技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

GMP超入門

GMP超入門

~あなたは、今日のGMP・バリデーションを理解していると言えますか?~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、GMPについて基礎から解説し、GMPやバリデーションを実践するポイントと、その本質を解説いたします。

開催日

  • 2021年4月21日(水) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 過去60年間の医薬品製造現場の品質保証の変遷と今求められている取り組み
  • Quality by Designに基づく医薬品開発が製造現場に及ぼす影響
  • 米国及び日本における歴史を通したGMPの目的・課題の理解
  • 1987年のバリデーションガイドラインの問題点と2011年のガイダンスの違いを通したバリデーションの本質
  • 品質リスクマネジメントのプロセスとバリデーション実施上のポイン
  • 医薬品品質システムとQuality Cultureに対する理解
  • GMP三原則とそれに対する具体的な活動
  • 医薬品のライフサイクルマネジメントに対する理解

プログラム

 GMP/Validationを通した医薬品の品質保証は、過去20年間にその取り組み方が大きく変化しました。それは、これまでの当局の指導通した品質保証から製薬企業自身の医薬品品質への積極的な関与・Quality Cultureを通した、つまり自らの取り組みに基づく品質保証へと変わったことを意味しています。さらに、もう1つの変化は、ライフサイクルを通した品質保証ということで言い表されます。こうした変化を理解するためには、GMPやバリデーションの本質と自分たちの製品・製造環境をよく理解することが、これまで以上に重要になっています。
 米国で最初にGMPが規制化されてから今年で58年になりますが、本セミナーでは、まず医薬品開発、そしてGMP・バリデーションの歴史とその変化を振り返りながら、医薬品の品質保証が、どのような変遷を経て今日の姿に至ったのか、そのポイントを紹介します。特に、Quality by Designにも基づく医薬品開発、そしてGMP・Validationをはじめとする医薬品開発・製造のグローバル化を理解した上で、ライフサイクルを通した医薬品品質保証とは何か、どのような取り組みが求められているのかについて解説します。それは、自社に適したGMPを構築し、また自分の言葉で自社のシステムを説明するための基礎的な知識を提供することになります。なお、本年発行するGMP省令改正のポイントについても、こうした視点を踏まえて紹介します。

  1. 品質保証は、どう変わってきたのか。~歴史から振り返るGMPとその本質~
    1. 品質保証は、過去60年間で大きく変化している
    2. 医薬品品質システムが求めていること
      ~経営者は品質にどこまで関与すべきか、Quality Cultureとは?~
    3. 医薬品開発と品質保証 ~Quality by TestingからQuality by Desiganへ~
      • Quality by Designのポイントを理解しよう!
      • Quality by Designが製造現場をかえる?
    4. 歴史にみるGMPの本質と三原則が示している具体的な取り組み
      ~GMP下では職人を必要としていない? 組織からみるGMPとは?~
  2. バリデーションを理解する。 – なぜバリデーションは大変なのか –
    1. 歴史から振りかえるバリデーション ~1987年と2011年で何が変わったのか~
    2. プロセスバリデーションを成功させるために!
      ~バリデーションと実際の生産のちがいとライフサイクルを通したバリデーションとは?~
    3. 品質リスクマネジメントは、企業の味方!
      ~リスクマネジメントのプロセスを理解する。Worst Case Approachを活用する~
    4. 施設・設備のバリデーションを理解する ~URSからPQへ~
  3. Data Integrityは、GMPの生命線!
    1. なぜ基準書・手順書文書が求められるのか
    2. Plan、SOP、Protocolは、どこが違う ~GMPで作成が求められている文書~
    3. SOPでかえってミスが増える?~SOP作成上のポイント~
    4. Data Integrityとは何、なぜ問題となっているのか
      ~GMPは記録の上に成り立っている~
  4. 品質リスクマネジメントは企業の味方 ~存在するリスクの理解がKey~
    1. これまでの取り組みと何が違うのか?
      ~これまでだってうまくいっていた?~
    2. リスクマネジメントの具体的なプロセスを理解する
      • リスク特定
      • 分析
      • 評価
      • コントロール
      • コミュニケーション
      • レビュー
    3. Risk Managementの質と知識管理 ~問題は暗黙知!~
  5. GMP三原則にどう対応するか
    1. 総合的な取り組みが求められる交叉汚染対策
      • ラインクリアランスと洗浄で技術が試される?
        ~ 毒性に基づく残留限度値 ~
      • 施設・設備・構造からみた交叉汚染対策 ~ ゾーニングの基本 ~
      • ヒト、物の動きから見た交叉汚染対策 ~ ヒトが異物発生の元凶 ~
      • 原材料管理と交叉汚染対策 ~ Quality Agreementとは? ~
      • 虫の混入をどうやって防ぐか~虫はどこにでもいる~
    2. 逸脱を100%防ぐことは困難 ~ ヒューマンエラーを理解する ~
      1. ヒューマンエラーとヒューマンファクター
        • ヒューマンエラーとは何か
        • ミスを見過ごさない組織にするにはどうすべきか ~ 常識との闘い ~
        • ヒューマンエラーの事例に学ぶ
      2. 効果的な教育訓練と作業者の適格性が求められている
        • GMP下で実施される教育訓練の例~効果をどうやって証明するか~
      3. 逸脱が発生したらどうするか~逸脱に備え、重大化を防ぐ~
      4. 逸脱・CAPA・変更管理が、GMPの信頼性を高める
        • 根本原因調査と横展開を理解しよう
      5. 逸脱の発生を予測できないか
        • 事前に異変がわかれば、対応は簡単!~トレンド分析を活用する~
        • 製品品質照査~これが継続的な品質改善につながる~
    3. 作業者の安全管理~高活性物質の取扱いが増えている~
      • EHSについて理解する~これまでの取り組みとどこが違うのか~
  6. 査察・監査は、当局による無料のコンサルティングか?
    1. 査察・監査の法的な根拠
    2. 患者は我々を信用している? ~無通告査察は、なぜ必要となったのか~
    3. 査察にどう対応すべきか~FDA査察を例に~
    4. 査察の指摘事例 ~問題は後の対応にある~
  7. GMP省令改正が意味するものは?
    1. GMPのグローバル化へ
    2. GMPにおけるQAの役割はどうあるべきか
  8. まとめ
    • 質疑応答

