技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

UV硬化樹脂の柔軟性向上、硬度との両立

UV硬化樹脂の柔軟性向上、硬度との両立

~皮膜の硬さ・耐擦傷性と伸び・耐カール性を併せ持つ製品に向けて~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、UV硬化樹脂を取り上げ、硬化不良を防ぐ開始剤の使い方、選定のポイントと影部分の硬化手法について詳解いたします。

開催日

  • 2024年2月15日(木) 10時30分 16時30分

修得知識

  • UV硬化の基礎
  • UV硬化型アクリル樹脂の性能、評価
  • 機能性UV硬化樹脂の設計と性能
  • 多官能アクリレートの使い分け
  • ポリグリセリン系アクリレートの特性
  • UV硬化材料の酸素阻害
  • UV硬化ハードコートの物性両立 (対擦り傷、カール、柔軟性)

プログラム

第1部 UV硬化型ハードコート材の柔軟性向上と加飾フィルムへの応用

(2024年2月15日 10:30〜12:00)

 UV硬化型アクリル樹脂は硬化収縮が低く薄膜基材において低カールが実現できる材料として用途展開が期待されている。ウレタンアクリレートは、水素結合による凝集力及び速硬化性に優れ電子部品等の用途で使用され、原料の選択の幅が広く用途に応じて様々な諸物性を付与させることができる。
 本講演では、UV硬化型アクリル樹脂及びウレタンアクリレートの設計方法や特長及びその物性について紹介する。

  1. UV硬化概論
  2. UV硬化型アクリル樹脂の合成
    1. ラジカル重合の合成例
    2. UV硬化型アクリル樹脂の設計
    3. UV硬化型アクリルウレタン樹脂の設計
    4. ウレタンアクリレートの設計
  3. UV硬化型アクリル樹脂の性能、評価
    1. 硬度、タックフリー性、伸度
    2. 低カール化、耐SW性の両立
    3. 伸びるハードコートの設計処方
  4. ウレタンアクリレートの機能化
    1. 低カール化と耐SW性の両立
    2. 希釈性モノマーの選択と硬化性
    3. UV硬化PUDの設計
    4. シリカハイブリット材料との複合系の特徴
    5. 伸びと耐薬品性の両立
  5. 機能性UV硬化樹脂の設計と性能
    1. 帯電防止
    2. 親水性
    • 質疑応答

第2部 多官能アクリレートによるUV硬化樹脂の硬度と柔軟性の両立

(2024年2月15日 13:00〜14:30)

 弊社が開発したポリグリセリン系アクリレートの開発コンセプトのご紹介を通して、塗膜物性とネットワーク構造の関係をお話しします。また、日々のフォーミュレーションに役立つ材料の情報をご提供いたします。

  1. 多官能アクリレートとは
    1. アクリレートモノマーの種類と特長
    2. 機能性アクリレートモノマーの種類と特性
    3. 多官能アクリレートの一般的な製法
    4. アクリレートモノマーの市場性
  2. ネットワーク構造と塗膜物性の関係
    1. アクリレートモノマーのUV硬化機構
    2. 高硬度化のアプローチ
    3. 高柔軟化のアプローチ
    4. 硬さと柔軟性の両立に向けたアプローチ
  3. 柔軟性を有する多官能アクリレート〜ポリグリセリン系アクリレートの特性〜
    1. 速硬化性
    2. 柔軟性
    3. 耐屈曲性
  4. ポリグリセリン系アクリレートの応用
    1. フレキシブルコーティング
    2. アクリル樹脂の改質効果
    • 質疑応答

第3部 UV硬化樹脂の 酸素阻害抑制 / 物性両立・溶剤削減の設計

(2024年2月15日 14:45〜16:15)

 UV硬化は生産性が高く、省エネルギーで環境配慮に優れた材料である。本講座では、UV硬化材料の代表的な課題である、酸素による硬化阻害、物性 (耐擦り傷性・柔軟性・カール性) の両立、溶剤削減への解決手段について説明する。

