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訴求と実感を連動させたヘアケア製品の開発と感性評価手法

訴求と実感を連動させたヘアケア製品の開発と感性評価手法

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、ヘアスタイリング剤、ワックス、シャンプー、コンディショナーなどのヘアケア製品について、毛髪とヘアケア製品との相互作用から解説し、指通り・さらさら・滑らかさ・べたつきなど使用感の評価手法を詳解いたします。

開催日

  • 2025年8月27日(水) 12時30分16時30分

受講対象者

  • ヘアケア製品に関連する技術者、評価担当者、品質担当者、管理者
  • ヘアケア製品での事業を検討している企画担当者、経営者
  • ヘアケア製品で課題を抱えている方

修得知識

  • 毛髪の構造
  • 毛髪ダメージの特徴
  • 毛髪の機器計測
  • 毛髪のダメージ評価法
  • 化粧品の訴求
  • ヘアケア理論
  • 化粧品の感性評価
  • ヒト感性の特性
  • 外部連携のコツ
  • アントレプレナーシップ
  • ユーザーエクスペリエンス
  • イノベーション創出

プログラム

 化粧品にとって使用実感と訴求が重要であることは言うまでもないが、消費者に支持される化粧品の開発では、魅力的な訴求を実現する成分や薬剤と、その訴求と連動する使用感を実現する処方設計を意識しなければならない。
 例えば、スキンケアでの浸透感や透明感の訴求であれば、それらが実感できるような処方設計を、ヘアケアでのパサつき対応であれば、パサつき改善を訴求する成分と、パサつきの判断要因となる感触悪化と黄色化を軽減する処方設計を行う必要がある。
 特にスキンケアにおける肌感覚に相当する実感がない毛髪では、指先での触感を意識した処方設計が大切となる。また、ヘアケア製品は店頭で試しにくい商材であることから、製品特長を示す魅力的な訴求も重要である。化粧品の効果効能の範疇内で魅力的な訴求やコンセプトを提示することが、消費者の購入前の期待に繋がり、実使用でその期待を超える実感を提供することで、消費者の愛着や定番化が得られると考えられる。
 近年における化粧品に限らず様々な領域でみられる製品のコモディティ化や、定義があいまいなナチュラルが重視されるヘアケア市場からも、今後のヘアケア製品の企画立案や研究開発は難しい局面を迎えている。
 そこで本講演では、処方開発、新原料開発、毛髪ダメージ研究、感性の定量化、機器開発、オープンイノベーションなど幅広い領域に携わった経験のある演者が考える、新しい訴求を実現する成分開発と評価法、触感の重要性と処方、外部連携のあり方などを、毛髪構造と絡めながら多面的に概説する。またイノベーションに直結するマインドセットとしてのアントレプレナーシップについても触れ、企業内で創造性と個性を発揮することが重要性や外部連携による開発推進のコツなどを合わせて例示する。

  1. イントロダクション
  2. 化粧品の訴求
    1. 化粧品効果効能と訴求
    2. 薬機法・景表法と訴求
    3. 訴求とデータ保証
  3. 毛髪の特徴
    1. 毛髪の構造
      • 毛髪キューティクルの特徴
      • 毛髪コルテックスの特徴
    2. 毛髪のダメージ
      • 毛髪キューティクルの変化
      • 毛髪コルテックスの変化
    3. ヘアケアコンセプト
      • ダメージケア概念
      • ダメージレス概念
      • ダメージプロテクト概念
    4. 毛髪ダメージの計測
      • 毛髪の物理的変化
      • 毛髪の化学的変化
  4. ヘアケア製品の原料開発
    1. ヘアケア成分
      • 毛髪補修成分
      • 感触向上成分
    2. ヘアスタイリング成分
    3. 新規成分に向けた着想
  5. 感性の評価手法
    1. ヒトの感性
      • 感性評価のばらつき
      • ヒト感性の特徴
    2. 布触感の定量化
    3. 感性のモデル化
      • 肌触感のモデル化
      • 毛髪触感のモデル化
  6. 外部連携
    1. 大学との連携
    2. 評価機関との連携
    3. 他企業との連携
  7. マインドセット
    1. イノベーション
      • イノーションの重要性
      • イノベーションのジレンマ
      • ユーザーエクスペリエンス (UX)
    2. アントレプレナーシップ
      • イノベーションの重要性
      • 発想法 (フォアキャストとバックキャスト)
      • デザイン思考
      • 生成AIの活用
  8. ヘアケア製品の未来像
    1. ヘアスタイリング製品
    2. ヘアケア製品
  9. クロージング
    • 質疑応答

講師

  • 川副 智行
    崇城大学 総合教育センター
    教授 アントレプレナーシップ教育担当

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

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  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,000円(税別) / 46,200円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

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