技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

打錠トラブルQ&A

打錠トラブルQ&A

~打錠障害・トラブルに関する疑問を解決するセミナー~
東京都 開催 会場 開催
  • 打錠に関する「困った」を一挙に解決!!
  • 錠剤の空隙率の算出方法は? 顆粒を錠剤化したときに発生した黒点の原因と対応策は?
  • キャッピング、ラミネーション、スティッキング…打錠障害がどうしても改善できない…
  • 最適添加水分量は? 賦形剤選択のコツは?
  • 臼杵劣化の測定方法は? 打錠効率を向上したい!
  • 具体的事例に基づくQ&A形式だから、業務に即反映できます。

開催日

  • 2013年1月25日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 打錠に関連する技術者
    • 医薬品
    • 食品
    • 化粧品 など

プログラム

第1部 Q&A事例解説から学ぶ打錠操作における打錠障害対策と杵臼でのトラブル対策

(2013年1月25日 10:30〜13:00)

 日本薬局方が16局に改正され、造粒物はすべて顆粒剤と名付けられた。
 打錠用顆粒に微粉末が多いと含量均一性に問題が発生する。粗大粒が多いと質量偏差が大きくなる。
 打錠障害は錠剤の処方と臼杵の管理に由来する。錠剤内部の異物については、製造装置のユーティリティと製造環境に起因するばかりでなく、製造工程からの異物の混入も多い。
 本講演では、打錠操作における打錠障害対策とトラブルについて解説したい。

  1. 錠剤の基本的要素 (錠剤形状の基礎知識)
  2. 錠剤の外観に影響を及ぼす打錠障害
    • Q. 錠剤内部の応力分布・キャッピングはなぜ起こるのか
    • Q. スティッキングの対策と刻印錠について
    • Q. 撹拌造粒粒子とモットリング (錠剤表面に浮かぶ斑点)
    • Q. ラミネーション、ダイフィリング、ピッキング、チッピングの対策は?
    • Q. 湿式打錠法と直接打錠法 (安息角とターンテーブル撹拌装置)
    • Q. 打錠性を向上させるための造粒法とは
    • Q. 打錠用顆粒の処方 (成形性、流動性、崩壊度、滑沢性を付与する)
  3. 滑沢剤と混合機の設定方法および混合操作の方法
  4. 錠剤の外観に影響を及ぼす臼杵の問題点
    • Q. 臼杵の国際標準
    • Q. 臼杵の材質について
    • Q. 臼杵の測定 (臼杵の寿命確認)
    • Q. 臼杵の洗浄の仕方は?
    • Q. 新規臼杵の使用時について
    • Q. 刻印錠母型の製作と水系コーティング方法 (裸錠、コーティング錠)
    • Q. 打錠機の構造と圧縮のメカニズムについて
    • Q. 各打錠機の洗浄方法は?
  5. 錠剤への異物混入防止
    • Q. 工場内に分布する昆虫の分類は?
    • Q. 昆虫の特性と防除方法
    • Q. 昆虫管理のバリデーションについて
    • Q. 製造工程で混入する異物とは
    • Q. 錠剤に混入する黒色異物と金属除去について
  6. 目視検査機と自動外観検査機
    • Q. 目視検査機と自動外観検査機の概要
    • Q. 社員教育用資料の作成方法とは?
    • 質疑応答・名刺交換

第2部 Q&A事例解説から学ぶ打錠工程におけるトラブル対策

(2013年1月25日 13:50〜16:20)

 打錠時に発生するキャッピングやスティッキングなどの打錠障害をクリアーすることが、錠剤化において最も重要な製剤化技術である。また、打錠は前工程の混合、造粒工程で不具合があった場合、高い品質の錠剤を確保するために最新の打錠システムをもっても解決することは難しいとされている。
 そこで、本講演では、打錠工程におけるトラブルを具体的な事例を基づいてQ&Aの形式で、賦形剤の選択のポイント、打錠障害を起す原因とその改善法、打錠用顆粒の適正なつくり方、粉体の打錠メカニズムについて解説する。さらに、製剤化のスケールアップについても触れたい。

