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ポリマー表面へのグラフト化、そのメカニズムと進め方、評価解析

ポリマー表面へのグラフト化、そのメカニズムと進め方、評価解析

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、ポリマー表面へのグラフト化について取り上げ、液相グラフト、固相グラフト、ナノ材料へのグラフトなど、従来法から高反応性手法までを解説いたします。
また、樹脂のぬれ性や分散性の向上、樹脂 – 異種材料接合、ポリマーアロイの相溶性向上について詳解いたします。

開催日

  • 2021年5月25日(火) 10時15分 16時45分

プログラム

第1部 ポリマーグラフト化のメカニズム: ナノ粒子表面のグラフト化を例に

(2021年5月25日 10:15〜11:45)
 グラフトポリマーの合成法は、古くから各種の方法が報告されている。最近では、グラフト鎖の分子量や分子構造が制御されたグラフトポリマーの合成が可能になっている。本講座では、ナノ粒子表面へのポリマーのグラフト反応を例にあげ、グラフト化のメカニズムや手法について解説する。

  1. はじめに
    1. グラフトポリマーとは
    2. グラフト化で何ができる
    3. グラフト化の方法論 (メカニズム)
  2. グラフトポリマーの合成 (ナノ粒子表面グラフト化を例に)
    1. Grafting from 法
      1. 表面開始付加重合
      2. 表面開始リビングラジカル重合
      3. その他
    2. Grafting from 法
      1. 高分子反応法
      2. 成長末端停止法
      3. ナノカーボンによるラジカル捕捉法
      4. ナノカーボンとの配位子交換法
      5. その他
  3. ポリマーグラフト化ナノ粒子の評価技術
    1. 表面分析機器による評価
    2. 熱分解GC-MSによる評価
    3. 分散性、表面濡れ性評価
    4. その他
  4. グラフト化による機能付与
  5. おわりに
    • 質疑応答

第2部 固相グラフト化のメカニズムおよび ポリマーグラフト化を用いた添加剤の種類と応用

(2021年5月25日 12:30〜13:45)

 異なる組成の固体 (各種ポリマー、木質粒子、無機粒子) をできるだけ均質に混合するには、相溶性とともに、界面での相互作用を積極的に活用することが必要である。特にポリマー表面のグラフト化は、ポリプロピレンの結合性向上に有効である。グラフト化に用いられるポリマーやモノマーの種類や、高反応性と有機溶剤フリーの固相グラフトプロセスの利点と特徴を解説する。

  1. グラフト化プロセスで利用できるポリマーおよびモノマー
    1. ポリマー
      • ホモポリマー
      • コポリマー
      • ブロックポリマー
      • 天然製品
    2. モノマー
      • 無水マレイン酸
      • アクリル酸
      • メチルメタクリレート
      • ビニルシラン
      • グリシジルメタクリレート
      • ブチルアクリレートスチレン
      • ヒドロキシエチルアクリレート
  2. 固相グラフトについて
    1. 固相グラフトの反応メカニズム
      • 結晶構造と固相グラフト反応との関連性
    2. 固相グラフト化プロセス
      • 反応層
      • 冷却器
      • 分級器 他
    3. 固相グラフト化の応用例
      • オレフィン系樹脂の密着性
      • 相溶性向上
      • (ガラス繊維や炭素繊維など) 繊維複合樹脂の分散性向上
      • 天然物や無機物とポリマーとの分散性向上
  3. ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミドなどでの活用例
    • 樹脂-樹脂
    • 樹脂-無機物
    • 樹脂-天然繊維
    • 質疑応答

第3部 電子線グラフト法を中心としたポリマー表面のグラフト化とその応用

(2021年5月25日 14:00〜15:15)

 ポリマー表面への機能性付与の一つとして電子線グラフト重合がある。本稿では 電子線グラフト重合の原理から応用、さらに実用化技術について解説する。

  1. 高分子の高機能化技術について
    1. はじめに
    2. 各種加工方法の分類
  2. 放射線照射技術
    1. 放射線の種類
    2. ラジカルの生成
    3. プラズマとの違い
  3. 電子線グラフト重合のメカニズム
    1. ラジカルの測定と寿命
    2. グラフト重合の進み方
    3. 実験装置と基礎研究
  4. 電子線グラフト重合によるもの創り
    1. 各種機能加工の実例
    2. 連続式グラフト加工装置
    3. 今後の展開
    • 質疑応答

第4部 NMR法による無水マレイン酸 グラフトポリオレフィンのグラフト構造解析

(2021年5月25日 15:30〜16:45)

 ポリオレフィンにグラフトした無水マレイン酸をNMRによって いかに解析するかを紹介する。ポリオレフィンを溶液NMR分析する際の勘どころ、 NMRパルステクニック、NMR高感度分析のためのグラフト無水マレイン酸誘導体化法等、 実用的グラフトポリオレフィン評価技術について解説する。

  1. 無水マレイン酸グラフトポリオレフィン (MA-g-PO)
    1. MA-g-POとは
    2. グラフトMA構造解析の従来法と新規解析法
  2. 高感度二次元相関NMR法による末端グラフトMAの直接解析
    1. 各種二次元相関NMR法によるグラフトMAの構造解析
    2. グラフトMAの定量的解析
  3. NMRパルステクニックを駆使したオリゴマーグラフトMAの構造解析
    1. NMRパルステクニック
    2. オリゴマーグラフトMAの1H NMRスペクトル
  4. 化学反応とNMR法を組合わせた超微量グラフトMAの高感度分析
    1. グラフトMAの超臨界メタノールによるメチル化反応
    2. メチル化グラフトMAのNMR分析
  5. ポリオレフィン複合材料におけるグラフトMAの分析
    1. ポリオレフィン複合材料:表面修飾無機フィラー
    2. 超臨界メタノール処理 – 1H NMR分析
    • 質疑応答

講師

  • 坪川 紀夫
    新潟大学
    名誉教授
  • 若原 章博
    ビックケミー・ジャパン株式会社
    シニアソリューションナビゲーター
  • 堀 照夫
    福井大学 産学官連携本部
    客員教授
  • 宮内 康次
    株式会社 UBE科学分析センター 有機材料分析研究室
    室長

主催

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お問い合わせ

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受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

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ライブ配信セミナーについて

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  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
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    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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