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核酸・RNA創剤技術としてのLNPの基礎と応用

核酸・RNA創剤技術としてのLNPの基礎と応用

オンライン 開催

概要

脂質ナノ粒子 (LNP) はpH応答性のカチオン脂質を含む複数の脂質から構成されるナノ粒子であり、製剤設計や製造プロセス設計には特有の技術やノウハウが必要となります。
本セミナーでは、脂質ナノ粒子製剤・リポソーム製剤の特徴と品質評価について解説いたします。

開催日

  • 2025年5月13日(火) 13時30分16時30分

受講対象者

  • 医薬品開発におけるRNAデリバリー技術に興味のある方
  • 脂質ナノ粒子製剤の製剤開発に従事される方
  • イオン化脂質の受託合成サービスの利用を検討されている方

修得知識

  • LNP開発の歴史
  • RNAワクチンで用いられている脂質デザイン
  • RNA創薬に関する体内動態制御戦略
  • RNAワクチンで用いられている脂質デザインや免疫活性化機構に関する知見

プログラム

 世界初のsiRNA医薬である「オンパットロ点滴静注」や、新型コロナウイルスに対するRNAワクチン承認されたことを皮切りに、mRNA創薬研究が大きく加速している。
 本セミナーでは、その薬物送達技術 (Drug Delivery System: DDS) として大きく貢献している脂質ナノ粒子 (Lipid Nano Particle: LNP) について、その構成要素であるカチオン性脂質のデザインや、標的化戦略について、最近の論文を紹介しながら概説する。セミナーの一部に、 我々の研究での実施例についても紹介したい。企業や大学等でこれからLNPの研究に携わる方などにも活用していただければと考えている。

  1. 自己紹介
  2. mRNA医薬開発の現状
  3. RNA送達技術としての脂質ナノ粒子 (LNP) のデザイン
    1. 開発の歴史 カチオン性脂質から pH 感受性脂質への変遷
    2. イオン化脂質の設計コンセプト
    3. エンドソーム脱出効率
    4. 最近のイオン化脂質の機能化戦略
  4. RNAワクチン
    1. 新型コロナウイルスワクチンで使われている技術
    2. RNAワクチン製剤の自然免疫活性化機構
    3. mRNA-LNPを介した免疫活性化における抗原提示機構
    4. RNAワクチンの副反応について
    5. 製剤における抗PEG抗体の寄与
    6. がんワクチン、免疫寛容型ワクチン
  5. LNPの応用
    1. 局所投与
    2. 静脈内投与 (肝臓標的)
    3. 静脈内投与 (SORT・プロテインコロナを利用したnon-hepatic targeting)
    4. 細胞・臓器標的化 LNP (DNAバーコード、脂質改変等)
    5. アクティブターゲッティング
  6. その他話題提供
    1. LNPの製造原理
    2. LNPの構造
    3. Ready-to-Use製剤の紹介など

講師

  • 秋田 英万
    東北大学 大学院 薬学研究科
    教授

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 40,000円 (税別) / 44,000円 (税込)
複数名
: 18,000円 (税別) / 19,800円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

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  • Eメール案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 36,000円(税別) / 39,600円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 36,000円(税別) / 39,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 54,000円(税別) / 59,400円(税込)
  • Eメール案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 80,000円(税別) / 88,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 120,000円(税別) / 132,000円(税込)

アカデミック割引

  • 1名様あたり 24,000円(税別) / 26,400円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

本セミナーは終了いたしました。

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