技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医薬品製造におけるバリデーション対応とQ&A

医薬品製造におけるバリデーション対応とQ&A

~製剤開発・GMP・バリデーションを通した品質保証への取り組み~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、品質保証の歴史な経緯から、バリデーションが必要になった経緯、そして2011年FDAが新たなバリデーションガイダンスを出すことが必要になったのか、また、バリデーションと製剤開発の係わり、3Lots製造がバリデーションの必須要件か、などについて解説いたします。

配信期間

  • 2026年1月26日(月) 10時30分2026年2月3日(火) 16時30分

お申し込みの締切日

  • 2026年1月30日(金) 16時30分

修得知識

  • GMPとバリデーションの歴史
  • 製剤開発とバリデーションの係わり
  • Quality Culture/医薬品品質システムと品質保証の係わり
  • 規制文書が求めているバリデーションのポイント
  • バリデーション/再バリデーションを実施する上でのポイント
  • ライフサイクルを通したバリデーションの取り組み
  • バリデーションと暗黙知の係わり

プログラム

 今日、医薬品の品質は、GMPとバリデーションの上に構築されている。しかし、なぜそれで品質を保証できるのか、それは単にGMPやバリデーションの解説書を読むだけでは、なかなか理解することはできない。そもそもバリデーションは製剤開発の結果として実施されるものであり、そうした医薬品開発に係る一連の流れを理解してはじめて、その実施上のポイントや課題を理解することができる。
 本セミナーでは、品質保証の歴史な経緯から、なぜバリデーションが必要になったのか、そして2011年FDAが新たなバリデーションガイダンスを出すことが必要になったのか、また、バリデーションと製剤開発の係わり、3Lots製造がバリデーションの必須要件かなど、日頃担当者が疑問に思うことに焦点を当て解説を行うとともに、今後より品質保証を確かなものとするため、どのような取り組みが求めれているのか、特にライフサイクルを通したバリデーションの考え方について紹介する。

  1. 医薬品品質保証の歴史 – GMP・バリデーション –
    1. 歴史にみるGMPとバリデーション
      • GMPとバリデーションは、何が違うのか – バリデーションの本質 –
      • どうすればバリデーションの目的を達成できるのか – バリデーション上の課題 –
    2. プロセスバリデーションと再バリデーション
      • 再バリデーションはなぜ必要だったのか – 1987年のガイドラインから読み取る –
      • 再バリデーションはもう必要ない? – なぜか? –
    3. Quality by Designにもとづく製剤開発とバリデーション
      • 背景に何があったのか – バリデーションは機能していなかった? –
      • 今日求められている製剤開発と品質保証のあるべき姿 – 数値からStoryへ –
    4. 1987年のプロセスバリデーションガイドラインから2011年のガイダンスへ
      • 改定のポイントとライフサイクルを通したバリデーションへ
  2. バリデーションとリスクマネジメント
    1. バリデーションは、リスクマネジメントに基づいて実施される!
      • 品質リスクマネジメントの具体的なプロセス
      • リスクマネジメント実践におけるQ&A
    2. リスクマネジメントにおける主観性の最小化とバリデーション
      • ICH Q9 (R1) ガイドラインのポイント – 知識管理とは –
      • 医薬品品質システムと知識管理の係わり
    3. 知識管理の課題 – 暗黙知を形式知へ –
      • 暗黙知とは何か
      • 暗黙知から形式知への取り組み – 80/20ルールとSECIモデル –
    4. 品質リスクマネジメントと医薬品開発
  3. 製剤開発とバリデーション
    1. 製剤設計がバリデーションの基礎となる!
      • QbDに基づいた製剤設計とは? – 経験からリスクに基づいた製剤設計へ –
      • どうやって工程を理解するか – 実験計画法・応答局面法他 –
      • 管理戦略とバリデーションの係わり
      • 製造承認申請とバリデーションの係わり
    2. ライフサイクルを通したバリデーションの考え方
      • ライフサイクルを通したバリデーションの考え方のポイント
      • Continued Process Verification (CPV) と製品品質の照査との関係 –
      • プロセスバリデーション Stage 3に対する取り組み事例 – 製剤・分析法 –
  4. バリデーションに関わる規制文書と実施に必要な文書
    1. 規制文書が求めているバリデーションの要件
      • 各国規制文書に見るバリデーション
      • バリデーション基準からバリデーション指針へ
      • バリデーションの種類とそのポイント
    2. バリデーション実施に必要な文書
      • バリデーションMaster Planとは何か
      • バリデーション計画書と報告書作成のポイント
      • 製造指図記録書原本 (Master Batch Record) 作成上のポイント
      • Logbookの重要性
  5. 技術移転とバリデーション – Scale – upとバリデーション –
    1. 製剤設計から生産部門への技術移転 – 技術から知識の移転へ –
      • 知識移転のポイント
      • 移転時の同等性をどう検証する – プロセスと試験法 –
    2. 臨床試験結果からみるバリデーションとの係わり
      • 治験薬製造時のバリデーション
    3. 製造装置とバリデーション
      • 製造装置はなぜバリデーションの対象となるのか
      • 製造装置のバリデーション – Stage 1〜Stage 3における取り組み –
  6. GMPとバリデーションでは保証できない医薬品品質
    1. 品質システムとQuality Culture
    2. 製剤開発とQuality Cultureの係わり
    3. 良きQuality Culture醸成への取り組み
      • Quality Cultureは製造コストに大きく貢献する
  7. バリデーションに関するQ&A
    1. 3Lotsとバリデーション
    2. 再バリデーションとCPVの違いは何か
    3. 効率的なバリデーションの方法 – Worst Case Approachの活用 –
    4. 暗黙知とバリデーションの係わり
    5. 開発段階におけるバリデーションへの対応 – 特に、分析試験法 –
    6. CTDにおけるバリデーションデータの記載
    7. Design SpaceとControl Spaceの違い
    8. その他
  8. 査察とバリデーション
    1. バリデーションに関する査察のプロセス
    2. どんな準備が必要か
    3. 査察における指摘事項にみるバリデーションのポイント
    4. 指摘を受けたらどう対応するか
    5. 無通告査察の現状
  9. まとめ
    • 質疑応答