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/16 滅菌、無菌性保証関連のPMDA回収情報分析およびQMS等外部立入り審査時の注意点 オンライン
2025/1/17 遺伝子治療薬の開発・薬事戦略と承認取得 オンライン
2025/1/17 洗浄バリデーションでの洗浄方法選択、残留限度値とホールドタイム設定 オンライン
2025/1/17 グローバル開発における承認申請のための医薬英語/英文ライティング入門 オンライン
2025/1/20 GMP業務の前に最低限知るべき12の重要事項 オンライン
2025/1/21 不具合発生の可能性を予測し、未然に原因を排除するための変更管理・逸脱管理 (リスクのクラス分類と運用の留意点) 東京都 オンライン
2025/1/21 原薬GMP基礎講座 オンライン
2025/1/21 相場観をふまえた医薬品ライセンス契約とライセンスフィー設定の課題 オンライン
2025/1/22 洗浄バリデーションの基礎と残留許容値、回収率設定の科学的根拠の示し方 オンライン
2025/1/22 高効率を目的としたGVPにおける情報収集と自己点検、教育訓練 オンライン
2025/1/22 無菌医薬品の滅菌選択順位の考え方と無菌性保証における無菌試験の限界、並びにパラメトリックリリースの推奨 オンライン
2025/1/23 基礎から学ぶ原薬の製造プロセス変更時の留意点と同等性評価のポイント オンライン
2025/1/24 GMP工場「設計/施工」「維持管理/保守点検」コース (2日間) オンライン
2025/1/24 GMP工場 (増築・新規構築) における設計/施工時の注意点とURSの具体的記載例 オンライン
2025/1/24 GMP省令が要求するQAの逸脱の防止対策とCAPA/変更管理 オンライン
2025/1/24 CMC試験におけるOOS・OOT 判断/発生時の対応 東京都 会場・オンライン
2025/1/27 局方/GMPに対応する不純物の評価・管理及び原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定 オンライン
2025/1/27 洗浄バリデーションでの洗浄方法選択、残留限度値とホールドタイム設定 オンライン
2025/1/27 希少疾患治療薬開発にむけた治療薬開発の最新戦略とアプローチ オンライン
2025/1/28 遺伝子治療薬の開発・薬事戦略と承認取得 オンライン

関連する出版物

発行年月
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/3/27 医薬品・食品包装の設計と規制・規格動向 - 品質・安全・使用性向上のために -
2013/2/27 リスクマネジメント・CAPA(是正措置・予防措置)導入手引書
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)