技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

GMPドキュメント作成/記録の残し方と査察指摘事項

査察等で指摘を受けないための

GMPドキュメント作成/記録の残し方と査察指摘事項

東京都 開催 会場 開催

~「作業と記録の同時性」・逸脱報告やOOSの記録の残し方など~
逸脱報告書でのロジカルな調査記録、報告の記載 (記録の残し方) を詳解する特別セミナー!

概要

本セミナーでは、GMPドキュメント作成の具体的なポイントと、GMP関連文書、記録文書・管理に関する査察指摘事項について詳解いたします。

開催日

  • 2011年2月24日(木) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 医薬品製造企業の管理職・責任者
  • 医薬品製造企業の教育訓練担当者
  • 医薬品製造企業の新任管理職

修得知識

  • GMPドキュメント作成・記載不備と記録の残し方
  • GMP関連文書、記録文書・管理に関する査察指摘事項

プログラム

第1部 査察等で指摘を受けない為のGMPドキュメント作成・記載不備と記録の残し方 (10:30~13:00)

 GMPやEU-GMPでも特に重視されているマスター製造管理記録書とこれを複写して必要事項を記入して、バッチ製造記録となる「作業と記録の同時性」を確保するドキュメントとしての記載不備事項はGMP査察、適合性調査、Audit、内部監査などに於いてCritical/Majorな指摘事項となり得る。
 又、逸脱報告やOOSの記録の残し方についても同様、根本的な原因究明の調査記録、是正措置、予防措置の妥当性評価などCAPAの記録にも繋がる重要なGMPドキュメントであることからその作成は論理的根拠に基づいたもので無ければならない。
 今回は、これら重要なGMPドキュメント作成上の重要なポイントと査察等で指摘を受けない為のドキュメント作成について解説する。

  1. QAレビューに於いて散見される製造指図記録書
    (MBR/Batch Production and Control Records バッチ製造記録) での記録上の不備事項などについて
    1. バッチ製造記録記載・規定事項と実作業との整合性につき、
      精査・検証記録書上のGMP的 (法令上) 逸脱、変更等の記載不備事例
      (実作業との非整合を取り上げ、その内容を比較検証・事例検証する)
    2. 製販業者による出荷状況確認 (GMP監査) 時の記載不備指摘事例
  2. FDA改訂プロセスバリデーションガイダンスが求めるドキュメントについて
    Stage 2 プロセスの適格性確認
    1. 稼働性能適格性 (PQ) 確認の計画書での記載推奨事項
    2. 稼働性能適格性 (PQ) 計画の実施と報告書での記載推奨事項
  3. 逸脱報告書でのロジカルな調査記録、報告の記載 (記録の残し方) について
    (査察等での指摘事項をふまえて)
  4. 変更管理計画 (申請) 書の記載内容について (査察等での指摘事項をふまえて)
  5. OOS記録の記載 (残し方) について (査察等での指摘事項をふまえて)
  6. 再加工 (Reprocessing) に於ける製造指図記録の記載 (記録の残し方) について
    • 質疑応答・名刺交換

第2部 GMP関連文書および記録文書・管理に関する指摘事項 (13:50~16:30)

 適切に文書化されたドキュメンテーションの保持は、GMPにとって必須です。よい文書化は品質保証システムの基本要綱であり、したがってGMPのあらゆる面に関係しています。
GMP査察の指摘事項を教訓として、自社のGMPを見直し問題点を浮かび上がらせ、改善を図ることが期待されます。
 本講座では、3極GMP査察 (GMP適合性調査、FDA査察、EMA査察) における文書のGMP要件に関する逸脱事例について学び、対策等について解説します。

