技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

SDGs、カーボンニュートラルに対応したプラスチック加飾技術、自動車への応用

SDGs、カーボンニュートラルに対応したプラスチック加飾技術、自動車への応用

~塗装代替、バイオマスプラ、リサイクル材を用いた加飾等、高い意匠性と環境配慮を両立する自動車加飾技術の最新事例を多数紹介~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、プラスチック加飾の基礎から解説し、主要加飾技術の概要、今後の加飾、自動車内外装、その他の用途への展開について詳解いたします。

開催日

  • 2024年8月28日(水) 10時00分 17時00分

修得知識

  • 発明発見の源泉
  • ナノカーボン・CNTsの基礎・市場
  • オープンイノベーション
  • CNTsの製法・FC-CVD法
  • 超ロングCNTsの特徴と用途開発状況
  • フィルム用UV硬化樹脂の開発・高機能化
  • フィルム用UV硬化樹脂の加飾材料への応用
  • ポリプロピレン加飾シートを用いた環境負荷低減の概要と応用例に関する知識
  • インモールド成形転写 (IMR) 技術
  • アウトモールド転写加飾 (OMR) 技術
  • バイオマスプスチックへの加飾技術
  • IMRやOMRで使用するフィルムの環境対応
  • フィルムのオンデマンド印刷化による加飾技術の可能性

プログラム

第1部 SDGs対応プラスチック加飾技術の展開

(2024年8月28日 10:00〜11:30)

 低価格指競争から高付加価値競争に移行する中で、プラスチック加飾は、単なる加飾から、「機能性付加加飾」へと発展している。今後の加飾は、SDGs、パリ協定、自動車におけるCASEなど国際的な目標に即したものに展開していくことが求められる。
 本講演では、主要加飾技術の概要を簡単に説明した後、国際社会、自動車メーカーの目標に対応した今後の加飾技術の展望を、塗装代替加飾、その他の環境対応加飾 (植物由来材料使用の加飾、軽量化と加飾等) 、高付加価値製品に結び付くその他の加飾 (機能付加加飾、バイオミメテクスと構造色加飾、3Dプリント加飾等) 、など具体的な項目別に解説し、さらに、自動車内外装部品への展開を示す。

  1. 加飾技術の概要 (プラスチック加飾の意義と課題など)
  2. 国際社会、自動車メーカーの目標と今後の加飾概要
    1. 国際社会、自動車産業の目標
      1. SDGs
      2. パリ協定
      3. CASE
      4. Maasなど
    2. 国際的な目標に即した今後の加飾の概要 (一覧表)
  3. 今後の加飾の展開
    1. 塗装代替加飾と自動車の外装などへの展開
      1. 塗装代替加飾のニーズと塗装代替自動車外装への展開
      2. 主要塗装代替候補技術とその展開
        • フィルム加飾
        • 原着樹脂加飾
        • インモールド塗装
    2. その他の環境対応加飾
      1. 植物由来プラスチックおよび植物由来繊維複合材料の利用加飾
      2. 軽量化材料、技術と加飾
      3. モノマテリアル、易分離、リサイクル材使用加飾
    3. 高付加価値製品につながるその他の加飾
      1. 機能付加加飾
      2. バイオミティクスと構造色加飾
        • 自然界に存在する素晴らしい機能をもった動・植物の機能を加飾にも展開
      3. 3Dプリント加飾
      4. 3次元曲面への直接インクジェット印刷
  4. 自動車内外装への適用
    1. 自動車内装への適用と今後の展開
      1. 自動車内装への適用事例
      2. 今後の内装キャビン・コックピット、ディスプレィ等
    2. 塗装代替以外の自動車外装への適用と今後の展開
      1. 今後の自動車外装イメージ
      2. 今後のフロントモジュール、フロントパネル、その他
  5. その他の用途への主要適用事例
  6. まとめ (今後の展開予想)
    • 質疑応答

第2部 フィルム用UV硬化樹脂の開発・高機能化と加飾材料への応用展開

(2024年8月28日 12:10〜13:40)

 UV塗料の原料として一般的に用いられるUVモノマー、オリゴマーの他にUV硬化型アクリル樹脂の用途展開が期待されている。
 本講演では、光学フィルム及び自動車内装加飾フィルム向けを中心にUV硬化型アクリル樹脂の設計方法や特長及びその物性について紹介する。特に加飾フィルムでは、耐薬品性と伸びのバランスが取れた設計手法を中心に解説し、ウレタンアクリレートの設計手法や機能性UV硬化アクリル樹脂の設計、最近のトピックスとして環境対応型の開発事例についても合わせて解説する。

  1. UV硬化概論
  2. UV硬化型アクリル樹脂の合成
    1. ラジカル重合の合成例
    2. UV硬化型アクリル樹脂の設計
    3. UV硬化型アクリルウレタン樹脂の設計
    4. ウレタンアクリレートの設計
  3. UV硬化型アクリル樹脂の性能、評価
    1. 硬度、タックフリー性、伸度
    2. 低カール化、耐SW性の両立
    3. 伸びるハードコートの設計処方
  4. ウレタンアクリレートの機能化
    1. 低カール化と耐SW性の両立
    2. UV硬化PUDの設計
    3. シリカハイブリッド材料との複合系の特徴
    4. 伸びと耐薬品性の両立
  5. 機能性UV硬化樹脂の設計と性能
    1. 帯電防止
    2. 環境対応型
    • 質疑応答

