技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

コンピュータ化システムバリデーション実施の留意点と査察対応

バリデーション基準改正後における

コンピュータ化システムバリデーション実施の留意点と査察対応

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、大きく変わるバリデーションのポイントとMS-Excelなどの電子記録の管理方法について、わかりやすく丁寧に解説を行います。

開催日

  • 2013年9月5日(木) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • 製薬企業の品質部門、IT部門、管理者、実務担当者
  • 製薬関連コンサルタント
  • IT企業の製薬関連部門の管理者、実務担当者

修得知識

  • GMP施行通知改定のポイントとインパクト
  • バリデーション基準改定のポイント
  • PIC/SレベルのCSV査察対応のポイント
  • MS-Excelの適切な管理方法
  • PIC/S対応CSV手順書の作成方法
  • PIC/S GMPやグローバルの規制要件の動向
  • 構造設備のCSVとPVの違い
  • LIMS、自動倉庫、CAPAシステム等の導入における留意点
  • 分析機器ののバリデーションの実施方法
  • Excelのバリデーションの実施方法

予備知識

  • GMPの初歩の知識
  • システム開発の基礎知識

プログラム

日本におけるPIC/S現地査察が、2013年9月9日から13日にかけて行われる予定です。
日本のPIC/S加盟ももう間近となってきました。
一方で、厚労省は「GMP施行通知」と「GMP事例集」の改定を行いました。
本改定は、GMP省令の改定ではなく、GMP施行通知の改定ですが、全ての医薬品製造所に適用されます。
「GMP施行通知」の改定で特に大きなインパクトがあるのが、「バリデーション基準」の全面改定です。
しかしながら「バリデーション基準」には、コンピュータシステムに関する記載がありません。
また新たに適確性評価 (DQ/IQ/OQ/PQ) に関する定義が加えられましたが、適格性評価とプロセスバリデーションとCSVの関係はいったいどのように考えるべきなのでしょうか。
「バリデーション基準」の全面改定において、品質リスクに応じたバリデーションの実施が求められています。
いったいどのようにリスクを評価し、どの程度のバリデーションを実施するべきでしょうか。
また「GMP施行通知」の改定においては、電磁的記録を製品品質の照査に利用することが盛り込まれました。
しかしながら、電磁的記録を利用するための要件はまったく記載されていません。
いったいどのように電磁的記録を管理したらよいのでしょうか。
多くの製薬企業では、MS-Excelを用いて品質試験の記録書や成績書等を作成しています。
しかしながら、MS-Excelは監査証跡がとれません。
いったい、MS-Excelはどのように管理するべきなのでしょうか。
一方で、2013年1月から、PIC/S GMP Annex 11 Computerised Systemsが改定されました。
Annex 11では、これまでにない非常に厳しい要求事項が含まれています。
これまでに作成してきた、コンピュータ化システム適正管理ガイドライン対応SOPは、PIC/S GMP Annex 11対応に修正が必要です。
特にQCラボ (品質試験) におけるLIMSや自動倉庫など、出荷判定に関する電子記録・電子署名 (ER/ES) について非常に厳しくなりました。
いったいどのようなSOPを作成するべきでしょうか?
今後のPIC/S査察においては、電子記録による査察が積極的に実施されます。
多くの場合、電子で記録を作成し、紙に印刷後手書きの署名 (記名・捺印) を行うといった、いわゆるハイブリッド運用が行われていると思います。
今後は、ハイブリッドシステムであっても、電子記録を調査されることになります。
なぜならば、ハイブリッドシステムの問題点として、電子記録を改ざん再印刷の上で、バックデートで署名することが可能だからです。例え貴社のSOPにおいて、紙が原本である旨を規定していても、電子が原本と認定される可能性があります。
PIC/S GMP対応では、これまでのJ-GMPとは大きく違った概念や、査察方法を理解しなければなりません。
一方で、2012年4月1日に厚労省「コンピュータ化システム適正管理ガイドラン」が施行されました。今後の業許可更新等の定期調査では、本ガイドラインの確認を主に実施されることになります。
いったい何をどうやって準備しておけば良いのでしょうか。
PIC/S査察では、内部監査、マネージメントレビュ、CAPA、自己点検、回収等について、J-GMPにはないレベルでのチェックが予想されます。
本セミナーでは、大きく変わるバリデーションのポイントとMS-Excelなどの電子記録の管理方法について、わかりやすく丁寧に解説を行います。

  1. PIC/Sに関する最新動向
    • PIC/Sの動向
    • PIC/S加盟後に何が変わるか
    • PIC/S GMP Annex 11 Computerised Systems改定のインパクト
    • PIC/S査察と出荷判定
    • Part11とAnnex11は何が違うのか
  2. バリデーション基準全面改正のインパクト
    • 適格性評価 (DQ/IQ/OQ/PQ) とは
    • プロセスバリデーションとは
    • コンカレントバリデーションとは
    • 適格性評価とプロセスバリデーションとCSVの関係
    • リスクに応じた対応とは
  3. 電子記録の適正な管理方法
    • 紙が正か電子が正か
    • ハイブリッドシステムの問題点とは
    • MS-Excelの問題点
    • MS-Excelの適正な管理方法
    • 「GMP施行通知」の改正に伴う監査証跡の要件について
  4. 予想される今後のPIC/S査察

講師

  • 村山 浩一
    株式会社 イーコンプライアンス
    代表取締役

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5階 第2講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 20,000円 (税別) / 21,000円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/19 医療機器GVPの要求する安全管理業務の留意点/効果的なCAPA活動 東京都 会場・オンライン
2024/11/19 空調システムの維持管理とバリデーション オンライン
2024/11/19 治験薬GMP入門 オンライン
2024/11/20 製薬用水の基礎と実践知識を理解する オンライン
2024/11/20 実務に役立つ医薬品GCP入門講座 オンライン
2024/11/20 GMP監査の基礎と実践 オンライン
2024/11/20 変形性関節症の病態/治療・診断技術の現状と臨床現場が望む新薬像 オンライン
2024/11/20 リポソームと脂質ナノ粒子の基礎・調製・評価および応用のポイント オンライン
2024/11/20 FDA査察対応セミナー 入門編 オンライン
2024/11/21 エンドトキシン管理の要件と最新動向を踏まえた課題解決のアプローチ オンライン
2024/11/21 体外診断用医薬品の保険申請戦略と申請書の書き方 東京都 会場
2024/11/21 ICH Q5A ウイルス安全性評価/外来性感染性物クリアランス評価コース オンライン
2024/11/21 新規モダリティにおける事業性評価手法 オンライン
2024/11/21 ICH Q5A ウイルス安全性評価/品質審査での論点と次世代シーケンシング利用/薬事申請に当たっての留意点 オンライン
2024/11/21 医薬品R&D段階でのNPV活用と課題解決策 オンライン
2024/11/21 mRNA医薬品の基礎および設計・合成と製造のポイント オンライン
2024/11/21 医薬品開発における効率的な開発計画策定およびスケジュール管理のポイント オンライン
2024/11/22 国内/海外の外部委託試験施設に信頼性基準試験を委託する際の信頼性確保の留意点 オンライン
2024/11/22 ライフサイエンス領域における医療トレンドとポストコロナビジネスに求められる対応手法 オンライン
2024/11/22 GMP監査・無通告査察実施時におけるポイントとQA・QCの各対応 オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価