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カーボンプライシングの仕組み、特徴と活用の仕方

カーボンプライシングの仕組み、特徴と活用の仕方

~GX基本方針の戦略性、成長志向型カーボンプライシング、GX-ETS、カーボンクレジットなど~
オンライン 開催

開催日

  • 2023年4月10日(月) 10時30分 16時30分

プログラム

 後発首相をヘッドとするGX実行会議が、昨年末「GX実現に向けた基本方針 〜今後10年を見据えたロードマップ〜」を発表しました。これが今後10年間の日本の気候変動緩和政策のアプローチを規定します。そして「成長志向型カーボンプライシング構想」がその中心に位置することになります。この基本方針は、経済産業省のかなり戦略的な考え方が見て取れます。
 このセミナーにおいては、このGX基本方針およびマイルストーンを俯瞰して、日本政府/経済産業省が、今後10年間の方針をどう青写真化していて、われわれはそれをどう理解また対応していけばいいのか?という点を考察します。一方で、カーボンプライシングの側面から見た場合、アプローチの考え方自体が本来のカーボンプライシングの考え方とかなり異なるものとなっています。その中でも、今年の4月からはGX-ETSという一種の排出量取引制度のパイロットが動き出し、2026年度から本格化することになっていますが、複雑で分かりにくいものになっています。炭素に対する賦課金も含めた、日本の今後のカーボンプライシングの展望を考えてみます。また、企業としてはカーボンクレジットというツールも使えますが、これもかなり複雑です。これらをできるだけポイントを明確にしながら、ご説明したいと思っています。

  1. 気候変動に関する日本の置かれた背景と現状
    1. 国際制度や各国の動き
    2. 日本の目標と排出量実態の分析
    3. 気候変動緩和政策の戦略的視点
  2. GX基本方針とその戦略性
    1. 基本方針の構成要素
    2. 背景となる考え方
    3. GX経済移行債と成長志向型カーボンプライシング
    4. 主要なマイルストーン
    5. 企業としてのGX戦略の活用方法とリスク管理
  3. カーボンプライシングの視点
    1. 外部性を内部化する本来のカーボンプライシング
    2. GX基本方針における成長志向型カーボンプライシング
    3. GX-ETSとはどういうものか?
    4. 新設の炭素に対する賦課金の意味
  4. カーボンクレジットの理解と利用に関して
    1. カーボンクレジットとアローワンスの違い
    2. 日本の制度
      • J-Credit
      • JCM
      • 超過削減枠
      • グリーン証書
    3. 国際的なカーボンクレジットの理解
    4. 企業にとってのリスクと新しい付加価値の活用方法
    • 質疑応答

講師

  • 松尾 直樹
    地球環境戦略研究機関
    上席研究員

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
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  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

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  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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