技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

体外診断用医薬品の性能評価に必須の統計解析基礎講座

体外診断用医薬品の性能評価に必須の統計解析基礎講座

~体外診断用医薬品の基本的性能試験の評価と精密さと正確さ / 臨床的有用性の評価手法とは~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、体外診断用医薬品の基本的な性能評価から解説し、その見方と考え方を解説いたします。
臨床への有用な情報提供に応用できるスキルを習得していただけます。

開催日

  • 2021年3月12日(金) 10時00分16時30分

修得知識

  • 基本的性能試験の評価方法
    • 精度 (日内精度と日間精度、総合誤差の関係)
    • 最小検出限界 (希釈系列による方法と実検体による方法)
    • 直線性 (直線性の評価方法)
  • 精密さと正確さの評価の仕方
    • 精密さの評価 ・管理試料を用いた評価法の目的と考え方
    • 患者検体を用いた評価法を目的と考え方
    • 正確さの評価 正確さの評価の目的と必要な条件
    • 1あるいは2種類の標準物質を用いた正確さの評価
    • 3種類以上の標準物質を用いた正確さの評価
    • 標準物質がない場合の評価
  • 臨床的有用性の評価
    • 基準範囲の設定方法
    • 2×2表からの統計量
    • 感度と特異度
    • 適中率、尤度、オッズなど
  • ROC分析
  • 診断精度の比較と利用

プログラム

 本セミナーでは、臨床研究の性能評価の統計的な見方と考え方を理解し、臨床への有用な情報提供に応用できる力の習得を目的とする。各評価方法のひとつひとつを体験しながら学ぶ。

  1. 性能試験の統計的背景
    1. データの種類と解析方法の関係
      • 尺度と解析方法
      • パラメトリック法とノンパラメトリック法
      • 定性と定量
    2. パラメトリック法の代表値とばらつき
      1. 代表値
        • 算術平均値
        • 幾何平均など
      2. ばらつき
        • 分散、標準偏差、標準誤差の違い
    3. ノンパラメトリック法代表値とばらつき
      1. 代表値
        • 中央値
        • 最頻値
        • パーセンタイル値など
      2. ばらつき
        • ヒンジ
        • 箱ひげ図など
    4. 相関係数の解析
      1. ピアソン相関係数とスペアマン順位相関係数
      2. 相関係数の検定の意味
    5. 回帰分析 (直線、n次、重回帰式、線形回帰式)
      1. 回帰係数と回帰式のばらつき (Sy/x)
      2. 回帰係数の検定と信頼区間の意味
    6. 残差分析
      • 残差と標準化残差
      • 残差ヒストグラム
    7. 検定と推定
      1. 代表値の検定
        • 母平均値
        • 独立2標本
        • 対応2標本
      2. 分散の検定 (等分散)
      3. 正規性の検定、外れ値の検定
      4. 度数検定 (適合度と独立性) を体験する
      5. 比率の検定
    8. 分散分析法と多重比較
      1. イメージによる分散分析を理解し分散分析表の見方
      2. 多重比較の基礎
  2. 基本的性能試験の評価方法の基礎
    1. 精度
      • 日内精度と日間精度
      • 総合誤差の関係
    2. 最小検出限界
      • 希釈系列による方法
      • 実検体による方法
    3. 直線性 (直線性の評価方法)
  3. 臨床的許容誤差を理解する
  4. 精密さと正確さの評価の仕方
    1. 精密さの評価
      1. 管理試料を用いた評価法の目的と考え方
      2. 患者検体を用いた評価法を目的と考え方
    2. 正確さの評価: 正確さの評価の目的と必要な条件
      1. 1あるいは2種類の標準物質を用いた正確さの評価
      2. 3種類以上の標準物質を用いた正確さの評価
      3. 標準物質がない場合の評価
  5. 臨床的有用性の評価
    1. 基準範囲の設定方法
    2. 2×2表からの統計量
      1. 感度と特異度
      2. 適中率、尤度、オッズなど
    3. ROC分析について
      1. 診断精度の比較と利用について

講師

  • 井野 邦英
    アキュプレック有限会社
    取締役社長

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,000円 (税別) / 33,000円 (税込)

ライブ配信対応セミナーの留意点

  • 「ビデオグ」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、リアルタイムでお手元のPCやスマートフォン・タブレットなどからご視聴・学習することができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2026/3/17 数値実験でビジュアルに理解する「実践的」振動工学 東京都 オンライン
2026/3/19 バイオ医薬品の製造ラインにおける洗浄バリデーション実施・残留限度値設定と実状・課題への対応 オンライン
2026/3/19 治験薬GMP入門 オンライン
2026/3/19 中小規模組織 (企業) におけるGMP/GQP文書作成の技法と文書を遵守させるための手法 オンライン
2026/3/19 ISO 13485:2016が要求する医療機器サンプルサイズの根拠を伴う統計学的手法 (全2コース) オンライン
2026/3/19 ISO 13485:2016の要求事項に有効な統計的手法 オンライン
2026/3/23 超実践的 サプライヤ監査のための監査員養成 実践講座 東京都 会場
2026/3/23 治験薬GMP入門 オンライン
2026/3/24 設備のバリデーション オンライン
2026/3/25 経済的リスクを元に算出する「検査基準・規格値と安全係数」決定法 オンライン
2026/3/25 GMP対応 : 試験検査室管理と技術移転及びOOS/OOT対応 オンライン
2026/3/26 三極 (FDA/EMA/PMDA) の指針に基づくプロセスバリデーション・適格性評価の実務理解と承認申請書類・CTD-3への反映 オンライン
2026/3/26 信頼性基準適用試験の運用への落とし込みと(海外導入品など) 日本申請時の信頼性保証 オンライン
2026/3/26 ISO 13485:2016の要求事項に有効な統計的手法とそのサンプルサイズの計算法 オンライン
2026/3/26 バイオ医薬品分析コース (Aコース 分析法バリデーション + Bコース 超遠心分析) オンライン
2026/3/26 ICH Q2 (R2) /Q14・AQbDをふまえたバイオ医薬品の分析法バリデーションと判定基準の設定方法・許容範囲の考え方 オンライン
2026/3/27 QC (試験部門) における効果的な電子化、電子化後のデータファイルの保管・管理における実務ポイント オンライン
2026/3/27 FDA DMF (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 オンライン
2026/3/30 簡便化、抜け防止の観点をふまえたGMP SOP/製造指図記録書の形式・作成 (改訂) ・記入方法 オンライン
2026/3/30 弾塑性力学の基礎と有限要素法 (FEM) 解析の実務活用 オンライン

関連する出版物

発行年月
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/10/27 国際共同試験におけるICH-E6改訂のインパクト・QMS構築
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/5/10 分析法バリデーション実務集
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)