  1. 申請書及びDMFの記載内容に関する指摘事項
  2. 文書管理に関する指摘事項
  3. SOPに関する指摘事項
    1. 作業手順が不適切
    2. サンプリング手順に問題
    3. 汚染防止手順が十分でない
  4. バリデーション文書に関する指摘事例
    1. 文書の内容に不備がある
    2. 重要工程のバリデーションが欠如
    3. プロトコールに必要事項が記載されていない
    4. プロセスの性能を管理するバリデートする管理手順書
    5. 許容できない状況下で、回顧的バリデーションを実施
    6. 洗浄バリデーション:清浄度を検証する方策や根拠が不適切
  5. 品質管理手順書に関する指摘事項
    1. 規格外試験結果の原因調査が未実施
    2. バッチが規格に適合していることを証明できない
    3. 安定性試験の方法が不適切
  6. コンピュータシステム管理手順書に関する指摘事項
  7. 逸脱、不一致あるいは不適の文書化および調査
    1. 不適品に関する調査を十分に調査していなかった
    2. OOSを実際にはOOSと判断していた
    3. 逸脱処理手順が不適切である
    4. 根本原因の調査が実施されていない
  8. 変更管理手順書に関する指摘事項
  9. 教育訓練手順書に関する指摘事項
  10. 苦情処理手順書に指摘事項
    1. 苦情処理記録に記載されていない
    2. 原因調査が実施されていない
    3. 苦情調査報告書にバッチ記録等を照査したことが記載されていない
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 深田 能成
    第一三共プロファーマ(株) 小田原工場 管理部長
  • 人見 英明
    合同会社 ヒトミライフサイエンス研究所

会場

東京流通センター

2階 第5会議室

東京都 大田区 平和島6-1-1
東京流通センターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 47,250円 (税込)
複数名
: 38,000円 (税別) / 39,900円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/7/29 ICH-Q9改訂をふまえた品質リスクマネジメント/リスクアセスメント/リスク評価の具体的な進め方 オンライン
2024/7/29 医薬品/医療機器等へのQMSの具体的な構築フロー オンライン
2024/7/29 再生医療等製品/細胞加工物の製造管理・品質管理におけるSOP作成及び・記録の残し方 オンライン
2024/7/29 中国における体外診断薬の薬事規制及び市場動向と取るべき戦略 オンライン
2024/7/29 グローバルPV体制・維持管理におけるEU GVP Module要求対応とEMA査察、その後のQMS実装 オンライン
2024/7/29 バイオ医薬品・再生医療等製品におけるシングルユースの基礎とリスク管理・管理戦略・製造設計 オンライン
2024/7/30 三極 (日米欧) の規制・承認体制に基づいた治験薬GMPのポイントと設備管理・適格性評価 オンライン
2024/7/30 バイオ医薬品における申請をふまえたCMCレギュレーション対応とCTD作成入門講座 オンライン
2024/7/30 マルチパーパスプラントの設備設計と洗浄バリデーション オンライン
2024/7/30 希少疾病医薬品 (オーファンドラッグ) の開発・薬事・事業戦略の構築 オンライン
2024/7/30 バイオ医薬品におけるタンパク質の凝集分析と処方決定までの具体的事例 オンライン
2024/7/30 医薬品不純物管理のための許容量 (PDE) 設定の基礎と実践 オンライン
2024/7/30 製造・品質試験/輸送・安定性試験/承認申請コース 全3コース オンライン
2024/7/30 再生医療等製品・遺伝子治療用製品の製造・品質試験の実際と未来 オンライン
2024/7/31 Excelスプレッドシートの運用管理・バリデーション方法と信頼性確保と当局指摘事例 オンライン
2024/7/31 改正GMP省令で求められているGMP文書・記録の作成・管理のポイント オンライン
2024/7/31 製薬用水設備の設計・バリデーション・適格性評価と管理 オンライン
2024/7/31 医薬品・部外品・化粧品分野で必要な品質管理/検査に役立つ化学分析の基礎 オンライン
2024/7/31 CMC試験における信頼性の基準適用のポイントとQC/QA対応 オンライン
2024/7/31 GMP医薬品工場建設 (計画・設計・施工) およびバリデーションのポイント 東京都 会場・オンライン

関連する出版物

発行年月
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/3/27 医薬品・食品包装の設計と規制・規格動向 - 品質・安全・使用性向上のために -
2013/2/27 リスクマネジメント・CAPA(是正措置・予防措置)導入手引書
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)