技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

局方/GMPに対応する不純物の評価・管理及び原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定

局方/GMPに対応する不純物の評価・管理及び原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定

オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2023年5月8日〜19日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2023年5月8日まで承ります。

概要

本セミナーでは、原薬中の不純物評価と管理方法に関連するガイドラインについての個々の説明や相互の関連、及び不純物混入のリスク解析について事例を交え、解説いたします。

開催日

  • 2023年4月24日(月) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 医薬品原薬中の不純物及び不純物管理を知る (ICH Q3A,Q3C)
  • 不純物の分析法及び分析法バリデーションを学ぶ
  • 規格に設定すべき不純物と、不純物の構造決定と安全性について知る
  • 残留溶媒の一日許容摂取量 (PDE) を学ぶ
  • ICH M7やICH Q3Dの基本知識、及びCTD記載時の留意点を知る
  • ICH Q11における原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定

プログラム

 医薬品中の不純物については、有機不純物、無機不純物、残留溶媒から成る不純物を科学的及び安全性の面から管理することになる。そのために、先ず基本となるICH Q3A、Bの原薬、製剤中の不純物評価と管理方法、及び日局17に取り込まれた原薬中残留溶媒ガイドラインICH Q3Cに沿って説明する。
 更に原薬中の不純物については類縁物質や残留溶媒だけでなく、出発物質や製造方法の変更 (合成ルート、試薬・副原料、工程条件等) がある場合には、2021年6月第十八改正日本薬局方 (日局18) に取り込まれた、「元素不純物ガイドライン」 (ICH Q3D) や「変異原性不純物ガイドライン」 (ICH M7) に示された、毒性の強い不純物評価とそれらの管理対象となる。今回は、これら4つの主要な不純物ガイドライン相互の関連と、不純物混入のリスク管理について事例を交え解説する。
 また最近不純物の適合性証明書申請 (CEP) において、欧州医薬品品質理事会 (EDQM) の審査官から問題提起があったが、医薬品中の不純物の評価・管理方法、及びCTD記載に係わる留意点、日局18に取り込まれた最近のICH Q3D規制動向、また世界的なラニチジンによる発癌性の問題などを紹介する。
 更に、原薬中不純物の規制から、原薬出発物質をGMP上でどのように設定・管理すべきか、そして原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定のポイントにつき、ICH Q11の管理戦略等を踏まえ説明する。

  1. 医薬品原薬の不純物に関するガイドライン
    1. 原薬の不純物ガイドラインについて
    2. 不純物の分類
    3. 不純物の根拠となるデータの記載:有機不純物、無機不純物、残留溶媒
    4. 分析法
    5. ロット中の不純物の報告
    6. 規格に設定すべき不純物
    7. 不純物の安全性の確認:閾値、構造決定・安全性確認と報告、及びフローチャート
    8. 原薬の不純物プロファイルの同等性評価とは (開発段階~商業生産段階)
    9. BACPAC Ⅰに示された不純物管理について
    10. 変更管理時の原薬の不純物プロファイル評価項目とは
    11. グラクソ・スミスクライン社のザンタック (ラニチジン製剤) 原薬から発がん性物質N-ニトロソジメチルアミン (NDMA) の検出
  2. 医薬品の残留溶媒ガイドラインについて
    1. 残留溶媒ガイドラインについて
    2. ガイドラインの適用範囲
    3. 一般原則:クラス1、2、3の溶媒
    4. 残留溶媒の限度値
    5. ICH Q3CR、Q3C (R6) について
    6. 第十七改正日本薬局方 (日局17) 、原薬中のクラス別の残留溶媒管理について
  3. 日局17の医薬品残留溶媒の管理について (2015年11月厚労省通知)
    1. 残留溶媒の管理について
    2. 一般的な留意事項
    3. 残留溶媒管理に関する基本的な考え方:クラス1、2、3溶媒夫々と濃度限度
    4. 残留溶媒Q&Aについて
  4. 医薬品の元素不純物ガイドラインについて (ICH Q3D)
    1. ICH Q3D (金属不純物) の規制の動向
    2. 元素不純物の安全性評価、元素の分類
    3. 元素不純物のリスク評価とリスク低減
      (元素不純物の管理とリスク低減)
    4. PDE 値から濃度限度値の換算、分析方法
    5. ライフサイクルマネジメント
    6. 最近の金属不純物の分析技術
    7. 日本薬局方へのICH Q3Dの取込み
      • 第十八改正日本薬局方と最近の日本薬局方関連の動向について
      • ICH Q3Dの取込みについて
      • 第十八改正日本薬局方の「元素不純物」試験の概要
  5. 潜在的発がんリスクを低減するための医薬品中DNA反応性 (変異原性) 不純物の評価及び管理ガイドラインについて (ICH M7)
    1. ガイドラインの適用範囲、一般原則、ICH Q3Aとの関係
    2. 市販製品に対する検討事項
    3. 原薬及び製剤中の不純物に関する評価
    4. ハザード評価の要件とは
    5. リスクの特性解析 (リスク低減の方法)
    6. 管理
    7. ドキュメンテーション (臨床開発段階~承認申請)
    8. 規制当局への申請方法とCTD記載時の留意点
      1. 「2.3.S.3.2不純物」への記載例
      2. サクラミル原薬Sモックについて
      3. 変異原性不純物の管理戦略及び規格の設定及び妥当性等
  6. 不純物の適合性証明書申請 (CEP) における問題点と対応
  7. 不純物ガイドライン相互の関連とまとめ
  8. ICH Q11 における原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定
    1. ICH-Q11原薬の開発と製造ガイドライン (1~6) の解説
    2. 初めに
    3. 適用範囲
    4. 製造工程の開発の経緯 (QRM、QTPP,CQA)
    5. 製造方法及びプロセスコントロール
    6. 出発物質及び生物起源原材料の選定
    7. 管理戦略
    8. プロセス・バリデーション/プロセス評価
    9. CTD様式での製造工程開発情報及び関連情報の提出
    10. ライフサイクルマネジメント
  9. まとめ
    • 質疑応答

