技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

製造管理/品質保証担当者の質を高めるための教育訓練/文書管理における逸脱防止のノウハウ

GMP事例集2022をふまえた

製造管理/品質保証担当者の質を高めるための教育訓練/文書管理における逸脱防止のノウハウ

~品質に対する考え方の伝え方 / 教育訓練の実効性評価の具体的な方法について / GMP/GQPにおけるQA教育訓練とGMP文書、記録類のレビューのポイント~
オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2024年8月6日〜20日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2024年8月6日まで承ります。

概要

本セミナーでは、GMP事例集で特に変わった重要な6項目について実際の事例から解説いたします。
また、昨今各社で検討されている“Quality Culture”の醸成についても解説いたします。

開催日

  • 2024年7月25日(木) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 2022年GMP事例集の変更・追加点
  • 教育訓練
  • Quality Culture

プログラム

 2022年4月28日にGMP事例集が出ました。GMP事例集は事務連絡なので、強制力はありません。GMP省令はこれを守ることが医薬品製造所では義務付けられており、GMP適合性調査や無通告査察でも遵守が確認されます。GMP省令だけでは、具体的にどうすればよいかが明確にわからない箇所も多いため、GMP逐条解説が通知でもって、GMP省令でいう***はこう言うことですとより詳しく説明しています。そしてGMP事例集ではさらに具体的なやり方についてのQ&Aとして例が出ています。
 2022年GMP事例集では2013年掲載されていた事例が削除されていたり、回答の説明内容が微妙に変わっています。それについて追加のGMP事例集が出ています。
 GMP事例集は「参考に」との位置づけですが、他の選択肢を選んでいると説明が難しくなったり、当局の査察官がそれに賛同してもらえるかは個人差もあり難しいです。GMP事例集通りであれば、当局の指摘もありません。
 改正GMP省令の逐条解説を参考に先ずは実践する。そして2022年GMP事例集で2013年と変わった点や新たに追加された項目を実施することが必要になります。100点満点は求められません。先ずは80点以上の対策を目指して実施することです。
 本セミナーでは、GMP事例集で特に変わった重要な6項目について実際の事例から理解していただきます。また昨今各社で検討されている“Quality Culture) の醸成についても説明します。それ以外の2013年GMP事例集から変わった点、2022年GMP事例集で新たに追加された主な項目について説明と場合によってはその背景の説明を行い、対策の案を紹介します。2022年GMP事例集で逐条解説にもないことを求めています。その多くはそれまでの製品回収に関係するGMP課題のレベルUpです。

