技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

オイルゲルの基礎と使用感触・製品安定性のコントロール

オイルゲルの基礎と使用感触・製品安定性のコントロール

~起こりがちなトラブル(ブルーミング、発汗、ゲル物性の変化)の発生機構と抑制のコツを解説!~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、オイルゲル処方設計の基礎、物性制御の考え方から、ブルーミング、発汗、ゲル物性の経時変化などの品質トラブル抑制、物性制御による使用感触のコントロール、今後のゲル化剤・オイルゲル開発の指針まで解説いたします。

開催日

  • 2013年9月30日(月) 12時30分 16時30分

受講対象者

  • 化粧品に関連する技術者、開発者、研究者
  • 医薬外用剤の技術者、開発者、研究者

修得知識

  • ゲル化剤・増粘剤の基礎
  • 処方設計における増粘剤・ゲル化剤の選定
  • 化粧品、食品、医薬品の起こりうる品質トラブルと対策、未然防止策

プログラム

 オイルゲルは口紅スティック、リップグロス、アイライナー、ファンデーションなど化粧品を中心に食品・医薬品の基剤としても広く活用されている。また各種乳化系における増粘剤・安定剤としても重要な役割を担っている。このようなオイルゲルの物性を制御する技術は、使用感触・製品安定性をはじめ、製品外観、塗布のしやすさ、塗布膜の美しさなど製品性能全般に密接に関わっているといえる。
 本セミナーでは、まず前半にオイルゲル化剤の種類とゲル化可能なオイルならびにゲル物性との関連を体系的に解説する。後半は応用編として、化粧品・食品・医薬品における油性ゲルの最新技術について解説をおこなう。特に製品安定性、すなわち起こりがちなトラブルとして、ブルーミング、発汗、ゲル物性の変化について、その発生機構と抑制のための考え方を中心に説明する。
 また、今後新しいゲル化剤を開発する上で、望まれている性能 (ゲル化可能なオイル種や望まれるオイルのゲル物性) 、そして今後より重要さを増すと思われるゲルの感触、そしてゲルを崩して塗膜とした際の感触の物性制御についてのヒントを提供し、参加者と議論をおこなう予定である。

  1. オイルゲル化剤の種類とゲル化の機構
    1. 低分子ゲル化剤
    2. 粒子によるゲル化
    3. オリゴマー、ポリマーによるゲル化
    4. 乳化を用いたオイルのゲル化
    5. オイルワックスゲル
  2. ゲルの硬度発現機構
    1. ワックスがオイル固化の主流であるわけ
    2. オイルゲルの物性を自在に制御するには
    3. オイルの種類と硬度の関係
    4. 固化剤の種類と硬度の関係
    5. ゲル化に適するワックスやゲル化剤とは
  3. 化粧品における油性ゲルの活用の実際
    1. スティック製品
      • 口紅
      • リップクリーム
      • 制汗剤
    2. ペースト状
      • ゼリー状製品
      • リップグロス
      • オイルゼリー
    3. 鉛筆状製品
      • アイライナー
      • リップライナー
    4. 乳化製剤
      • サンスクリーン
      • ファンデーション
  4. 食品、医薬品での油性ゲルの活用
    1. 油脂食品
    2. 健康食品
  5. ゲルを崩す、崩したゲルを活用する
    1. ゲルは崩してからが勝負
    2. ゲル化剤とつやの関係
    3. スティック製品の感触制御
    4. 崩す性能とゲル安定性の両立技術
  6. オイルゲルの構造評価
    1. 熱分析の活用
    2. 光学顕微鏡観察
    3. SEM観察
    4. レオロジー評価
  7. オイルゲル製品のトラブル
    1. 結晶の析出 (ブルーミング)
    2. オイルの分離 (発汗)
    3. 製造条件によるゲル物性の変化
    4. 経時での物性の変化
    5. 共存物質によるゲル物性の変化
    6. トラブルの予想と定量的評価方法
  8. ゲル化剤の未来
    1. 固化したいオイル種とその課題
    2. 望まれるオイルのゲル物性とは
    • 質疑応答・名刺交換・個別相談

会場

江東区産業会館

第1会議室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,600円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき47,250円 (税込)
    • 2名同時にお申し込みいただいた場合、2名で49,980円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/16 医薬品承認申請書のコンプライアンスとグレー部分への対応 オンライン
2024/12/16 ペプチド医薬品の疾患別事例からみる市場性およびペプチドの合成・分析のポイント オンライン
2024/12/17 省力化・効率化で実践するCSVへのヒント オンライン
2024/12/17 デスクトップで行う医薬品市場予測のスキルアップと精度向上 オンライン
2024/12/17 医薬品製造現場におけるコスト削減と少人数体制のQC/QA業務効率化 オンライン
2024/12/17 LNP (脂質ナノ粒子) 製剤における品質評価/製剤設計・品質管理・製造プロセスとDDS技術・動向 オンライン
2024/12/17 GMPが空調設備に求める交叉汚染防止要件とその管理 オンライン
2024/12/17 無菌製剤・再生医療等製品の工場における査察対応とGMP改善業務 オンライン
2024/12/17 アジア各国 (日本、中国、韓国、台湾、ASEAN) 及びEUの化粧品成分規制と輸出入可否判断のポイント オンライン
2024/12/17 再生医療を含めた国際共同治験の進め方と各ステージ毎における対応手法 オンライン
2024/12/17 PV業務においてグローバルSOPとローカルSOPをどう棲み分け、整合性を図るか オンライン
2024/12/18 GMP省令改正に対応した供給者管理の留意点 東京都 会場・オンライン
2024/12/18 SDS・ラベル超基礎講座 オンライン
2024/12/18 滅菌製品および無菌医薬品における微生物試験の実務とバリデーションのポイント オンライン
2024/12/18 バリデーション入門講座 オンライン
2024/12/18 ICH品質関連ガイダンス視点から考えるCTD-Q記載要求事項と効率的申請資料作成法 オンライン
2024/12/18 核酸医薬品の品質管理および分析・評価のポイント オンライン
2024/12/18 コンピュータシステムバリデーション (CSV) で要求される各規制・ガイドラインの理解 オンライン
2024/12/18 医薬品開発におけるマーケティングリサーチ手法およびデータの捉え方・活用のポイント オンライン
2024/12/18 薬価申請・原価計算方法の実際と交渉で有効なデータ取得・資料作成のポイント オンライン

関連する出版物

発行年月
2014/7/15 化粧品13社〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/7/15 化粧品13社〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2014/5/15 美容液・化粧水 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/5/15 美容液・化粧水 技術開発実態分析調査報告書
2013/10/28 新・機能性表示制度への準備
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/8/28 化粧品・医薬部外品およびその原料の安全性評価と規格・試験法設定
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/3/27 医薬品・食品包装の設計と規制・規格動向 - 品質・安全・使用性向上のために -
2013/2/27 リスクマネジメント・CAPA(是正措置・予防措置)導入手引書
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書
2013/1/28 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方