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研究開発テーマの評価手法とGO/STOPを見極めるポイント

研究開発テーマの評価手法とGO/STOPを見極めるポイント

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、技術テーマ評価、特に、技術ポートフォリオや技術の費用対効果を基にした研究開発テーマの中止/撤退 (Go/No Go) を見極めるポイントについて説明いたします。

開催日

  • 2020年8月28日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 研究開発部門の担当者、管理者

修得知識

  • 技術体系
  • 技術ポートフォリオ
  • 技術の費用対効果

プログラム

 技術経営、つまり技術をマネジメントする目的は、技術を如何に経営に生かしていくかである。すなわち、技術戦略などの策定により、技術が経営計画や事業計画を担保する方策を見出すということである。そのためには研究開発テーマの選択・評価が非常に重要である。一度選択された研究開発テーマは、毎年研究開発費の投入を余儀なくされる。
 研究開発テーマによる技術の獲得、その技術を使った商品・サービス・ソフトウエアなどの上梓を目的とした研究開発プロジェクトの遂行が大きな課題となる。研究開発プロジェクトは、人・金・物のリソースの投入量の大小や時期が様々であり、その不確実性も一様ではない。特に、昨今のように経済状況、技術の進展、技術領域の拡大など環境の変化が劇的に起こる状況では、定期的に研究開発テーマの見直しが必要とされる。材料系の研究開発などのように、研究開発期間が10年以上掛かる長期的な研究開発もある。
 研究開発テーマの中止・撤退 (Go/No Go) 判断は、そのテーマの評価により判断される。その評価は非常に難しいが、適切な方法が検討されてきている。その評価法として、技術ポートフォリオや技術の費用対効果がある。技術ポートフォリオや技術の費用対効果は、技術評価の見える化として重要であり、技術出身及び文科系出身の経営層が技術経営という視点での研究開発テーマの選択/撤退/中止 (Go/No Go) の検討に参加することができる。
 本講演では、技術テーマ評価、特に、技術ポートフォリオや技術の費用対効果を基にした研究開発テーマの中止/撤退 (Go/No Go) を見極めるポイントについて説明する。

  1. 「研究開発とは」
    1. 課題認識と貢献の構造
      • 研究開発の構造を示し、課題認識との関係性を明らかにする。
    2. 研究開発の位置付け
    3. 研究開発の評価
      • 研究開発の評価を構造化して、関係性を示す。
    4. フェーズ管理
      • フェーズ管理の概念を理解する。
    5. 研究開発費とフェーズ管理の関係
    6. 技術の生産性指標
      • 一般的な生産性指標について概説し、研究技術の生産性指標の事例を提示する。
    7. 研究開発のプロセスと結果
    8. 研究開発プロセスの改善
    9. 技術体系と技術マネジメント
  2. 「バリューチェーンと収益」
    1. バリューチェーンと収益の考え方
      • 技術のバリューチェーンと収益の構造を説明する。
    2. バリューチェーン毎の収益と費用の考え方
      • 技術のバリューチェーンでの収益と費用の考え方を説明する。
  3. 「研究開発データの種類と取集方法」
    1. 研究開発データ
    2. 研究開発データの収集方法
  4. 技術適応領域とテーマ評価
    1. 市場と技術の適応領域
    2. 新規領域におけるテーマ評価
  5. 「研究開発マネジメントの基礎となる技術体系」
    1. 技術体系
      • 技術体系構築の考え方、構築のキーポイントを示す。
    2. 技術体系の構築の概要
    3. 技術体系の構築の実際
    4. 技術体系の構築計画
      1. 構築の実施までのプロセス
      2. 注意点・問題点、社内の協力
  6. 「技術ポートフォリオとGO/STOPを見極めるポイント」
    1. 技術ポートフォリオとは。
    2. 技術ポートフォリオの種類
    3. 自社に必要な技術ポートフォリオ
    4. 技術ポートフォリオの作成プロセス
      1. 技術ポートフォリオの計画
      2. 実施までのプロセスと注意点
    5. 技術ポートフォリオの分析とGO/STOPを見極めるポイント
      • 技術のポートフォリオ分析・有望性の見極め方とその事例を概説する。
        1. 技術体系をベースにした技術ポートフォリオ分析手法
        2. 技術ポートフォリオの分析の視点
    6. 技術ポートフォリオの効用
    7. 技術ポートフォリオの課題/限界
  7. 「技術の費用対効果とGO/STOPを見極めるポイント
    1. 研究開発での収益と費用の考え方
      • 研究開発での収益と費用の考え方の一例を説明する。
    2. 研究開発の売上への貢献度の算出
      • 研究開発の売上への貢献度の算出例を説明する。
    3. 売上を商品機能に配賦した費用対効果とGO/STOPを見極めるポイント
      • 売上を商品の機能に配賦することにより、費用対効果の算出例を概説する。
  8. 全体のまとめ
  9. 演習
    1. 「技術ポートフォリオの作成の演習」
    2. 「技術の生産性評価の演習」
    • 質疑応答

会場

江東区産業会館

第1会議室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

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    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

アカデミック割引

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の学生に限ります。
教職員や研究員、企業に在籍されている学生には適用されません。
また、当日学生証をご持参ください。

本セミナーは終了いたしました。

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