  1. 承認事項の遵守 ⇒3の2-1
    1. 遵守の留意事項を説明
    2. 通知の理解
    3. 承認書齟齬の方法と歯止め
    4. 齟齬があった場合の対応事例
  2. 違う製造所で製造していた
  3. 他社のGMP適合性調査で齟齬があった。
  4. 保管場所の漏れ
  5. 逸脱の管理 ⇒15-2,3,4
    1. 「逸脱の原因次第では、逸脱が発生した製造ロットのみならず、 過去に製造した同一品目のロットないしは他品 目の製造ロットにも影響が及ぶ可能性がある。」
    2. 逸脱を逸脱と理化していない事 (例
  6. カラム理論段
  7. 注射剤の不溶性異物試験 (SOPより先輩の指示に従う)
  8. SOP違反と気づかず行っている
    1. CRM訓練
  9. CAPAについての説明 ⇒2022年版2-44
    1. 再発等のリスクが許容可能な水準まで低減されていることを確認することが追加されている。 CAPAを行うときに気をつけるポイントについても説明する。
    2. 原因究明 (経年での不溶性異物発生)
    3. 大学病院の不溶性微粒子試験で不適合で新製品が納入されない
  10. DI ⇒8-18
    1. DIについて追加
    2. PIC/S DIガイダンスの和訳の紹介
    3. PIC/S DIガイダンスのレベルをPMDAが指摘事項で求めている。
    4. どこまでDI対応を行うか
  11. OOS ⇒11-59、60、61
    1. OOSが具体的に入ってきた。
    2. FDAのOOSガイダンスが2022年5月に最終版が出ており、その和訳を紹介する。
    3. OOS対応事例などの失敗で会社が倒産 (小林化工) 事例から学ぶ
  12. 教育訓練 ⇒19-5、6
    1. 改正GMP省令で「定期的に評価」を求めており、事例集で具体的な対応について説明している。
    2. 経営陣のリソースの提供
    3. 製造管理/品質保証担当者の質を高めるための教育訓練 他社の失敗事例から学ぶ
    4. 文書管理における逸脱防止のノウハウ
  13. 企業における品質文化の醸成
    1. イソップ寓話「北風と太陽」から学ぶ
    2. JR西福知山脱線事故から学ぶ「意図しないミスに罰則は禁止!」
    3. 「心理的安全性」
  14. その他のGMP事例集で気を付けたい点 (変わった点など)
    1. 医薬品品質システム⇒3の3-1〜13
    2. 品質リスクマネジメント ⇒3の4-1〜3
    3. 品質部門 ⇒4の1〜3
    4. 規格及び試験方法 2013年GMP7-19⇒7-10
    5. 中間製品 ⇒7-14
    6. 製造方法及び製造手順 ⇒7-17
    7. 標準的仕込み量 7-32⇒7-19,20,22
    8. 代替試験 7-25⇒7-26
    9. その他 (製造販売業者との取り決め) ⇒7-30
    10. 標準品等⇒8-17
    11. 飛散しやすく、微量で過敏症反応を示す製品等 ⇒9-13
    12. 設備の共用 ⇒9-18〜22,29,30
    13. 製造用水に関する構造設備 ⇒9-33
    14. 保管 ⇒10-26
    15. その他 (原薬篩過&濾過工程の追加) 10-37
    16. 試験検査の一部省略等 11-2、11-16⇒11-4、11-21 追加
    17. 試験検査の一部省略
    18. その他 (試液) ⇒11-32
    19. 検体採取 (サンプリング) 8-16〜19&11-34〜40⇒11-40〜43
    20. 参考品・保存品保管 ⇒11-57
    21. MRA 11-61〜64⇒11-63〜71
    22. 安定性モニタリング 11-69 ⇒11の2-5
    23. 製品品質の照査 ⇒11の3-2〜5
    24. 原料等の供給者の管理 ⇒11の4-2,3,7,8
    25. 外部委託業者の管理 ⇒GMP11の5-1〜6
    26. プロセスバリデーション ⇒13-30
    27. 洗浄バリデーション ⇒13-55
    28. 洗浄バリデーション ⇒13-56
    29. 変更時のバリデーション ⇒13-68 14-2,3,5
    30. 錠剤やカプセル剤のSP包装又はPTP包装の充填から包装までの工程におけるバリデーション ⇒13-76
    31. バリデーション (その他) ⇒13-90
    32. 品質情報等 ⇒16-1,4,5,8
    33. 文書等の管理 ⇒20-3,4
    34. 原薬たる医薬品の参考品保管 ⇒21-3
    35. 2022年GMP事例集の追加
    • 質疑応答

講師

  • 脇坂 盛雄
    株式会社 ミノファーゲン製薬
    顧問

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 36,200円 (税別) / 39,820円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 36,200円(税別) / 39,820円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

ライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • 「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2024年8月6日〜20日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/7/9 GMPにおける逸脱・不備・不整合からのCAPA運用・手順・管理と逸脱防止対策 オンライン
2024/7/9 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保の対応 オンライン
2024/7/9 米国での現状と展望をふまえた吸入剤/点鼻・経鼻剤の開発と評価 東京都 会場
2024/7/9 吸入剤における薬物動態と薬効:前臨床評価と臨床へのトランスレーション 東京都 会場
2024/7/9 再生医療等製品における承認審査・申請資料作成/条件及び期限付承認の場合の留意点 オンライン
2024/7/9 日本特有の要求対応をふまえた海外導入品のCMC開発対応とCMC申請資料 (日本申請用) 作成 オンライン
2024/7/9 点鼻・経鼻剤の開発と評価:米国での現状と展望 東京都 会場
2024/7/10 品質不正事案を踏まえたGMP手順書および記録書の管理体制の見直し オンライン
2024/7/10 再生医療等製品における事業性評価の進め方と注意点 オンライン
2024/7/10 分析法バリデーション基礎講座 オンライン
2024/7/10 製薬関連企業とアカデミアにおける共同研究実務およびトラブル防止策 オンライン
2024/7/10 PIC/S GMP Annex1を踏まえた滅菌製品・無菌医薬品の微生物試験とバリデーションのポイント オンライン
2024/7/10 データインテグリティの具体的な手順書作成セミナー オンライン
2024/7/11 GVP基礎講座 オンライン
2024/7/11 GCP実践講座 オンライン
2024/7/11 皮下投与製剤 (高容量含む) の最新開発動向と製品開発におけるポイント オンライン
2024/7/12 海外当局GMP査察に対するプレゼン、翻訳、バックルーム対応 オンライン
2024/7/12 CMC開発での生データの取り方・管理とDI及びQC実施 オンライン
2024/7/12 医薬品ライフサイクルマネジメントから考える特許戦略と知的財産権の考え方 オンライン
2024/7/16 現場で役に立つCAPA (是正予防・予防処置) 導入手順・事例と根本的原因分析入門講座 オンライン

関連する出版物

発行年月
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望