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人間特性・心理的観点からのヒューマンエラー防止対策

人間特性・心理的観点からのヒューマンエラー防止対策

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年2月9日(火) 10時00分17時00分

プログラム

1. 『ヒューマンエラーの心理学:注意の機能に着目して』

(2016年2月9日 10:00〜12:00)

 本講演では、日常の「うっかりミス」や、産業場面でのヒューマンエラーがどのようなメカニズムで起こるのかについて、心理学の視点から解説する。講演の前半では、様々なデモンストレーションを通して、注意の機能を正常に働かせることが、ヒューマンエラーの防止に不可欠であることについて解説する。
 講演の後半では、「エラを誘発しやすいデザイン」という概念について解説する。

  1. 注意の2つの機能
  2. 注意と意識
  3. 見えているのに見逃す:インアテンショナル・ブラインドネス
  4. マルチタスク:注意の分割
  5. アフォーダンス:環境が引き出す行為
  6. 環境が引き出すエラー:事例
  7. 説明書きに依存するシステムの問題
  8. 慣れや文化的背景が決める良いデザイン

2. 『ヒューマンエラー等を防ぐ製品や環境の「使いやすさ」評価』

(2016年2月9日 13:15〜14:45)

 製品や環境の「使いやすさ」評価は、人間が製品や環境とインタラクションするときに、インタラクトする人間が「使いやすさ」をどのように評価するか、ということに基づいてなされる必要がある。
 本講演では、人間・製品/環境インタラクション過程のシミュレーションに基づいて、使いやすさを経済性や生産性という観点から評価する方法、および、インタラクトする人間が感じる満足感や幸福感という観点から評価する方法を概説する。

  1. はじめに
    1. ユーザビリティファクタ
    2. 日常的な行動を生み出すメカニズム
  2. 行動の目標がはっきりと決まっている場合
    1. 行動選択メカニズム
    2. モデルヒューマンプロセッサ (MHP) によるシミュレーション
    3. MHP に基づく製品や環境の「使いやすさ」の評価
  3. 行動の目標がはっきりと決まっていない場合
    1. 行動選択メカニズム
    2. MHP/RT (実時間制約下のMHP) によるシミュレーション
    3. MHP/RT に基づく製品や環境の「使いやすさ」の評価

3. 『ヒューマンエラー防止のための外的手がかりによる対策』

(2016年2月9日 15:00〜16:30)

 ヒューマンエラーは人間の予期せぬ行動の結果であり、それを防ぐには外から気づかせる外的手がかりのしくみを作る必要がある。
 本講演では、外的手がかりとは何か。そして、どのようにすれば外的手がかりが効果的に活用できるのかについて解説をする。外的手がかりの考え方を学ぶことで、ヒューマンエラー防止のリスクセンスを高めることがねらいである。

  1. ヒューマンエラーとは
    1. 人間の基本特性とヒューマンエラー
    2. ヒューマンエラーの背景要因
  2. 外的手がかりとは
    1. 外的手がかりの種類
      • 対象
      • 表示
      • ドキュメント
      • 電子アシスタント
    2. 外的手がかりの役割
      • 制止
      • 防護
      • 修正
  3. 外的手がかりを利用させるには
    1. 利用の動機づけを高める
    2. 外的手がかりの効果と実現可能性
  4. 外的手がかりによるヒューマンエラー対策
    1. 外的手がかりによる対策の具体例
    2. ヒヤリハットの活用と安全文化

講師

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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