技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

生分解性マイクロカプセルの材料設計、用途展開、今後の展望

生分解性マイクロカプセルの材料設計、用途展開、今後の展望

オンライン 開催

開催日

  • 2024年4月8日(月) 10時20分 16時40分

プログラム

第1部 生分解性材料・植物由来材料を用いた「マイクロカプセル」研究開発の概要

(2024年4月8日 10:20〜12:00)

 本講では、マイクロカプセル調製に適応可能な生分解性材料・植物由来材料について紹介するとともに、それぞれの材料に適したマイクロカプセルの調製法を解説する。さらに、マイクロカプセルの応用分野において必要な機能を発現するマイクロカプセルの研究開発の概要を解説する。

  1. マイクロカプセルの基礎
    1. マイクロカプセルの種類
    2. マイクロカプセルの形状・構造
    3. マイクロカプセルの機能
  2. マイクロカプセル調製に適応可能な材料種
    1. 微生物産生材料種
    2. 合成材料種
    3. 植物由来材料種
  3. 適応可能なマイクロカプセル調製法
    1. 化学的調製法
      • 界面 (重) 合法
      • 液中硬化法
      • 界面架橋法 など
    2. 物理化学的調製法
      • 液中乾燥法
      • コアセルベーション法
      • アンチソルベント法
      • ヘテロ凝集法 (Layer-by-Layer法) など
    3. 両者併用調製法
      • スプレードライ法 + ヘテロ凝集法
      • 液中乾燥法 + ヘテロ凝集法 など
  4. マイクロカプセル研究開発の概要
    1. 医薬・食品分野
    2. 建築土木分野
    3. 農業分野
    4. 化粧品分野
    5. その他
    • 質疑応答

第2部 生分解性ミリ・マイクロカプセルの微生物製材ならびに金属イオン回収への応用

(2024年4月8日 12:50〜14:00)

 本講座では、微生物包括ならびに金属イオン吸着剤包括カプセルの基礎および応用例について概説する。また、講演者の新規な気相中でのミリカプセルの調製法についても解説する。

  1. 微生物内包カプセル
    1. 微生物包括カプセルの概要
    2. トリクロロエチレン分解菌内包カプセル
    3. セシウム取り込み菌内包カプセル
  2. 金属イオン吸着剤内包カプセル
    1. 金属イオン吸着剤内包カプセルの概要
    2. リチウムイオン吸着剤内包マイクロカプセル
    3. リチウムイオン吸着剤内包ミリカプセル
  3. 撥液材料を利用した新規な気相中でのミリカプセル作製法
    1. 気相中でのカプセル作製法の概要
    2. 撥液材料を利用した気相中でのミリカプセル
    3. 気相中でのミリカプセル内部構造制御
    4. 気相中でのミリカプセルの連続生産
    • 質疑応答

第3部 海洋バイオマス「キトサン」の有機無機コアシェル微粒子化とpH応答薬物担体としての応用検討

(2024年4月8日 14:10〜15:20)

 海洋生物から採れる天然由来多糖キトサンをコア微粒子とし、その表面に無機物質のシェルを付与してコアシェル構造とする。そして、その構造を生かしてpH応答性薬物担体とする研究成果について解説する。

  1. 多糖概論
    1. 代表的な多糖
    2. 多糖の一般的な特性
    3. 多糖に形状を与える
  2. キトサンについて
    1. 分子構造
    2. 特徴
  3. 有機無機複合コアシェル型キトサン微粒子の作り方
    1. キトサンの微粒子化
    2. バイオミネラリゼーションによる無機シェル付与
    3. 無機シェルの結晶構造制御
  4. pH応答薬物担体としての応用検討
    1. 手順
    2. 薬物放出挙動のpH依存性
    3. 速度論的解析
    • 質疑応答

第4部 マイクロカプセルの医療応用について

(2024年4月8日 15:30〜16:40)

 生分解性高分子、セラミックス、およびこれらの複合材料からなるマイクロカプセルは、薬剤徐放や、がん局所治療などの医療応用への期待も大きい。
 本セミナーでは、主として液相プロセスを利用したマイクロカプセルの合成や、医用材料としての機能化、最適化などについて解説する。

