技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

接着剤・接着接合部の耐久性/信頼性評価技術と設計への活かし方、トラブル対策

接着剤・接着接合部の耐久性/信頼性評価技術と設計への活かし方、トラブル対策

~引張り、剪断、剥離、曲げ、衝撃接着などの各種接着強さの試験法とその進め方~
オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2025年11月18日〜28日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2025年11月18日まで承ります。

概要

本セミナーでは、接着・接合について基礎から解説し、接着の原理、接着剤の種類と選定方法、表面処理法についてわかりやすく解説いたします。
また、接着接合部の寿命予測、疲労強度評価、接着トラブルの原因別分類・事例と対策について解説いたします。

開催日

  • 2025年11月5日(水) 10時00分17時00分

修得知識

  • 接着の基礎、メカニズム
  • 接着剤および表面処理の選定法
  • 接着剤を用いない異種材料接合法
  • 代表的接着継手の応力分布と破壊条件
  • 接着継手の強度、信頼性および耐久性向上法と評価法
  • 接着継手のトラブル事例と対策

プログラム

 接着の原理、接着剤の選定法、表面処理法など基礎的なことを解説するとともに、接着剤を用いない異種材料接合法、接着部の応力・強度評価法、最適接合部の設計法、安全率設定法、耐久性評価と寿命予測法、および疲労強度の評価技術について詳述し、接着トラブルの原因別分類と対策についても解説する。