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 34,200円 (税別) / 37,620円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 34,200円(税別) / 37,620円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

ライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

お申し込みの際、通信欄に「ライブ配信希望」の旨を記載ください。
ライブ配信セミナーをご希望の場合、以下の流れ・受講内容となります。

  • 「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

お申し込みの際、通信欄に「アーカイブ配信希望」の旨を記載ください。
アーカイブ配信セミナーをご希望の場合、以下の流れ・受講内容となります。

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 後日(開催終了後から10日以内を目途)に、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2023年5月8日〜19日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/5 ICH Q5A ウイルス安全性評価/品質審査での論点と次世代シーケンシング利用/薬事申請に当たっての留意点 オンライン
2024/12/5 ADCを含む次世代抗体医薬の知財戦略および強い特許明細書・クレームの書き方 オンライン
2024/12/6 現場の視点で考える効果的な洗浄バリデーションのポイントと継続的な検証 オンライン
2024/12/6 GMPが空調設備に求める交叉汚染防止要件とその管理 オンライン
2024/12/6 効率的・効果的な監査証跡レビュー対応の考え方 オンライン
2024/12/6 コンピュータシステムバリデーション (CSV) で要求される各規制・ガイドラインの理解 オンライン
2024/12/9 PIC/Sを踏まえた治験薬GMPガイドラインと運用上の注意点および三極 (日米欧) 規制の解説 オンライン
2024/12/9 PIC/S GMPをふまえた医薬品のサンプリング基礎知識 オンライン
2024/12/9 包装工程のバリデーションの重要ポイントと工程トラブル事例 オンライン
2024/12/9 コンプライアンス違反の事例から学ぶGMP現場の改善策 オンライン
2024/12/9 核酸医薬品の特許戦略 オンライン
2024/12/10 GMP/GDPにおける汚染管理戦略としてのペストコントロールの実態と査察指摘事項 オンライン
2024/12/10 CSR、SDGsを考慮した食品飲料、無菌医薬品、化粧品、医療機器等包装容器の電子線滅菌について オンライン
2024/12/10 再生医療を含めた国際共同治験の進め方と各ステージ毎における対応手法 オンライン
2024/12/10 中小製薬企業のためのテーマ創出・研究開発・製品戦略の策定・推進 オンライン
2024/12/10 QMS構築によるオーバークオリティ判断と治験効率化にむけた活用 オンライン
2024/12/10 医薬品開発段階での処方・製法変更におけるBE試験の考え方と生物学的同等性確保のための開発戦略 オンライン
2024/12/11 医薬品ライセンス基礎講座 2日間講座 オンライン
2024/12/11 開発段階に応じた治験薬GMP対応とICH Q14 (分析法の開発) への取り組み オンライン
2024/12/11 炎症性腸疾患における治療・薬剤選択の実際と今後の展望 オンライン

関連する出版物

発行年月
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/1/28 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方
2012/3/29 治験中 / 市販後における3極安全性情報の収集・報告・評価実務と相違
2012/3/13 超入門 GMP基礎セミナー
2012/3/5 育毛剤・発毛剤 技術開発実態分析調査報告書
2012/2/16 システムの適格性確認および回顧的バリデーションの具体的実施方法
2012/2/14 LIMS導入に関する導入の留意点セミナー
2012/2/9 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応のための「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2012/1/20 24年度診療報酬改定におけるDPC評価の全貌
2011/12/22 光学活性医薬品開発とキラルプロセス化学技術
2011/12/14 QCラボにおける厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応セミナー
2011/12/10 製薬大手5社 技術開発実態分析調査報告書
2011/11/7 eCTD申請 「-ここまで身近になったeCTD申請-」
2011/9/1 厚労省ER/ES指針対応実施の手引き
2011/8/29 グローバルスタンダード対応のためのCSV実施方法
2011/8/24 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応 "SOP作成"実践講座
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き