技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

HACCP義務化へ向けた規制理解と導入事例

HACCP義務化へ向けた規制理解と導入事例

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年9月9日(金) 10時30分16時00分

受講対象者

  • HACCP導入の管理者、担当者
  • 異物混入対策が必要な製品の担当者
    • 食品
    • 医薬品
    • 化粧品 など
  • クリーンルーム、フィルタに関連する技術者、品質担当者

プログラム

第1部. HACCPとは – 規制の理解と今後の展望 –

(2016年9月9日 10:30〜12:00)

 2014年5月に食品等事業者に対し、これまで自主的な取り組みとされていたHACCPによる食品の製造または加工における衛生管理を義務化する方針が厚生労働省から示された。
 これに伴い、国内では新たな食品衛生管理基準の作成や見直しが複数の機関等で行われている。
 HACCPという考え方をどの様に加工現場に応用すれば効果的であるかをHACCPの原点に立ち戻り、正しい認識と正しい応用に必要不可欠であり、本講座では具体的な解説を進めていきたい。

  1. HACCPという考え方
    1. HACCPの歴史
    2. HACCPが目指したこと
  2. 食品衛生管理に関わる様々な規格と認証
    1. 世界の情勢
      • GFSIにおける取り組み
      • FSMAにおける取り組み
    2. 我が国の情勢
      • 国と自治体の取り組み
      • 新しい規格と認証スキーム
  3. HACCPの原点に戻る
    1. 正しいHACCPシステムの理解
    2. なぜ、HACCPシステムを導入しなければならないのか
    3. 食品衛生管理から食品安全管理へ
  4. 効果的な現場へのHACCP導入手順
    1. HACCPシステムは食品安全管理システムの一手法であるという理解
    2. 「事故は現場で起きる」
    3. フードチェーンに対する理解 (From Farm to Table)
    4. 作業者の行動 (From Home to Work Place)
    5. 作業工程から導き出される間取り図
  5. Simple is Best
    1. チームを作る前の核造り
    2. 全員参加
    3. 重要ポイントの明確化 (やらなければならないこと、絶対にやってはいけないこと)
    4. 現状分析で弱点を知り、次に活かす
    • 質疑応答

第2部. HACCPの現場への落とし込みと作業員教育

(2016年9月9日 12:45〜14:15)

 HACCPシステムの構築・維持管理は全従業員の参画を前提とする。 しかし実際には部門により個々により温度差を生じ実効性を損なう危惧が生じる。そのギャップをどう埋めもちモチベーションアップに繋げて行くかを解説する。

  1. 現状の把握から
    • どうして上手く「伝える」ことができないのか…
      現状分析から工場内教育訓練の理想と現実のギャップの中で「伝えた筈」の思い込みと現実の落差
  2. 原因究明
    • 従来の教育・訓練に決定的にかけていたものは何か?
      そこから見えてくる課題は何か?「企業風土」を言い訳にしていないか。
      教育訓練のマンネリ化と危惧すべきもの
  3. 教育訓練をどう見直し立て直し有効性を高めるか
    • 本当に理解させるものは何か
      モチベーションアップを考えるなら (今迄何が間違っていたのか) 一過性にせず
    • 質疑応答

第3部. 食品工場のHACCP導入事例

(2016年9月9日 14:30〜16:00)

 食品企業のうち中小規模層はHACCP導入がなかなか進んでいない状況にあります。なぜ進まないのか、どうすれば導入出来るかをそれぞれの事例で説明します。

  1. HACCP導入の状況
    • 義務化に進む状況のなか、食品企業がHACCP手法を導入出来ない状況を考察します。
  2. HACCPが導入出来ない企業の事例
    1. HACCP手法を導入しようと試みても進展しない企業例
    2. HACCP手法を導入しない企業例
  3. HACCPを導入した企業の事例
    1. HACCP導入をした事例
    2. HACCP導入を形態だけした事例
    3. HACCP手法を導入し効果が出た企業例
  4. 事例から見たHACCP導入のポイント
    1. どうすればHACCP導入出来るのか
    2. HACCP導入の基本
    • 質疑応答

講師

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/9/16 CMC試験における信頼性の基準適用のポイントとQC/QA対応 オンライン
2025/9/16 コンピュータ化システムバリデーション (CSV) 初級講座 オンライン
2025/9/16 GVPの基本的重要事項の的確な理解と業務遂行能力の習得 オンライン
2025/9/16 日米欧における食品包装規制の最新動向の把握と対応 オンライン
2025/9/16 バイオ/抗体医薬品における品質管理の基礎とトラブル対応 オンライン
2025/9/16 再生医療等製品の不純物等を含むCMC薬事文書、CTD-Q作成のポイントと製造・品質試験の実際 (2日コース) オンライン
2025/9/16 医薬品包装工程のバリデーション (PV) の重要性と工程トラブル改善事例 東京都 会場・オンライン
2025/9/17 洗浄バリデーションにおけるリスク評価と残留許容値設定/運用 オンライン
2025/9/17 医薬品ライセンスを想定した開発早期段階での事業性評価と契約におけるリスク回避策 オンライン
2025/9/17 GDPに対応する温度・文書管理・バリデーションと輸送業者の管理 オンライン
2025/9/17 バイオ/抗体医薬品における品質管理の基礎とトラブル対応 オンライン
2025/9/17 医療機器、医薬品容器等における滅菌前製品の微生物汚染菌 (バイオバーデン) 管理要求と微生物試験のバリデーション オンライン
2025/9/17 PIC/S GMP Annex 1 汚染管理戦略につながる無菌医薬品製造設備の設計・エンジニアリング オンライン
2025/9/17 医薬品や化粧品における経皮吸収の基礎と評価手法 オンライン
2025/9/18 GMP管理ではない (non-GMP) 原材料供給業者の製造・品質管理の要求事項/監査 (書面・実地) のポイントと監査時のチェックリスト・着眼点 オンライン
2025/9/18 GMPに基づいた衛生管理とその徹底 オンライン
2025/9/18 生成AIを使用した戦略的な内部監査・供給者監査の実施方法 オンライン
2025/9/18 医薬品・バイオ技術のライセンスイン・アウトの実務ポイント オンライン
2025/9/18 医薬品や化粧品における経皮吸収の基礎と評価手法 オンライン
2025/9/18 Microphysiological Systems (MPS) の基礎と応用、開発動向 オンライン

関連する出版物

発行年月
2025/6/11 タンパク質分解医薬の実用化に向けた基盤技術と評価
2025/4/14 製薬業界55社〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (書籍版)
2025/4/14 製薬業界55社〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2025/2/20 医薬品製造を目的としたプロセス化学と薬事規制及び製薬企業の動向
2025/1/27 世界の中分子医薬・抗体医薬、およびCDMO最新業界レポート
2024/11/29 ファインケミカル、医薬品の連続生産プロセス
2024/9/30 最新GMPおよび関連ICHガイドライン対応実務
2024/9/30 タンパク質、細胞の吸着制御技術
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/5/31 異物の分析技術と試料の前処理、結果の解釈
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/10/20 食品賞味期限設定における商品別事例と官能評価対応ノウハウ