技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

伸長流動場における分散系のレオロジー測定・評価と活用方法

伸長流動場における分散系のレオロジー測定・評価と活用方法

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、伸長流動の基礎から、伸長流動の解析のために、技術として応用するための基本的な考え方について解説します。

開催日

  • 2013年9月24日(火) 13時00分16時30分

受講対象者

  • 粘弾性・レオロジーに関連する製品に携わる技術者
    • 高分子
    • 食品
    • 化粧品
    • 塗料 など

修得知識

  • 伸長流動の基礎
  • 粘弾性の基礎
  • 低粘度液体における伸長粘度の測定法
  • レオロジーに関する基礎

プログラム

 円管内を流れる液体の流動抵抗を支配するのは粘度ですが、流動の形式はせん断流動となっていますので、粘度も厳密にいえばせん断粘度ということになります。しかし、工業的には液体が引っ張られて流動するプロセスがあります。
たとえば、印刷では、版と紙の間でインキが引っ張られて分裂します。また、紡糸では高分子が引っ張られて細くなり繊維になります。このように伸長が支配的となる流動では、せん断下で求めた粘度を用いて検討することはできません。伸長流動を解析するには伸長粘度が必要となりますが、その測定が非常に難しいため、データはそれほど多くありません。
 伸長流動の解析のためには、様々な制限がありますが、本セミナーでは技術として応用するための基本的な考え方について解説します。

  1. 変形と流動の基礎
    1. せん断変形と伸長変形
    2. 変形の大きさ (ひずみ)
    3. せん断流動と伸長流動
    4. 流動場の大きさ (せん断速度と伸長速度)
    5. 応力 (せん断応力と法線応力)
    6. 非ニュートン流動 (擬塑性流動、ダイラタント流動)
    7. せん断粘度と伸長粘度
  2. 粘弾性の基礎
    1. 粘弾性の現象論
      1. 弾性と粘性の物理的意味
      2. マックスウェルモデルと応力緩和
      3. フォークトモデルと遅延弾性
      4. 4要素モデル
      5. 動的粘弾性
    2. 定常流動と非定常流動
    3. 非定常流動場における弾性効果
    4. 法線応力効果
  3. 低粘度液体における伸長粘度の測定法 (non-controllable測定)
    1. Opposing jet
    2. Tubeless siphon
    3. Squeezing flow
  4. 代表的な物質の伸長レオロジーに関する基礎
    1. 高分子の伸長流動と紡糸
    2. 高分子の伸長流動に及ぼす分子量の効果
    3. 分散系における伸長粘度とせん断粘度
  5. 伸長流動の実用測定と技術的応用
    1. Capillary breakup法
      1. 測定原理
      2. せん断粘度と伸長粘度
      3. スクリーンインクの印刷適性評価
    2. 工業的実用試験 (タック測定)
      1. 測定原理
      2. 印刷への応用
    • 質疑応答・名刺交換

講師

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第2特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 39,900円 (税込)
複数名
: 31,000円 (税別) / 32,550円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/8/8 グローバル包装業界におけるトップ企業の事業展開と包装技術・規制対応・環境政策の詳細 オンライン
2025/8/18 高屈折率ポリマーの分子設計、合成手法と屈折率の測定方法 オンライン
2025/8/19 樹脂・プラスチックにおける「低塩素化」、「ハロゲンフリー」に関する材料設計、各種分析・解析、その応用 オンライン
2025/8/19 プラスチック強度設計の進め方 オンライン
2025/8/19 ポリマーアロイにおける分散構造、界面構造の形成とモルフォロジーの観察・解析手法 オンライン
2025/8/19 熱分析の基礎、測定と正しいデータ解釈 オンライン
2025/8/20 スラリーを上手に取り扱うための総合知識 オンライン
2025/8/20 合成シリカ微粒子の分散・凝集制御および表面改質のポイント オンライン
2025/8/20 高分子架橋反応メカニズムと架橋密度測定 オンライン
2025/8/20 高分子難燃化・不燃化の基礎と難燃性評価およびその規制動向 オンライン
2025/8/20 コーティングプロセスにおける界面化学とレオロジー解析 オンライン
2025/8/21 ヒートシールの基礎と材料設計および品質管理・不具合対策 東京都 会場・オンライン
2025/8/21 押出機内の樹脂挙動および混練の基礎と最適化 オンライン
2025/8/21 流動場での、高分子の結晶化挙動の基礎と成形プロセス中の結晶化解析事例 オンライン
2025/8/21 部分放電から学ぶ絶縁材料の劣化機構とオンライン診断技術 オンライン
2025/8/22 ポリイミドフィルムの特性、技術動向と加工、応用 オンライン
2025/8/22 部分放電から学ぶ絶縁材料の劣化機構とオンライン診断技術 オンライン
2025/8/22 高分子難燃化・不燃化の基礎と難燃性評価およびその規制動向 オンライン
2025/8/25 微粒子・ナノ粒子の特性・作製・表面処理・分散の基礎 オンライン
2025/8/25 自動車用防振ゴムの劣化メカニズムと耐久性試験・寿命予測 オンライン

関連する出版物

発行年月
2019/1/31 マテリアルズ・インフォマティクスによる材料開発と活用集
2018/11/30 エポキシ樹脂の高機能化と上手な使い方
2018/7/31 高耐熱樹脂の開発事例集
2018/4/12 自動車用プラスチック部品の開発・採用の最新動向 2018
2018/3/19 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2018/3/18 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2018/2/28 顔料分散の基礎講座
2017/7/31 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集
2017/7/31 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術
2017/6/19 ゴム・エラストマー分析の基礎と応用
2017/2/27 プラスチックの破損・破壊メカニズムと耐衝撃性向上技術
2017/1/31 放熱・高耐熱材料の特性向上と熱対策技術
2016/11/29 二軸押出機
2016/8/31 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/8/28 高分子の劣化・変色メカニズムとその対策および評価方法
2014/8/25 粉砕・分散技術の基礎と応用・トラブルシューティング
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/4/30 微粒子最密充填のための粒度分布・粒子形状・表面状態制御