  1. マイクロカプセルの医療分野への応用
    1. 薬剤徐放担体
    2. がん局所治療
  2. マイクロカプセルの合成
    1. 生分解性高分子系
    2. セラミックス系
    3. 複合材料系
  3. マイクロカプセルの機能化
    1. 表面修飾
    2. 生体用セメントへの添加
    • 質疑応答

講師

  • 田中 眞人
    新潟大学
    名誉教授
  • 武井 孝行
    鹿児島大学 大学院 理工学研究科 工学専攻 化学工学プログラム
    教授
  • 谷本 智史
    滋賀県立大学 工学部 材料科学科
    准教授
  • 宮崎 敏樹
    九州工業大学 大学院 生命体工学研究科 生体機能応用工学専攻
    教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/3/3 高分子材料の物性分析、分子構造解析技術の基礎と材料開発、物性改善への応用 オンライン
2025/3/4 加硫剤、加硫促進剤の使い方とスコーチ・ブルーム・分散性 オンライン
2025/3/5 ゴム・プラスチック材料の破損・破壊原因と対策事例及び寿命予測 東京都 会場・オンライン
2025/3/5 発泡成形の基礎とトラブル対策 オンライン
2025/3/6 エポキシ樹脂の耐熱性向上と機能性両立への分子デザイン設計および用途展開における最新動向 オンライン
2025/3/6 EUVレジストの高感度化、感度測定とメタルレジストの反応機構 オンライン
2025/3/6 樹脂・ゴム材料中におけるブリードアウト&ブルーム現象の発生メカニズムの解明と防止・対策技術 オンライン
2025/3/6 高分子材料の結晶化度測定と分子構造解析およびその応用 オンライン
2025/3/7 「モノマテリアル包装」の動き、バリア向上などの物性向上、企業採用・海外規制などの展望 オンライン
2025/3/7 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と構造・物性制御 オンライン
2025/3/7 難燃剤、難燃化技術の基礎と最新動向 オンライン
2025/3/10 UV硬化型樹脂の基礎と硬化過程の測定法及び評価・解析手法 オンライン
2025/3/10 シリコーンの基礎・特性と設計・使用法の考え方・活かし方 オンライン
2025/3/10 エポキシ樹脂の化学構造と硬化剤および副資材の使い方 オンライン
2025/3/12 Tダイ法による押出成形とトラブル対策 オンライン
2025/3/12 高温/直流高電界下における高分子絶縁材料の特性と評価法 オンライン
2025/3/13 半導体封止材用エポキシ樹脂・硬化剤・硬化促進剤と分析・特性評価法および技術動向 オンライン
2025/3/13 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) におけるブリードアウト&ブルーム現象の発生メカニズムの解明と防止・対策技術 オンライン
2025/3/13 熱伝導性フィラーの充填・表面処理技術とポリマー系コンポジットの開発、微視構造設計・特性評価技術 オンライン
2025/3/13 高屈折率ポリマーの合成法と応用、およびそれらの評価方法 オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/7/31 高耐熱樹脂の開発事例集
2018/4/12 自動車用プラスチック部品の開発・採用の最新動向 2018
2018/3/19 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2018/3/18 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2017/7/31 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術
2017/7/31 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集
2017/6/19 ゴム・エラストマー分析の基礎と応用
2017/2/27 プラスチックの破損・破壊メカニズムと耐衝撃性向上技術
2017/1/31 放熱・高耐熱材料の特性向上と熱対策技術
2016/8/31 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/8/28 高分子の劣化・変色メカニズムとその対策および評価方法
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/9/2 機能性エラストマー市場の徹底分析
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/4/25 新しいプロピレン製造プロセス
2013/4/5 高分子の延伸による構造と配向の発現およびそれらの制御法を利用した材料開発
2013/3/27 医薬品・食品包装の設計と規制・規格動向 - 品質・安全・使用性向上のために -