信頼性を測るうえで、ワイブル解析は重要な役割を持っています。故障データがあっても故障に至る時間が分からない、ワイブル分布に当てはまるかどうかが分からない、といった悩みが多くあります。ワイブル分布は、故障データの多くが従うことが知られており、ワイブル解析をすることで分布パラメータを求め、故障が持つ「顔」を 明らかにします。
　本講座では、ワイブル解析の仕方について、演習を通じて身につけてもらうとともに、ワイブル分布に当てはめる際の判断や解析上のコツを紹介します。またワイブル解析を応用した信頼性の解析の例を紹介します。

1. ワイブル解析入門
   1. 信頼性とは
   2. 信頼性の基礎と故障の概念
   3. ワイブル解析とは
2. ワイブル解析の役割
   1. 故障の概念と故障メカニズム
   2. 故障分布への当てはめ
   3. ワイブル解析の特徴と出来ること/出来ないこと
3. ワイブル解析 (完全データ) の場合
   1. 完全データと不完全データ
   2. データが不完全となる理由と不完全データ
   3. 完全データの解析 … 演習
   4. データ数が少ない場合の扱い〜メジアンランクを例に
   5. パラメータの読み取りと、それが持つ意味 … 演習
4. 不完全データの解析と注意
   1. 不完全データの解析が必要な理由
   2. 不完全データの解析〜累積ハザード法 … 演習
   3. 解析結果の見方と注意
   4. 完全データとの違いと解析上の注意
5. ワイブル解析の注意点
   1. 位置パラメータの扱い
   2. 定時観測データや加速試験データの扱い … 演習
   3. 加速試験での使い方と注意
   4. ワイブル解析結果と解釈を支援する情報
6. ワイブル解析とその応用
   1. 市場データの解析
   2. 解析上で注意すべき点
   3. マネジメントでの重要性
   4. 信頼性の改善に向けての注意点
   5. まとめ