  1. 打錠障害を克服するための賦形剤の選択
    • Q. 直接打錠法に用いられる基本的な賦形剤は
    • Q. 高水溶性で、凝集性が高く、流動性も悪い薬物を直接打錠法で錠剤化する場合の賦形剤の選択は
    • Q. 湿式打錠法に用いられる基本的な賦形剤は
    • Q. 親水性薬物を攪拌造粒法で打錠用顆粒を製し、錠剤化する場合の賦形剤の選択は
    • Q. 疎水性薬物を流動層造粒法で打錠用顆粒を製し、錠剤化する場合の賦形剤の選択は
    • Q. 結合剤選択のポイントは
    • Q. 崩壊剤選択のポイントは
    • Q. 滑沢剤選択のポイントは
  2. 打錠用顆粒として適正な造粒法
    • Q. 顆粒の重質化を抑える造粒操作は
    • Q. 顆粒の見掛け密度を小さくする造粒操作は
    • Q. 攪拌羽根・解砕羽根の回転数、結合剤添加量、結合剤添加速度の影響は
    • Q. 噴霧液速度、噴霧空気圧、温風温度、噴霧液量、層内水分の影響は
    • Q. 攪拌造粒法における打錠用顆粒として適切な結合剤の添加方法は
    • Q. 流動層造粒法における打錠用顆粒として適切な結合剤の添加方法は
    • Q. 攪拌造粒法における適切な結合剤の添加液量は
    • Q. 流動層造粒法における適切な結合剤の添加液量は
    • Q. 打錠用顆粒として適切な粒度は
    • Q. 攪拌造粒法で製した顆粒を錠剤化したところ黒点が発生した。その原因と対応策は
  3. 滑沢剤混合の錠剤への影響
    • Q. 滑沢剤の混合時間と錠剤強度は
    • Q. 滑沢剤の添加方法と錠剤物性は
  4. 打錠障害
    • Q. 主な打錠障害は
    • Q. キャッピング、ラミネーション、スティッキング、バインディングの原因と改善する方法は
    • Q. 低融点物質を含有した製剤の錠剤化におけるキャッピング、スティッキング発生の原因と対応策は
    • Q. キャッピング、スティッキングの評価法は
  5. 粉体の圧縮
    • Q. 粉体圧縮のメカニズムは
    • Q. 粉体の圧縮性を評価する方法は
    • Q. 打錠で要求される要素と要因は
  6. 口腔内崩壊錠
    • Q. 一般製剤設備で対応可能な口腔内崩壊錠の製造方法は
    • Q. 口腔内崩壊錠の空隙率は
    • Q. 口腔内崩壊剤としての空隙率を保持した状態で錠剤硬度を高める方法は
    • Q. 錠剤の空隙率の算出方法は
  7. 打錠工程におけるスケールアップでの問題点
    • Q. 打錠回転数を速めたところ打錠障害が発生した。その原因は
    • Q. スケールアップしたところ打錠障害が発生した。その原因は
    • Q. 打錠機の回転数の設定は
  8. 打錠用顆粒製造におけるスケールアップでの問題点
    • Q. 攪拌造粒の最適添加水分量は
    • Q. 流動層造粒での最適噴霧液速度は
    • Q. 流動層造粒で局所での濡れとは
    • Q. 流動層造粒において含量均一性を確保するには
  9. 滑沢剤混合におけるスケールアップでの問題点
    • Q. ラボスケールとスケールアップした時の混合時間の相違は
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 明 長良
    富山県薬事研究所 薬剤薬理研究課
    技術アドバイザー
  • 阪本 光男
    秋山錠剤 株式会社 品質保証部 製剤開発課
    顧問

会場

東京流通センター

2F 第5会議室

東京都 大田区 平和島6-1-1
東京流通センターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,667円 (税別) / 44,800円 (税込)
複数名
: 35,667円 (税別) / 37,450円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/11 開発段階に応じた治験薬GMP対応とICH Q14 (分析法の開発) への取り組み オンライン
2024/12/11 炎症性腸疾患における治療・薬剤選択の実際と今後の展望 オンライン
2024/12/11 医薬品モダリティ (抗体/核酸/中分子/再生医療) の実用化とDDS技術の特許戦略 オンライン
2024/12/11 食品安全と問題解決を実践するための食品工場の品質管理セミナー オンライン
2024/12/11 動物用医薬品・体外診断薬における薬事規制と国内外市場動向 オンライン
2024/12/11 ADCを含む次世代抗体医薬の知財戦略および強い特許明細書・クレームの書き方 オンライン
2024/12/11 EUの包装及び包装廃棄物規則 (PPWR) と今後の日本の対応 オンライン
2024/12/11 EU規制をベースにしたPharmacovigilance監査の基礎 オンライン
2024/12/11 医薬品開発におけるマーケティングリサーチ手法およびデータの捉え方・活用のポイント オンライン
2024/12/11 標準品の品質試験法設定の基礎と注意点 オンライン
2024/12/12 開発段階 (求められる要件) に応じたQbDによる製剤開発と品質規格・Validation実施範囲 オンライン
2024/12/12 GLP省令の基礎知識とGLP試験における現場調査 (試験操作調査と施設調査) 手法 オンライン
2024/12/12 バイオ医薬品の原薬製造における外来性感染性物質のクリアランスと安全性試験 オンライン
2024/12/12 残留溶媒に関する規制と申請上の留意点、規格値設定の考え方 オンライン
2024/12/12 医薬品開発における非臨床安全性評価とCTDの記載・信頼性確保 オンライン
2024/12/12 原薬GMP/ICH Q7・Q11の要件理解と原薬プロセスバリデーション実施時の注意点 オンライン
2024/12/13 デスクトップで行う医薬品市場予測のスキルアップと精度向上 オンライン
2024/12/13 サプリメント (機能性表示食品) におけるGMP (製造・品質管理の基準) 実施にむけた理解と実践 オンライン
2024/12/13 現場の視点で考える効果的な洗浄バリデーションのポイントと継続的な検証 オンライン
2024/12/13 承認申請プロセスに関わるPMDA提出資料 (CTD/照会事項回答) 作成のポイント オンライン

関連する出版物

発行年月
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/10/27 化粧品に求められる使用感の共有と感性価値の数値化・定量化
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/7/15 化粧品13社〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/7/15 化粧品13社〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2014/5/15 美容液・化粧水 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/5/15 美容液・化粧水 技術開発実態分析調査報告書
2013/10/28 新・機能性表示制度への準備
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/8/28 化粧品・医薬部外品およびその原料の安全性評価と規格・試験法設定
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/3/27 医薬品・食品包装の設計と規制・規格動向 - 品質・安全・使用性向上のために -