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ビッグデータ・SNSを活用した医薬品マーケティング

ビッグデータ・SNSを活用した医薬品マーケティング

オンライン 開催

開催日

  • 2022年7月27日(水) 10時00分 17時00分

プログラム

第1部 Valueと患者アウトカム評価による医薬品マーケティングの新展開

(2022年7月27日 10:00〜12:00)

 日本でも2019年から費用対効果評価制度 (日本版HTA) が正式導入されたが、HTA (医療技術評価) は海外ではすでに盛んに実施されています。HTAは、モデルシミュレーションや各種アンケート調査などで創出された多様なエビデンスを活用すること、特定の疾患に最適化された手法ではなく、あらゆる疾患に適応可能な汎用的な手法が用いられることなど、臨床研究とは異なる特徴が多くあります。一方で、HTAの観点から派生したいくつかの価値評価方法はHTAの枠を超えて活用が広まっており、医薬品マーケティングの観点からも見逃せません。
 本セミナーではHEOR分野で最近注目されている様々なvalue評価やアウトカム評価を紹介します。

  1. HTAにおけるvalue評価
    • QALYとQALY以外の評価
    • Value framework
    • ISPOR value flower
  2. 患者や家族の視点からの評価
    • 患者視点/便利さ、快適さ/労働生産性/家族視点
  3. シェアード・ディシジョン・メイキング (SDM)
    • 医師の視点からの評価/医師と患者の評価のずれ
  4. 疾病負担構造図
    • 疾病負担構造図による全体像の把握
    • 疾病負担構造図で考えるアンメットニーズ

第2部 医薬品開発段階の売上予測とSTP戦略立案 RWD (リアルワールドデータ) の有用性と評価を交えて

(2022年7月27日 13:00〜14:45)

 開発段階から始まる製品の売上予測は企業における中・長期事業性評価という側面はもとよりのこと、製品上市を想定したマーケティング戦略との関係において表裏一体をなしているという点で大きな責任をともなう仕事でもあります。つまり、難儀な患者数の推定や未知の市場動向に対する見極めもさることながら、想定される製品のSTPを踏まえた論理的な筋立て (ロジック) とその整合性が予測の透明性、妥当性、信頼性を高める要諦と考えます。一方、医薬品業界にいてもRWD (Real World Data) に代表されるビッグデータの活用が現実的となり、より詳細で正確な市場理解やいろいろな局面での判断の助けになっています。
 本講座ではこれらを踏まえて、ロジックを重んじた実践的な予測プロセスとビッグデータの有用性と評価について自らの経験を踏まえてご紹介します。

  1. 開発品の売上予測の意義と限界
    • 予測の本質と位置づけ
  2. 予測の基本プロセスとアプローチ
    • 売上予測の基本構造
    • 患者数の推計と市場の予測
    • 各種二次情報の位置づけと評価
    • Unmet Needsの洗い出しを含む市場機会の見極め
  3. STP (Segmentation, Targeting, Positioning) と予測
    • 想定事項と予測
    • 製品ポジショニングとSoB (Source of Business)
  4. 各段階でのジャッジメントに役立つ情報源
    • Case Studyの奨励
    • PMR (Primary Market Research) の活用
    • ビッグデータ (RWD他) の有用性と評価
  5. 予測を巡る体験談より (予測の落とし穴)

第3部 ソーシャルデータの医薬品マーケティングへの応用

(患者インサイト分析/ペイシェントジャーニー/マーケティング戦略構築)

(2022年7月27日 15:00〜17:00)

 RWDなどのビッグデータは医師や患者の行動を客観的に把握するために重要なデータです。一方でソーシャルメディアは、病に苦しむ 患者さんや家族の投稿から、その行動や背景にある理由などを知る事が できるビッグデータのソースの一つでもあります。
 このソーシャルメディアデータから、どの様に患者インサイトを把握し、ペイシェントジャーニーを 描き、マーケティング戦略に結びつけることができるか、お話しします。

  1. ソーシャルメディア・リスニングとは
    • 従来の調査との違い
    • よくあるソーシャルリスニング (ワードクラウド)
  2. 患者インサイトとは
    • データとインサイトの違い
    • 患者の病いと医師の疾患の違い、そしてナラティブ
  3. ペイシェントジャーニーの意味合い
    • ペイシェントジャーニー、デザインシンキング、スクラム
    • ペイシェントジャーニーから何を導き出すか
  4. データの可視化からペインポイント把握までの道のり
    • 定性的でヒューマニティーのある分析と考察の重要性
    • 共感からの患者インサイトやペインポイントの把握
  5. 戦略構築への橋渡し
    • 医薬品マーケティングで実現すべきこととは ?医師が悩む診療課題
    • 処方医の医薬品選択を巡る動機3要素
    • 医薬品マーケティングと患者ベネフィット
  6. デジタルトランスフォーメーションと ペイシェントセントリシティの関係性
    • DX成功事例が示唆する顧客との双方向性
    • ペイシェントセントリシティとDXの意外な相関性

講師

  • 小林 慎
    クレコンメディカルアセスメント株式会社
    取締役 最高業務責任者
  • 近藤 健二
    トランサージュ株式会社
    取締役
  • 瀧口 慎太郎
    トランサージュ株式会社
    代表取締役

主催

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お問い合わせ

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: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
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アカデミック割引

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日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

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  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
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  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
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本セミナーは終了いたしました。

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