技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー
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本書は、高分子の電気絶縁性のメカニズム、部材・製品の実例と絶縁技術、測定・試験法を網羅したエレクトロニクス・高分子・エネルギーなど電気絶縁に関連するすべての技術者・研究者のための1冊です。
有機高分子材料は、現代社会のさまざまな処で多用されている。特に電気絶縁にとって高分子は欠くことのできない重要性を持っている。この高分子材料には劣化が避けられず、使用されているうちに物性の低下や変色、クラック、分解が生じ、絶縁機能が損なわれてしまう。
サイエンス&テクノロジー社は、高分子材料や、その劣化に限らず、種々の分野で広汎なテーマのセミナーを開催してきたと聞いている。同社が過去に開催した多くのセミナーの中で、高分子絶縁材料に関するセミナー、とくに、その劣化や寿命評価に関するセミナーが、極めて好評であったそうである。これは高分子絶縁材料の重要性や、絶縁劣化が社会に及ぼす影響の重大さを反映したものであろう。この本は、このような高分子絶縁材料の重要性に鑑みて、企画されたものと聞いている。
同社から、このテーマは、セミナーも好評であったので、書籍化したいという相談を受けたときに、私は、「好評であったことは喜ばしいが、要望や改善提案が寄せられていたら、そちらも積極的に取り込んだ本にしたい。」とお答えした。すると、「ひとつには、『基礎、あるいはメカニズムもきちんと知りたい。』という声と、『劣化の実例、あるいは材料試験法といった実際面を深く知りたい。』という意見が出されている」、との由だった。限られた頁数で、この2つの要望に応えるのは相当に難しいが、「ベストを尽くしましょう。」とお約束して、題目や執筆者案を考えさせて頂いた。
目次をご覧頂ければ分かるように、第1章では、誘電性や導電性といった絶縁材料の最も基礎的な特性から各種劣化特性までの広い範囲に亘って、メカニズムを専門家に平易に記述して頂いた。つぎの第2章では、汎用高分子から新しい高分子に至る多くの絶縁材料について、その物性を紹介して頂いた。第3章では、使用目的や使用されている機器別に絶縁材料と関連技術を述べて頂き、さらに第4章では絶縁材料の特性や劣化状況などを把握する為の計測・試験法について詳述して頂いた。さらに第5章では、昨今大きな関心を集めている絶縁材料の寿命評価や絶縁システムの取り替えのための手法やマネジメントについて述べて頂いた。
執筆者はいずれも、それぞれの分野で真に日本を代表する方々として、大学並びに産業界で活躍されている。したがって、本書の各章の内容は、最新の知識や学説を網羅した信頼性の高いものとなっている。なお、執筆者の多い書籍においては、時として、書かれている内容、難易度、言葉遣い等に統一性が欠けることがある。本書においても、勿論その恐れは残っているとは思うが、私が可能な限り読ませて頂き、必要と思える処には修正を求めるなど、一冊の書籍としてのまとまりにも気を配らせて頂いた。
本書は、必ずや高分子絶縁材料のユーザのみならず、開発者や研究者にとっても有用なバイブル的書籍となっていると信じている。
早稲田大学 大木義路
早稲田大学
理工学術院
教授
大木 義路
開始日時 | 会場 | 開催方法 | |
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2024/10/28 | 射出成形技術の基礎と不良対策 | オンライン | |
2024/10/28 | エポキシ樹脂を中心とした高耐熱樹脂の設計技術 | オンライン | |
2024/10/28 | ゴム・プラスチック材料の破損、破壊原因とその解析法 | 東京都 | 会場 |
2024/10/28 | ゴム・プラスチック材料のトラブル解決 (2日間) | 東京都 | 会場 |
2024/10/28 | ウレタン材料の基礎と構造分析 | 東京都 | 会場 |
2024/10/28 | 結晶性高分子の構造解析手法 | オンライン | |
2024/10/29 | 高速通信用低誘電損失 (低誘電率・低誘電正接) ポリイミド開発に向けた分子設計と特性制御 | オンライン | |
2024/10/29 | プラスチックの破壊メカニズムと材料の強度設計 | オンライン | |
2024/10/29 | 高分子・樹脂・フィルムにおける延伸配向、結晶化挙動および屈折率・複屈折の考え方とその測定方法 | オンライン | |
2024/10/29 | 高分子技術者のためのレオロジー入門 | 東京都 | オンライン |
2024/10/29 | 加速する国内外のプラスチック規制の動向とリサイクルの最新事情 | オンライン | |
2024/10/29 | UV硬化の基礎と硬化不良対策および影部の硬化 | 東京都 | 会場 |
2024/10/30 | プラスチック金型設計・加工技術の基礎から実践的応用 | オンライン | |
2024/10/30 | ヒートシールの基礎、接合のメカニズムと品質管理・不具合対策 | オンライン | |
2024/10/30 | 天然植物繊維を強化材とする複合材料の基礎と応用 | 東京都 | 会場 |
2024/10/30 | 無機ナノフィラーのポリマーへの分散・複合化技術 | オンライン | |
2024/10/31 | プラスチック成形品、フィルムにおける残留応力・歪み発生メカニズムとアニール処理による対策 | オンライン | |
2024/10/31 | 樹脂部品開発のためのCAE (Computer Aided Engineering) | オンライン | |
2024/10/31 | リグニンの構造・特性と産業利用の可能性 | オンライン | |
2024/11/1 | ゴム材料のトライボロジーと摩擦、摩耗の制御技術 | オンライン |
発行年月 | |
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2018/3/18 | 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版) |
2017/7/31 | プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術 |
2017/7/31 | 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集 |
2017/6/19 | ゴム・エラストマー分析の基礎と応用 |
2017/2/27 | プラスチックの破損・破壊メカニズムと耐衝撃性向上技術 |
2017/1/31 | 放熱・高耐熱材料の特性向上と熱対策技術 |
2016/8/31 | ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ |
2014/11/30 | 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版) |
2014/8/28 | 高分子の劣化・変色メカニズムとその対策および評価方法 |
2014/6/15 | 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 |
2014/6/15 | 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版) |
2013/9/2 | 機能性エラストマー市場の徹底分析 |
2013/6/24 | 車載用主機モータの絶縁技術 |
2013/5/20 | ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版) |
2013/5/20 | ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 |
2013/4/5 | 高分子の延伸による構造と配向の発現およびそれらの制御法を利用した材料開発 |
2013/2/28 | 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版) |
2013/2/28 | 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書 |
2013/2/20 | 導電・絶縁材料の電気および熱伝導特性制御 |
2012/11/1 | 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ |