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プラスチックのケミカルリサイクル技術と再資源化

プラスチックのケミカルリサイクル技術と再資源化

~適材適所に応じたリサイクル技術をどのように選べばよいか / マテリアルリサイクルでは困難な使用済品からの水平リサイクルとは~
オンライン 開催

開催日

  • 2023年9月26日(火) 10時30分 17時15分

プログラム

第1部 廃プラスチック・廃繊維の資源循環を実現するケミカルリサイクル

〜モノマー化/油化/ガス化技術と社会実装〜

(2023年9月26日 10:30〜11:30)

 廃プラスチック・廃繊維向けケミカルリサイクル技術に関して、日揮グループが展開するガス化/油化/モノマー化技術の概要や環境性能そして社会実装に向けた要点についてご紹介する。

  1. 日揮グループとサステナビリティ協創ユニットのご紹介
  2. 廃プラスチックに関する社会課題問題
  3. 適材適所のリサイクル技術
  4. 日揮グループのケミカルリサイクル技術
    1. ガス化
    2. 油化
    3. モノマー化
  5. 環境性能・温暖化ガス排出抑制
  6. ケミカルリサイクル実装に向けた課題とトータルソリューション
    • 質疑応答

第2部 アネロテック社によるケミカルリサイクル技術概要とプラ循環に向けた基盤構築

(2023年9月26日 12:15〜13:45)

 社会課題である使用済みプラスチックの処理に関し、米国バイオ化学ベンチャー企業であるアネロテック社が進める高効率なケミカルリサイクル技術開発を、40社に及ぶ企業連携により支援。コアとなる技術の概要に加え、効率的な資源回収の仕組みづくりなど、循環社会の実現にむけ活動している内容を紹介する。

  1. 経歴
  2. サントリーの環境問題への取組み
    1. 使用済みプラ処理分類
  3. プラスチック世界情勢
    1. 使用済みプラ国別処理状況
  4. バイオPETの開発
    1. アネロテック社バイオPET技術の優位性
  5. アールプラスジャパン社の設立
    1. 組織形態の検討
    2. 事業性予備検証
  6. 使用済みプラ再生技術の概要
    1. 技術の特徴
    2. 開発タイムライン
  7. アールプラスジャパン社の運営
    1. 運営理念
    2. ビジネスモデル
    3. 活動推進体制
    4. 分科会活動
  8. 目指す循環社会イメージ
    • 質疑応答

第3部 PMMAケミカルリサイクル技術の開発

(2023年9月26日 14:00〜15:30)

 環境意識の高まりに応じて、工業製品のリサイクル性、製造時のCO2排出量なども、重要な付加価値と認識されはじめた。この潮流は素材となる樹脂でも同様である。プラスチックの中で、PMMAは低エネルギーで熱分解し、その分解時のモノマー選択性の高さから、ケミカルリサイクルに最も適した樹脂である。マテリアルリサイクルでは困難な使用済品からの水平リサイクルができる期待があり当社において工業化技術の開発に取り組んでいる。この開発状況について紹介する。

  1. 三菱ケミカルのご紹介
    1. 三菱ケミカルのサステナビリティへの取り組み
    2. 三菱ケミカルのMMA・PMMA事業のご紹介
  2. PMMAの特性
    1. PMMAの熱分解の歴史
    2. 熱分解手法について
    3. 熱分解温度について
    4. 樹脂の炭化
    5. マイクロ波熱分解について
    6. 精製技術について
    7. PMMAケミカルリサイクルプロセス
  3. PMMAケミカルリサイクルへの取り組み
    1. 水平リサイクルへの挑戦
    2. PMMAケミカルリサイクルの今後の展望
    3. まとめ
    • 質疑応答

第4部 プラスチックのケミカルリサイクル技術と資源化、マスバランス認証

(2023年9月26日 15:45〜17:15)

 メカニカル (マテリアル) リサイクル (MR) を補完するものとしてケミカルリサイクル (CR) が世界的に注目され、大規模なプラント建設が進行している。CRはモノマーに戻して精製できるので汚染された廃プラでもリサイクルが可能で、バージン並の再生プラスチックが得られるのが特徴である。特にクローズドループを形成できる混合廃プラ (PE/PP/PS) の熱分解法やPETとPSの解重合法が注目される。混合廃プラの熱分解法で得られた再生ナフサを原料とするPE、PP、PS再生材製造については、再生材含有量をマスバランス方式で決めることができるのでCR再生材にとっては大変有利である。なお、マスバランス方式の適用は第三者機関から認証を受けることができる。

  1. ケミカルリサイクルとは、マスバランス方式とは
  2. 世界的なケミカルリサイクルの開発・投資の大競争とその理由・背景
  3. 各種ケミカルリサイクルの概要と特徴
  4. PETボトルのメカニカルリサイクルとケミカルリサイクル
  5. 各種プラスチックの熱分解挙動 (無酸素条件下)
  6. ポリスチレンの解重合法ケミカルリサイクル
  7. 混合廃プラ (PE/PP/PS) の熱分解法による熱分解油の製造
    1. 世界のプラント建設計画状況、世界の石化メーカーと熱分解油メーカーとの提携、世界の熱分解油メーカー (熱分解技術保有) の技術
    2. 熱分解法技術と課題
  8. 熱分解油 (再生ナフサ) からのプラス知育製造とマスバランス方式・認証
  9. 混合廃プラのガス化法による合成ガスの製造
  10. コークス炉原料化法
  11. 高炉還元剤法
  12. 日本のケミカルリサイクルの市場
  13. 2030年の日本の (ケミカル) リサイクル
  14. 各種エンジニアリングプラスチックのケミカルリサイクル
    • PC
    • PA6
    • PA6,6
    • PU
    • PF
    • POMなど
  15. 溶媒ベース精製法
    • 質疑応答

講師

  • 田中 悠太
    日揮ホールディングス株式会社 サステナビリティ協創ユニット 廃プラガス化事業チーム
    プログラムマネージャー代行
  • 横井 恒彦
    株式会社アールプラスジャパン
    代表取締役
  • 石間伏 武
    三菱ケミカル株式会社 オペレーション (日本) 本部 生産技術部 広島生産技術開発室 ポリマープロセス開発セクション
    主任エンジニア
  • 府川 伊三郎
    株式会社 旭リサーチセンター
    シニアリサーチャー

主催

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本セミナーは終了いたしました。

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