技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

伝熱の基礎とExcelによる熱計算演習講座

伝熱の基礎とExcelによる熱計算演習講座

オンライン 開催 PC実習付き

概要

本セミナーでは、伝熱現象とこれを表現する基礎式を理解し、これらを組み合わせて実用的な問題を解けるようにします。
さらに熱回路網法を用いて複雑な熱モデルの組立てと、分析方法についても学びます。
演習に用いたソフトは持ち帰って各自の熱設計に使用できます。

開催日

  • 2024年10月31日(木) 10時00分 16時30分

受講対象者

  • 電子機器の放熱に関連する技術者
    • 電子基板の設計
    • サーバ機器設計など
  • 熱対策が必要な機器を扱っている技術者
    • LED照明
    • 太陽光発電パネル
    • プラントなど
  • 伝熱に関連する技術者
    • 空調
    • 冷凍
    • 冷蔵
    • 太陽光集熱機など
  • 熱交換、電子機器の冷却、環境などに関連した業務を行っている方
  • 伝熱、除熱、熱の有効利用など幅広く熱に携わっている方

修得知識

  • 熱設計の基礎
  • 伝熱の基礎
  • 電子機器の放熱のポイント
  • 電子機器の温度計算
  • 温度分布の計算

プログラム

 電子機器冷却や車載機器の温度制御、製造設備の加熱冷却など、最近ではきめ細かな温度管理を必要とする機器が増えています。このような機器の「熱設計」には温度予測が不可欠ですが「熱計算」は基礎式が非線形になる上、伝導、対流、放射という3つの伝熱形態が同時に起こるため複雑です。
 実用的な設計計算を手計算で行なうことは難しく、ついつい高価な数値熱流体解析ソフト (CFD) に頼りがちです。熱設計や熱対策を合理的に行なうには、設計者自身が基本的な伝熱メカニズムを理解し、伝熱基礎式を用いて伝熱現象をモデル化し、論理的な分析ができることが重要です。Excelなどの表計算ツールを用いることで単純な基礎式を組み合わせて、実務的な熱計算を行なうことができるようになります。
 本セミナーでは伝熱現象とこれを表現する基礎式を理解し、これらを組み合わせて実用的な問題を解けるようにします。熱回路網法を用いて複雑な熱モデルの組立てと分析方法についても学び、さらにPythonを使った計算の高速化についても解説します。演習に用いたソフトはセミナー後も各自の熱設計に使用できます。

  1. 熱設計の基礎知識
    1. 機器の温度が制限される要因
    2. 熱設計・熱計算の目的
  2. 伝熱の基礎
    1. 熱とは何か? 温度とどう違うか?
    2. 熱移動の基礎式
    3. 熱伝導のメカニズムと基礎式
    4. 対流のメカニズム
    5. 平板自然対流・強制対流熱伝達の計算
    6. 放射のメカニズムと基礎式
    7. 放射係数と形態係数
    8. 物質移動による熱輸送の式
    9. 手計算演習
      • 多層基板の計算、自然対流平板の温度予測
  3. 温度予測手法とその原理・精度
    1. 基礎式を組み合わせて解く方法
    2. 通風筐体の内部温度の計算
    3. ヒートシンクの計算
    4. モータの吹付ファンによる冷却
    5. 熱回路網法の原理と基本ルール
    6. Excel演習:
      • 多層基板の計算
      • 自然対流・放射平板の温度予測
      • 市販ヒートシンクの性能推定
  4. 熱回路網法による定常計算
    1. 放熱プレートの温度分布計算
    2. 熱回路モデルの作り方
    3. 節点の種類と熱抵抗の接続法
    4. Excel演習
      • アルミプレートの温度分布
      • 筐体内部温度と通風口面積
  5. 電子機器・基板のモデル化方法
    1. 基板・コイルの等価熱伝導率計算
    2. 接触熱抵抗のメカニズムと計算法
    3. 基板の熱解析 (サーマルビアの効果と有効本数)
    4. 密閉筐体・通風機器の熱回路モデル
    5. 自然空冷・強制空冷筐体の内部温度
    6. Excel演習: 通風口面積と筐体内部空気温度
  6. 熱回路網法による非定常計算事例
    1. プレートの温度上昇時間
    2. センサによる温度制御
    3. ヒータのよる温風加熱制御
  7. Pythonと連携したマトリクス演算の高速化
    1. Google ColabによるPythonの利用
    2. Excelデータの読み込みと計算法
    3. 疎行列ソルバーで数万メッシュも1秒以下で解ける
    • 質疑応答

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

持参品

  • ExcelがインストールされたPCをご準備ください。
    オンライン受講用と実習用で2台PCがあるとよりスムーズに受講いただけます。

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 40,000円(税別) / 44,000円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/8 アレニウス式加速試験におけるプロット作成と予測値の取扱い オンライン
2025/1/8 流体力学とCFD (数値流体力学) の入門講座 オンライン
2025/1/9 賞味期限設定のためのアレニウス式を用いた加速試験のポイント オンライン
2025/1/10 撹拌装置の設計/スケールアップの基礎とトラブルシューティング オンライン
2025/1/10 NPV (Net Present Value) 計算による医薬品事業性評価の基礎知識 オンライン
2025/1/10 品質管理の基礎 (4日間) オンライン
2025/1/10 分析法バリデーションコース (2日間) オンライン
2025/1/10 ICH Q2 (R2) 、Q14をふまえた承認申請時の分析法バリデーションの留意点 オンライン
2025/1/10 品質管理の基礎 (1) オンライン
2025/1/12 分離工学の基礎と装置設計法 オンライン
2025/1/15 Python実践データ分析/機械学習 オンライン
2025/1/16 負熱膨張材料のメカニズムと複合化技術 オンライン
2025/1/17 電子機器における実践的な熱設計・熱対策技術 オンライン
2025/1/17 化学工場配属者が知っておきたい現場の装置・化学工学必須知識 (2日間) オンライン
2025/1/17 化学工場配属者が知っておきたい化学工学必須知識 オンライン
2025/1/17 品質管理の基礎 (2) オンライン
2025/1/17 非ニュートン流体中における気泡・液滴の運動機構・特性とその制御、スケールアップへの対応 オンライン
2025/1/20 Pythonを用いてコンピュータビジョンの理論と実践を学ぶ オンライン
2025/1/20 品質管理の基礎 (3) オンライン
2025/1/21 MTシステム (MT法) の基礎および異常検知・異常モニタリング・予防保全技術入門 オンライン