講師

  • 宮嶋 勝春
    株式会社リボミック
    品質保証責任者

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

アーカイブ配信セミナー

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2026年1月26日〜2月3日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/12/5 ものづくり・問題解決のための機器分析の選択と進め方 オンライン
2025/12/5 再生医療等製品製造施設におけるGCTP (製造管理・品質管理) 対応基礎講座 オンライン
2025/12/5 再生医療等製品における海外規制対応/日本との違いと承認申請のポイント オンライン
2025/12/5 ICH Q9 (R1) : 品質リスクマネジメント改正の要点と暗黙知・知識管理の品質保証への落とし込み オンライン
2025/12/8 中小規模組織 (企業) における新人QA員養成講座 オンライン
2025/12/8 GMP省令/行政査察対応を踏まえた変更/逸脱管理と処理手順書作成 オンライン
2025/12/8 再生医療等製品製造施設におけるGCTP (製造管理・品質管理) 対応基礎講座 オンライン
2025/12/8 クリーンルームの作業員・設備・備品の管理・運用方法とそのノウハウ オンライン
2025/12/8 GVP情報の収集・自己点検・教育訓練における日常業務の効率化と信頼性確保 オンライン
2025/12/8 スプレッドシートのコンピュータ化システムバリデーション (CSV) とデータインテグリティ対応 オンライン
2025/12/8 核酸医薬品のCMC要求事項と製造方法のポイント オンライン
2025/12/8 製薬分野に特化した生成AIによる知的財産業務の効率化 オンライン
2025/12/8 フーリエ変換赤外分光光度計 (FT-IR) における異物分析・不良解析の基礎とポイント オンライン
2025/12/8 バイオ/抗体医薬品における品質試験/安定性試験と品質規格設定のポイント オンライン
2025/12/9 クリーンルームの作業員・設備・備品の管理・運用方法とそのノウハウ オンライン
2025/12/9 核酸医薬品のCMC要求事項と製造方法のポイント オンライン
2025/12/9 コンプライアンス違反を起こさない・繰り返さないQA・QC教育の体制構築と訓練効果の確認の手引き オンライン
2025/12/9 フーリエ変換赤外分光光度計 (FT-IR) における異物分析・不良解析の基礎とポイント オンライン
2025/12/9 バイオ医薬品生産用の遺伝子組換え体細胞の構築とセルバンクの作製・管理・各種試験と承認申請への対応 オンライン
2025/12/9 体外診断薬・コンパニオン診断薬を巡る最近の話題、成功/失敗事例で学ぶ開発戦略、並びに今後の展望と課題 オンライン

関連する出版物

発行年月
2013/1/28 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方
2012/9/4 食と健康の高安全化
2012/3/13 超入門 GMP基礎セミナー
2012/3/5 育毛剤・発毛剤 技術開発実態分析調査報告書
2012/2/16 システムの適格性確認および回顧的バリデーションの具体的実施方法
2012/2/14 LIMS導入に関する導入の留意点セミナー
2012/2/9 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応のための「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/12/22 光学活性医薬品開発とキラルプロセス化学技術
2011/12/14 QCラボにおける厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応セミナー
2011/12/10 製薬大手5社 技術開発実態分析調査報告書
2011/12/8 最新のCSV動向および21 Part 11も視野に入れたFDA査察対応方法
2011/11/7 eCTD申請 「-ここまで身近になったeCTD申請-」
2011/9/1 厚労省ER/ES指針対応実施の手引き
2011/8/29 グローバルスタンダード対応のためのCSV実施方法
2011/8/24 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応 "SOP作成"実践講座
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)