  1. 接着の原理
    1. 化学的接着説
    2. 機械的接合説 (アンカー効果)
    3. からみ合いおよび分子拡散説
    4. 接着仕事
    5. シーリング材の接着力発現の原理と役割
    6. 粘着剤の接着力発現の原理と役割 (どのようなものが粘着剤になり得るのか)
  2. 各被着材に適した接着剤の選定法
    1. Zismanの臨界表面張力による接着剤選定法
    2. 溶解度パラメータ (SP値) による接着剤選定法
    3. 被着材と接着剤との相互の物理化学的影響を考慮した接着剤選定法
  3. 接着剤の種類、特徴および最適接着剤の選定法
    1. 各接着剤の種類と特徴 (耐熱航空機構造用接着剤 エポキシ系接着剤
      • ポリウレタン系接着剤
      • アクリル系接着剤 (SGA)
      • 耐熱性接着剤
      • 吸油性接着剤
      • ゴム系接着剤
      • 紫外線硬化形接着剤
      • 弾性接着剤
      • シリコーン系接着剤
      • 変成シリコーン系接着剤
      • シリル化ウレタン系接着剤
      • ポリオレフィン用接着剤
    2. 接着剤の耐薬品性および耐候性について
    3. 各種接着剤の剪断および剥離接着強度特性
    4. 選定のための接着剤性能表および接着剤選定早見表
    5. 各種被着材に適した接着剤の選び方
    6. 各種シーリング材の性能および用途
    7. 新構造材料技術研究組合ISMA による接合技術開発状況
      • 構造材料用接着技術の開発
  4. 被着材に対する表面処理法の選定法
    1. 各種表面処理法およびその特徴
    2. 金属の表面処理法
    3. プラスチックの表面処理法
    4. プライマー処理法
      • 付録 種々の接着剤の各種条件 (米国連邦規格) における接着強度と変動係数
  5. 最新の異種材料接合法およびその実用化例
    1. 金属の湿式表面処理-接着法
    2. 金属の湿式表面処理-樹脂射出一体成形法
    3. 被接合材表面のレーザー処理-樹脂射出一体成形法
    4. 金属-樹脂のレーザー接合法
    5. 金属-樹脂の摩擦接合法
    6. 溶着法 (電気抵抗溶着/高周波誘導加熱/超音波接合/熱板融着)
    7. 分子接着剤利用法
  6. 接着継手形式および接着部に加わる外力の種類
    1. 接着接合の長所と短所
    2. 各種接着継手形式
    3. 接着部に加わる外力の種類
  7. 各継手の応力分布および強度評価
    1. 重ね合せ継手の弾性および弾塑性FEM応力解析による破壊条件の検討例
    2. CFRTP重ね合せ接着継手の引張剪断試験結果に対するCZM法による解析事例
    3. 重ね合せ継手の接着層厚さと接着強度との関係 (接着層が厚いほど強度が小さくなる理由)
    4. スカーフ継手および突合せ (バット) 継手の特徴、応力分布および破壊条件
    5. 接着接合部における特異応力場の強さを用いた接着強度の評価事例
      (接着層厚さの異なるバット継手および単純重ね合せ継手の強度評価事例)
    6. 剥離応力の解析例/可撓性被着材の剥離による応力分布/剥離角度による応力分布の変化に関する解析/接着層が厚い方が剥離強度が増加する理由
    7. スポット溶接-接着併用継手の応力解析例 (併用により強度が向上する理由)
  8. 最適接合部の設計
    1. 強い接着接合部を設計するための一般的留意事項
    2. 接着接合部の設計/T継手の接合構造/ハット形補強材の接合構造/剥離力への対応策
  9. 所定年数使用後の接着接合部に要求される故障確率確保に必要な安全率の計算法 (ストレス-強度のモデル)
    (直ちに計算できるEXCEL関数計算シート提供)
    1. 正規分布について
    2. ストレス (負荷応力) が変動する場合の接着継手の故障確率の確保のために必要な安全率の決定法^
    3. 実構造物に発生するストレスの変動係数の測定法および必要な故障確率を確保するための方法
    4. 接着強度の変動係数実測値
    5. ストレス (負荷荷重) の変動係数の実例
  10. 接着接合部の劣化の要因ならびに加速試験と加速係数 (加速試験条件の決定方法)
  11. アレニウス式 (温度条件) による劣化、耐久性加速試験および寿命推定法 (重回帰分析によるEXCEL計算シートを提供)
    1. 化学反応速度式と反応次数
    2. 反応速度定数と温度との関係
    3. アレニウス式を用いた寿命推定法
  12. アイリングの式による応力、湿度などのストレス負荷条件下の耐久性加速試験および寿命推定法
    (直ちに計算できる重回帰分析LINEST関数によるEXCEL計算シートを提供)
    1. アイリングの式を用いた寿命推定法
    2. Sustained Load Testによる接着継手の温度、湿度、および応力負荷条件下の耐久性評価結果
      およびLINEST関数を用いた重回帰分析による寿命予測結果
    3. 自動車技術会による回収市場経年実車接着部の残存接着強度実測値
    4. 市場経年自動車と同等の残存接着強度接着部を加速試験により作り出す方法
    5. 水蒸気存在下の材料の酸化反応促進メカニズムの第一原理分子動力学法解析結果
    6. ウェッジテストによるボーイング社の航空機接着部の耐久性試験結果
  13. 接着継手の耐水性および耐油性に関する熱力学的検討および耐水性向上法
  14. 繰返し応力 (疲労) による加速耐久性評価法
    1. 接着継手の引張剪断疲労特性試験方法
    2. スポット溶接-接着併用継手 (ウェルドボンディング) のFEM解析結果および疲労試験結果 (クリープ変形防止策による強度向上法)
    3. リベット-接着併用継手 (リベットボンディング) の疲労試験結果 (クリープ変形防止策による強度向上法)
  15. 接着接合部のクリープ破壊強度評価方法
  16. 接着トラブルの原因別分類と対策および各トラブル事例とその対策
    1. 原因別分類とその対策 (表の解説)
    2. 多数の具体的トラブル事例およびその原因と対策
    • 質疑応答

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
  • 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 180,000円(税別) / 198,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 210,000円(税別) / 231,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

  • 「Zoom」を使ったライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • セミナー資料は、郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2025年11月18日〜28日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は別途、送付いたします。