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ニュープラスチックおよび代替紙包装材料の開発動向と今後の展望

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ニュープラスチックおよび代替紙包装材料の開発動向と今後の展望

東京都 開催 会場・オンライン 開催

開催日

  • 2020年9月17日(木) 10時30分 16時15分

修得知識

  • 「脱プラ・リサイクル・紙化」の背景にある循環型社会の考え方
  • プラスチックごみ最終処分の優先順位
  • プラスチック包装が目指す方向 – ニュープラスチック
  • 容器包装から見た紙の特性および加工 (機能性付与) に関する基礎知識
  • 紙製容器包装のリサイクル技術とリサイクル適性
  • 紙パルプ産業の将来展望
  • プラスチックの新しい再生技術の基礎知識
  • 世界の大手消費財メーカーが開発するプラスチック再生技術の取組み
  • 世界の大手消費財メーカーの環境へのコミットメント
  • 世界の化学メーカーのフィードストック・リサイクル技術

プログラム

第1部 「循環型社会実現を目指す包装の新潮流」

- ニュープラスチック (脱プラ) ・リサイクル・紙化の行方は? –

(10:30~12:00)

 マイクロプラスチックによる海洋汚染への問題提起ならびに中国のプラスチック廃棄物輸入禁止が契機となって、プラスチックごみへの持続可能な対応が世界共通の課題となった。これまでの大量生産・大量消費型社会では、必然の結果として、モノあまりと大量のゴミ、深刻な 環境汚染をもたらして来たが、今や、ゲームチェンジのときが来た。これまでの社会構造やライフスタイル、物質経済に別れを告げ、モノの豊かさから価値の豊かさへの転換である。こうした背景の下、脱石油・循環型社会 (バイオ+サーキュラーエコノミー) へ世界的気運が高まる中で、包装材料、包装技術、リサイクルもまた大きな転換期にある。 (3R+バイオマス) という流れの中で、プラスチック容器包装の代替素材として紙への期待は大きい。しかし、その実現に向けてはイノベーションが必要である。
 ここでは、「循環型社会実現に向けた容器包装の新潮流」とともに、脱プラ・リサイクル・紙化の中で、紙製容器包装が克服しなければならない技術的課題を取り上げ、解決の方向を示すともに、明るい未来に向けての展望を述べる。

  1. はじめに
  2. パッケージングを取り巻く世界共通の課題と背景
    1. SDGsに沿った流れ
    2. マイクロプラスチックによる海洋の汚染問題
    3. 今、何故、脱プラ・リサイクル・紙化なのか?
    4. 人類が直面するふたつの”C-Crisis” – COVID-19とClimate Change
  3. サーキュラーエコノミーとバイオエコノミー社会の実現
    1. 世界の潮流は「資源の有効利用」と「ごみゼロ社会」
    2. プラスチックのリユース、リディース、リサイクル
    3. バイオポリマー
  4. プラスチック代替としての紙・セルロース素材
    1. 紙・セルロース素材は、何故環境に優しいか?
    2. 代替素材としての課題
  5. 未来の展望
    1. パッケージングからパッケージングへの水平リサイクル
    2. 脱プラからニュープラスチックへ
    • 質疑応答・名刺交換

第2部 「循環型社会実現を目指す世界の新たなプラスチック再生技術と今後の展望」

(13:00~14:30)

 近年、世界の環境負荷軽減のために廃プラスチック管理が重要かつ喫緊の課題として採り上げられ、使い捨てプラスチック製品やパッケージに対して様々な規制や提言が行われており、その具体的解決策が示されるようになってきた。
 既に世界を代表する消費財メーカーやリテール企業が2025年までに100%リサイクル可能、あるいはコンポスト可能、リユース可能なパッケージに転換することを表明している。しかし、パッケージがリサイクル可能になっても、使用済みプラスチックパッケージの回収、分別、再生システムを構築し、リサイクルネットワークを回していかなければ、これまでと事態は変わらない。むしろリサイクル性を優先して、パッケージに本来求められる保護機能が犠牲にされて食品ロスが増えれば本末転倒だ。LCAの観点から、パッケージのデザイン、材料、製造、配送、消費、廃棄に至るパッケージングプロセス全体を見直すことが求められている。
 世界を代表する消費財メーカーや素材メーカーが、パッケージを分子レベルにまで戻して、フィードストック・リサイクルする技術開発が進められている。本セミナーでは、人類にとって有用なプラスチックを徹底して有効活用して廃棄物を削減すると同時に、その役割を終えた使用済みプラスチックパッケージのマテリアル・リサイクルの欠点を補い、本格的な循環経済を目指すプラスチックの新たな再生技術の取組みについて紹介する。

  1. はじめに
  2. 使用済みパッケージのマテリアル・リサイクルについて
  3. 消費財メーカーが取り組むプラスチックの持続可能性への挑戦
    1. P&Gと米PureCycle Technologies社の高品位PPリサイクル技術
      • 廃カーペットを食品包装にも使える再生PP樹脂に再生する
    2. Unileverと独Fraunhoferの”CreaSolv”プロセス”
      • 新興国のシャンプー・洗剤のプラスチック小袋をPEの原料に戻す
    3. ハイテクベンチャー蘭Ioniqa Technologiesの高品位再生PET技術開発を支援するCocaCola、Unilever、Indorama (PET樹脂の世界最大手) の取組み
    4. Nestleのサステナブル・パッケージの調達戦略
    5. Kellogg’s, Dow, Berry Global (米国の代表的パッケージング企業) などのバリューチェーン企業の連携で、多層バリアパウチをリサイクルする
    6. 花王のプラスチックの使用量をミニマイズする包装技術
  4. 化学メーカーの樹脂リサイクル技術
    1. BASFの”ChemCycle”
      • 廃プラスチックを熱分解して、バージンプラスチックに再生する
    2. Dowの環境負荷削減への取組み
      1. Dowのケミカルリサイクル技術
      2. Dowの再生ポリエチレン事業
    3. 積水化学・住友化学の協業
      • 可燃性ごみからPE;環境に優しい生産技術
  5. さいごに
    • 未来への展望
    • 質疑応答・名刺交換

第3部 「プラスチック代替としての紙・包装材料イノベーション」

(14:45~16:15)

  1. はじめに
  2. 紙・セルロース素材は、何故環境に優しいか?
    1. 紙化が、森林破壊にならないために (FSC認証)
    2. カーボンニュートラル
  3. プラスチック代替・紙化に求められる技術的課題
    1. リサイクル可能な紙カップの登場
    2. バリア性加工紙の登場
      1. バリア性付与 (水蒸気バリア、酸素バリア)
      2. ヒートシール性付与
      3. 包装機械適性
      4. リサイクル性
      5. 生分解性
      6. 紙製包装材料の加工モデル
      7. 食品衛生上の課題
  4. どう克服する?環境包材のコスト高
  5. 未来の展望
    1. 未来型紙製容器包装
    2. 紙パルプ産業からバイオマス産業へ
    • 質疑応答・名刺交換

会場

ビジョンセンター浜松町

6階 D会議室

東京都 港区 浜松町2-8-14 浜松町TSビル 4階,5階,6階 (受付6階)
ビジョンセンター浜松町の地図

主催

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