第3部 ポリプロピレン加飾シートによるプラスチック成形品への表面加飾と高機能化

(2024年8月28日 13:50〜15:20)

 ピュアサーモは、独自の結晶化コントール技術によって、優れた透明性と成形性、成形時の耐熱性を持った透明ポリプロピレンシートであり、射出成形や被覆成形を用いた加飾成形に適した基材である。本講演では、ピュアサーモを用いたポリプロピレン成形品の環境負荷低減と応用展開を中心に解説する

  1. 出光ユニテック社 概要
  2. ポリプロピレン成形品の塗装、めっきから加飾への変更による環境負荷低減
  3. 加飾成形工法詳細
  4. ポリプロピレン加飾シート、ピュアサーモによる表面加飾と高機能化
  5. 加飾成形で発生する不良現象と弊社の取り組み
    • 質疑応答

第4部 バイオマスプラスチックやリサイクル原料を活用した環境加飾技術の適用

(2024年8月28日 15:30〜17:00)

 SDGsやカーボンニュートラルに対する取り組みは今や各企業にとって常態化している中、「加飾と言う側面からどのようなアプローチが出来るか?」が今講演のポイントとなる。当社は環境加飾技術 (EDT:Environmental Decorating Technology) を提唱しており、その中でインモールド成形転写 (IMR:In Mold Release) やアウトモールド転写加飾 (OMR:Out Mold Release) による加飾技術を紹介する。また、バイオマスプラスチック開発が樹脂メーカー各社で進められているが、その開発の先には加飾需要が発生するといっても過言ではない。
 当社の狙いは、バイオマスプラスチックを使用したフィルム加飾技術を確立する事で、需要が本格化した際の実現スピードを上げる事である。

  1. 会社案内
  2. 加飾技術
    1. 工法名の紹介
    2. インモールド成形転写技術紹介
    3. アウトモールド転写加飾技術紹介
    4. 加飾事例紹介
    5. オンデマンド転写フィルム技術紹介
  3. バイオマスプラスチックやリサイクルフィルムを活用した加飾
    1. 様々なバイオマスプラスチック
    2. バイオマスプラスチックの活用
    3. 循環型リサイクルフィルムの活用
    4. 加飾事例紹介
  4. フィルムの種類とトレンド
    1. 加飾コンセプト
    2. Living space with nature
    3. Changing Concept
  5. 最後に
    • 質疑応答

講師

  • 桝井 捷平
    MTO技術研究所
    所長
  • 朝田 泰広
    大成ファインケミカル 株式会社 樹脂事業部 技術グループ
    課長
  • 近藤 要
    出光ユニテック株式会社 商品開発センター 加飾開発プロジェクト
    プロジェクトリーダー
  • 柴田 直宏
    エヌアイエス株式会社 GT営業部
    部長

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/11 タイ分子の基礎とプラスチック製品の高性能化 オンライン
2024/11/12 高分子材料の劣化診断、寿命予測 オンライン
2024/11/12 プラスチックの耐候性向上に関する添加剤の特性と活用のコツ オンライン
2024/11/13 異種材料接着のメカニズムと接着界面の密着性評価 オンライン
2024/11/13 動的粘弾性測定 オンライン実習講座 オンライン
2024/11/13 有機ケイ素ポリマーの構造、特徴とその応用 オンライン
2024/11/13 パウダー化粧品の処方設計のポイントと粉体物性の機器評価方法 オンライン
2024/11/13 リグニンの構造・特性と産業利用の可能性 オンライン
2024/11/13 欧州PFAS規制の動向とフッ素樹脂製品への影響 オンライン
2024/11/14 プラスチック金型の特徴と加工・選択技術 オンライン
2024/11/14 ヒートシールの基礎、接合のメカニズムと品質管理・不具合対策 オンライン
2024/11/14 無機ナノフィラーのポリマーへの分散・複合化技術 オンライン
2024/11/14 粘着・剥離現象の基礎と可視化・モデリング事例 オンライン
2024/11/15 めっき技術の基礎と不良対策、めっき条件の最適化技術 オンライン
2024/11/15 各樹脂別の難燃化技術と難燃剤のブリードアウト、その対策 オンライン
2024/11/15 ウェットコーティングの全体技術を速習 単層・重層塗布方式各々の特徴、および塗布故障の原因と対策を理解 オンライン
2024/11/19 光硬化型材料の基礎と応用のポイント オンライン
2024/11/19 高分子材料における劣化メカニズムとケミカルリサイクル技術 オンライン
2024/11/19 材料表面への (超) 撥水性・ (超) 親水性の付与技術と制御および分析・評価、応用技術 オンライン
2024/11/19 粘着・剥離のメカニズムとその制御 オンライン

関連する出版物

発行年月
2014/8/28 高分子の劣化・変色メカニズムとその対策および評価方法
2014/8/25 ぬれ性のメカニズムと測定・制御技術
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/4/5 真空蒸着技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/4/5 真空蒸着技術 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 機能性エラストマー市場の徹底分析
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/4/5 高分子の延伸による構造と配向の発現およびそれらの制御法を利用した材料開発
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/11/1 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ
2012/9/27 熱膨張・収縮の低減化とトラブル対策
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/6/1 超撥水・超親水化のメカニズムとコントロール
2012/5/28 微量ガスの高感度分析方法
2011/11/25 アクリル酸エステル 技術開発実態分析調査報告書
2011/6/20 高分子材料のフラクトグラフィ