/18 コンピュータシステムバリデーション (CSV) で要求される各規制・ガイドラインの理解 オンライン
2024/12/18 薬価申請・原価計算方法の実際と交渉で有効なデータ取得・資料作成のポイント オンライン
2024/12/18 造粒・打錠工程の基礎知識およびスケールアップ方法・トラブル対応 オンライン
2024/12/19 承認申請・メディカルライティングコース オンライン
2024/12/19 CTD/照会回答書作成のためのメディカルライティング オンライン

関連する出版物

発行年月
2011/12/14 QCラボにおける厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応セミナー
2011/12/10 製薬大手5社 技術開発実態分析調査報告書
2011/12/8 最新のCSV動向および21 Part 11も視野に入れたFDA査察対応方法
2011/11/7 eCTD申請 「-ここまで身近になったeCTD申請-」
2011/9/1 厚労省ER/ES指針対応実施の手引き
2011/8/29 グローバルスタンダード対応のためのCSV実施方法
2011/8/24 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応 "SOP作成"実践講座
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き
2011/6/29 3極申請対応をふまえた不純物の規格設定と不純物プロファイル管理
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション
2011/4/20 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応実践講座
2011/1/28 3極GMP/局方における無菌性保証と査察対応
2011/1/25 供給者監査実施のノウハウと注意点
2010/12/1 「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応準備の手引き
2010/11/29 FDA Part11査察再開と欧州ANNEX11要求対応
2010/11/25 EDC適合性調査と医療機関事前対応