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異種材料の接着、接合技術とそのメカニズム、信頼性評価

異種材料の接着、接合技術とそのメカニズム、信頼性評価

オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2025年12月3日〜13日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2025年12月3日まで承ります。

概要

本セミナーでは、接着・接合技術を理解する上での学術的基礎から始まり、様々な研究者によって研究が進められている先端接合技術についてわかりやすく解説いたします。

開催日

  • 2025年11月21日(金) 10時30分16時30分

受講対象者

  • 異種材料接合の技術者
    • 特に電気や熱伝導性を考慮した接合技術
  • 機能性接着剤の開発者、技術者

修得知識

  • 接着、接合の研究開発動向
  • 接着、接合の理論
  • 接着、接合接手の信頼性評価技術の基礎

プログラム

 エレクトロニクスやメカトロニクスなどの分野では、デバイスの進化に伴い、異種材料の接着・接合技術の重要性は益々高まりつつあります。接着・接合技術には、有機系接着剤やはんだ等の金属系接合材料を用いるものだけでなく、表面活性化接合や分子接着技術など様々な手法が研究されています。しかし、これらの接着・接合技術の全体を見通せるような教科書は存在しておらず、それぞれの技術について個別に考えていくしかないのが実情です。
 本セミナーでは、接着・接合技術を理解する上での学術的基礎から始まり、様々な研究者によって研究が進められている先端接合技術についてわかりやすく解説します。最低限の数式は用いますが概念的な理解につながるように説明するとともに、質疑応答にできる限り時間を取りますので、奮ってご参加ください。

  1. 最新の異種材料の接着・接合技術を理解するために
    1. 微細接合技術の研究動向の整理
    2. 界面化学相互作用の3つのレベルと表面形状の影響
    3. 接着強度を決める諸因子
    4. 今後の微細接合技術における界面ナノ構造制御の重要性
  2. 接着・接合を考える前提としての化学結合論
    1. 化学結合の概念整理
    2. 分子軌道法から考える化学結合の概念 〜共有結合性とイオン結合性〜
    3. 金属結合とは何か
    4. van der Waals力とは何か 〜一般化van der Waals理論とLifshitz理論〜
    5. 水素結合とは何か 〜拡張Fowkes式と酸・塩基説の意味を理解するために〜
    6. 界面での化学結合形成を考える
  3. 高分子系接着剤を用いた接着
    1. 濡れ性の評価
    2. 平衡接触角を用いた表面自由エネルギー解析
    3. van der Waals力や水素結合形成に基づく接着理論
    4. 界面相互作用を考えるための基礎 〜正則溶液近似〜
    5. 拡張Fowkes式と酸・塩基説
    6. 溶解度パラメータの考え方と解析ソフトの利用
    7. カップリング剤 〜相溶性と化学反応性の2つの考え方〜
    8. 分子接着技術への展開
    9. 特定成分の界面偏析が界面相形成に及ぼす影響
    10. 接着強度への界面形状と化学的因子の影響
  4. 金属系接合材料を用いた接合
    1. 溶融金属の固体表面への濡れ 〜物質移動・化学反応を伴う濡れ〜
    2. 原子の拡散 〜相互拡散,カーケンドール効果を理解するために〜
    3. 界面反応層形成を考えるための基礎 〜正則溶体近似〜
    4. 相互作用パラメータの導入
    5. 状態図から得られる界面反応に関する情報
    6. 界面反応層成長の速度論
  5. 樹脂/樹脂間の接着・溶着
    1. 有機高分子/有機高分子界面での拡散現象 〜界面層の形成〜
    2. ポリマーアロイの熱力学
    3. 金属の合金とポリマーアロイの熱力学理論の比較
  6. ナノテク関連技術を用いた接合
    1. バルクの熱力学とナノ粒子の熱力学
    2. 金属ナノ粒子の融点降下現象と低温焼結現象の違い
    3. 樹脂バインダ中での金属ミクロ粒子の低温焼結現象
    4. 金属ナノ・ミクロ粒子ペーストにおける界面化学現象の重要性
  7. その他の金属/有機界面形成技術
    1. 表面活性化による常温接合
    2. 必要な表面の活性化の度合い
    3. 吸着種により促進される界面接着・接合現象
    4. 化学的表面改質を利用した接合技術
    5. ナノスケールインターロッキング
  8. 複数の加速因子を考慮した寿命予測法
    1. 強度の確率的性質
    2. 強度測定データの統計学的取扱い
    3. 反応速度論モデルの基本的な考え方
    4. アレニウスモデルの考え方 (温度加速)
    5. アイリングモデルの考え方 (複数の加速因子が同時に加わる場合)
  9. まとめ
    • 質疑応答

講師

  • 井上 雅博
    群馬大学 理工学府 知能機械創製部門
    准教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
  • 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 180,000円(税別) / 198,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 210,000円(税別) / 231,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

  • 「Zoom」を使ったライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
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  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • セミナー資料は、郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2025年12月3日〜13日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は別途、送付いたします。

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