  1. UV硬化材料の酸素阻害
    1. 酸素阻害とは
    2. 酸素阻害の解決手段
    3. 評価方法と 注意点
    4. 添加剤による解決方法
    5. 酸素吸収剤 による解決方法
  2. UV硬化ハードコートの物性両立
    1. ハードコートに求められる性能
    2. 「カール」の課題と解決手段
    3. 「耐擦り傷性」の課題と解決手段
    4. 「柔軟性」の課題と解決手段
    5. 反応性希釈剤による物性両立
  3. UV硬化 塗料の溶剤削減・無溶剤化
    1. 環境対応へ向けた溶剤削減について
    2. 溶剤削減・無溶剤化の手段
    3. 反応性希釈剤による方法
    • 質疑応答

講師

  • 朝田 泰広
    大成ファインケミカル 株式会社 樹脂事業部 技術グループ
    課長
  • 宮路 由紀子
    阪本薬品工業 株式会社 研究所 素材開発グループ
    グループリーダー
  • 加藤 直也
    株式会社クラレ スペシャリティケミカル生産・技術・開発部 スペシャリティケミカル開発グループ

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/22 マレイン酸変性による樹脂複合材料の界面密着性向上とその構造分析 オンライン
2024/11/22 押出混練機内の樹脂挙動と混練評価、最適化技術 東京都 オンライン
2024/11/22 エポキシ樹脂の基礎および各硬化剤の使い方・選び方 オンライン
2024/11/22 プラスチック射出成形の基礎知識とトラブルシューティング オンライン
2024/11/22 高分子結晶化のトポロジー的メカニズムとその制御 オンライン
2024/11/25 バイオマスフィラーの樹脂への分散、複合化技術 オンライン
2024/11/26 光学用透明樹脂の基礎、屈折率制御および光吸収・散乱メカニズムと高透明化 オンライン
2024/11/26 ポリマー・高分子材料のモノマー化・解重合技術の基礎とケミカルリサイクルの技術動向 オンライン
2024/11/27 光硬化型材料の基礎と応用のポイント オンライン
2024/11/27 ゴム・プラスチック材料の破損、破壊原因とその解析法 東京都 会場
2024/11/27 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術 オンライン
2024/11/27 プラスチックのマテリアルリサイクル技術入門 オンライン
2024/11/27 加速する国内外のプラスチック規制の動向とリサイクルの最新事情 オンライン
2024/11/27 粘着・剥離のメカニズムとその制御 オンライン
2024/11/28 固体高分子材料の動的粘弾性測定 オンライン
2024/11/28 プラスチック成形品の残留応力発生メカニズム&長期信頼性の予測法 オンライン
2024/11/28 乳化重合・懸濁重合の基礎、反応機構と装置設計、重合プロセスの機能化 オンライン
2024/11/28 熱分析の基礎、測定と正しいデータ解釈 オンライン
2024/11/28 架橋ポリオレフィンのマテリアルリサイクル技術の最先端 オンライン
2024/11/29 UV硬化接着剤の材料設計と深部硬化 オンライン

関連する出版物

発行年月
2017/7/31 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集
2017/7/31 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術
2017/6/19 ゴム・エラストマー分析の基礎と応用
2017/2/27 プラスチックの破損・破壊メカニズムと耐衝撃性向上技術
2017/1/31 放熱・高耐熱材料の特性向上と熱対策技術
2016/8/31 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/8/28 高分子の劣化・変色メカニズムとその対策および評価方法
2014/7/15 乳化・懸濁重合法の基礎と応用
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 機能性エラストマー市場の徹底分析
2013/6/26 UV・EB硬化型コート材の基礎、各種機能向上技術
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/4/5 高分子の延伸による構造と配向の発現およびそれらの制御法を利用した材料開発
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2013/2/20 導電・絶縁材料の電気および熱伝導特性制御
2012/11/1 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