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クリーンルームの基礎と異物対策技術および局所クリーン環境構築の実践ノウハウ

クリーンルームの基礎と異物対策技術および局所クリーン環境構築の実践ノウハウ

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、現場で役立つクリーンルームの維持管理とゴミ・異物対策、および局所クリーン環境構築の基礎から実践ノウハウをわかりやすく解説いたします。

開催日

  • 2025年5月27日(火) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • クリーンルーム管理、実務の担当者
    • 工業用途
      • 精密機械
      • 半導体製造
      • 電子機器・エレクトロニクス
      • 液晶工場
      • ガラス・光学加工
      • プラスチック成形
      • 塗装
      • フィルム加工
    • 医療用途
      • 研究室
      • 無菌室
      • 手術室
    • 食品用途
      • 調理場
      • 製造ライン
    • 製薬工場
    • バイオハザード施設
    • 動物実験施設
    • RI (環境) 施設
  • クリーンルーム管理、実務で課題を抱えている方

修得知識

  • クリーンルーム環境の管理手法と実務 (清掃のあり方、方法)
  • ゴミ・異物の見える化手法と粗大粒子の捉え方と数値管理手法
  • 防塵衣のあり方と管理、防塵衣の選定方法
  • ゴミ・異物対策を進める上での静電気対策の考え方
  • クリーン化技術全般に渡る知識
  • クリーン化の事例

プログラム

 「クリーンルームは管理無ければ只の箱」と言われます。その管理の基本『クリーン化の四原則』を明確にし、対象となるエリア「加工点」「保管場所」「搬送系」の3点を対象に、清掃を含めて、いかに効率的にかつ効果的な管理を行うのかを、いくつかあるクリーンルームの形態毎に、不良につながる可能性状態を動画や写真でご紹介し、効果的な管理につながる手法を明らかにして行きます。

  • クリーンルーム環境で製造をしていても、異物不良が発生して困っています。
  • クリーン度の数値は規格内にあり問題ないのに、異物不良が多発して悩んでいます。
    こうした声を多く聞く様になりました。

 これは、自工程で不良につながる粒子径や様態を確実に掴んでいないこと。またパーティクルカウンターに頼った微粒子管理を優先していることが、要因として考えられます。5〜10〜100μmと言った『粗大粒子』にも着目し、ゴミ・異物の見える化手法やパーティクルカウンターでは、計測し難い粒径や様態の検出手法、数値管理方法を述べて参ります。
 また、近年導入が加速し、注目されている局所クリーン環境の構築について、その環境の良否を決め手となる気流管理のありかた、評価方法についてもお話します。現場に戻り即役立つ情報・技術・管理手法等を分かりやすく解説致します。ご質問や疑問点があるときは、質疑応答時間若しくは 終了後メールにてお寄せください。多くのご質問をお待ちしております。一緒に考えて解決していきましょう。

  1. クリーンルームにおけるゴミ・異物対策の基礎知識
    1. なぜクリーン化が求められるのでしょうか?
    2. クリーンルームの導入効果とは
    3. 加速するクリーン化の要求
    4. ものづくり環境はどうあるべきなのか
      • 良い清浄環境とは?良い製造環境とは?
    5. クリーンルームの目的とは
    6. クリーンルームの活用事例
    7. クリーンルームの分類
    8. クリーンルームのはじまり〜歴史
    9. クリーンルームの定義
    10. クリーンルーム環境の留意点
    11. クリーンルームの方式と特徴
    12. 2つの清浄化メカニズム
    13. HEPA/ULPAフィルターとは
    14. エアーフィルターの捕集原理と捕集効率
    15. なぜ、クリーン化四原則なのか
    16. クリーン度の表し方/クラス比較
    17. クリーンルームの日常管理 等
  2. クリーンルームの清掃と見える化機器の活用管理
    1. クリーン化における清掃は技術として捉えよう
    2. この差ってなんですか?:掃除と清掃の違いって分かりますか?
    3. クリーンルームの清掃の目的と意義
    4. 3つの管理POINTと標準化:いつ? 誰が? どうやって?
    5. 生産環境における清浄化対象箇所とは
    6. 清掃はいつやるのが良いのか?: 始業時?終業時?昼休み前後?
    7. クリーン化の四原則における清掃の位置付け
      • 除去
      • 排除する
    8. 清浄化の重点箇所と留意点
      • 加工点
      • 保管場所
      • 搬送系
    9. 「見える化機器」の活用法
    10. なぜ、見える化が必要なのか
    11. 気流の可視化も重要:浮遊異物は気流によって運ばれる
    12. クリーンルームの清掃方法
      1. 清掃作業員の適正化も大切
      2. 清掃方法の分類と方法:日常/定期/特別と言う捉え
      3. 清掃方法に関する留意事項:清掃し易い環境をつくる
      4. 清掃の手順はどうするのか
      5. 清掃資材の汚れ状態も確認しよう
      6. 清掃用具類のあり方
      7. 清掃方法の効果と比較
      8. 静電気による粒子付着に対する清掃POINT
      9. 粘着マットの剥がし方にも注意を!等
  3. 防塵衣の管理と身近な発塵源と発塵対策
    1. なぜ防塵衣を着るのでしょうか?
    2. 防塵衣の適正化に取組む各メーカー
    3. 人間の動作と発塵量
    4. クリーンルーム内のゴミ・異物の割合は?
    5. 皮膚からの発塵の抑制の考え方
    6. 防塵衣に求められる性能
    7. 織り込み導電繊維の効果って知ってますか?
    8. 防塵衣の性能を発揮するには?
    9. 防塵衣着用時の発塵機構を知ろう
    10. 動作発塵評価方法と評価事例ご紹介
    11. ポンピング発塵データご紹介
    12. 評価環境と機器類とは?
    13. 防塵衣クリーニングのあり方:専用クリーニングとは
    14. 身近な発塵源と発塵対策:粗大粒子の捉え
      1. 身近な発塵源の状況可視化:動画でご紹介
      2. クリーンルーム内で使用する資材の評価と評価方法/データ
      3. 粗大粒子と言う捉え
      4. クリーンルームの中には、5μm以上の異物はないのでしょうか
      5. 自工程で不良につながる異物粒径を知ろう
      6. 粗大粒子による影響が大きい現実
      7. 粗大粒子が原因となった不良事例ご紹介
      8. JISによる粒子の分類と定義
      9. 微粒子と粗大粒子の挙動/振る舞いの違いとは?
      10. 気中パーティクルカウンターの特性
      11. パーティクルカウンターの吸引量による違いを知ろう
      12. ゴミ・異物の大きさと挙動の認識 (鉄1kgと綿1kgどっちが重い?)
      13. 粗大粒子対策は換気回数を上げても、減少しない
      14. 粗大粒子は見える化出来る!
      15. 粗大粒子の見える化から数値化/数値管理法
      16. ISO-14644シリーズ規格
      17. ISO-14644-9表面清浄度規格:SCP規格
      18. ISO準拠 粗大粒子測定器:落下塵カウンターの概要 等
  4. 局所クリーン化における気流管理のあり方
    1. 局所クリーン化の基礎知識
      1. 今なぜ局所クリーン化なのか?
        • 局所クリーンシステムの効果と課題
      2. 局所クリーン化技術展開の目的と歴史的背景
      3. 局所クリーン化とは
      4. 定義の確認その1・その2
      5. クリーン環境の形態 大空間:狭空間
      6. クリーンルーム方式と局所化技術の流れ
      7. 局所空間の効果:某工場試算事例
    2. 製造ライン局所クリーン化導入〜評価事例
      1. セル組立ラインの局所クリーン化形成事例
      2. 局所クリーン組立環境構築評価
      3. 局所クリーン環境の評価事例:加工点への気流の確保
      4. FFU取付け時の構築〜評価:アイリットの活用
      5. FFU取付け時の隙間における誘引現象に注意
      6. FFU取付け時の清浄空気の確保
      7. スポットクリーンユニット活用による局所クリーン環境の構築
      8. 局所クリーン環境における差圧のあり方: 給排気バランスに注意
      9. 局所クリーン環境構築時の失敗事例
      10. FFU取付け状態評価事例
      11. 局所クリーン環境:基本仕様最適化 (案) 提案
      12. 局所クリーン化導入に伴う留意点 四原則管理の重要性
      13. 局所クリーン化の対象空間とは?
        • 加工点
        • 保管場所
        • 搬送系
      14. クリーン化の四原則おさらい/これが決めて!
      15. ものづくりの生産環境はどうあるべきなのか?
      16. 局所化検討時の課題と対応
        • クリーンルームレス
        • 堆積ゴミ等
      17. イオナイザーの取付け評価
      18. 簡単なゴミ・異物の確認評価:見える化手法
      19. 落下塵カウンターの活用管理
    3. 他社における局所クリーン化取組み事例紹介
    4. まとめ
    • 質疑応答

講師

  • 矢島 良彦
    ザッツ ブレイン
    代表 クリーン化技術コンサルタント

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

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    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
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    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

ライブ配信セミナーについて

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