技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

製造工程での変更・変動リスクを考慮したフォーミュレーションへの落とし込みと工程改善事例

Zoomを使ったライブ配信セミナー

製造工程での変更・変動リスクを考慮したフォーミュレーションへの落とし込みと工程改善事例

~実製造の経験・実例を処方開発担当者へ / 開発時のrobust (堅牢) なフォーミュレーションこそが、変更・変動の中にあってもrobust (堅牢) な製造工程を保証する~
オンライン 開催

開催日

  • 2020年8月26日(水) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 変更・変動を吸収する工程のmodification/製造工程の改善方法と事例
  • 一変か軽変かの選択とjustification/事例
  • Lifecycle managementを考慮したバリデーションバッチ (工業化検討、技術移管) における報告書/scale-up/downの事例

プログラム

 医薬品製造は、原料や中間製品のサプライチェーンをはじめ、製造機械、製造工程など製造に直結する様々な要因によって、日々変更、変動に曝されている。変更・変動に伴うリスクは限りなく存在する。リスクベースのアプローチは、開発、製造部門のみならず、規格・合否・許容に係る品質保証は言うまでもなく、原料・製品供給を管理する生産管理、さらにはコスト・経営部門にも跨るクロスファンクションの体制が必要である。ここでは多くの実例から、開発時のrobustなフォーミュレーションこそが、変更・変動の中にあってもrobustな製造工程を保証するという共通認識を確認する。
 Lifecycle management plan (承認後に実施する製造・管理、管理戦略、Ecs、PACMPの情報など包括的戦略) をフォーミュレーションにどのように落とし込むかを提案したい。製造方法欄は医薬品の製造工程全体が理解できるように記載する必要があるが、承認申請における重要工程と製造工程のGMP上の重要工程との間には違いがあり、いずれの重要工程にもメリハリをつけることが望ましい。申請書の製造方法の記述と実際の工程を照合し、Lifecycle managementを見越した、フレキシブルで実践的な規制の運用を解説する。

  1. ICHの流れと今日的課題
    • QbD、デザインスペースの考え方と実際
    • PATの今日的理解
    • Enhanced QbD (製剤機械技術学会2015年度仲井賞受賞業績) の意義
  2. 医薬品の製造現場で起こっていること
    • 変更・変動を吸収する工程のmodification/製造工程の改善方法と事例
    • 一変か軽変かの選択とjustification/事例
  3. プレフォームミュレーション・フォーミュレーションの開発コンセプト
  4. Lifecycle managementを考慮した
    • バリデーションバッチ (工業化検討、技術移管) における報告書/scale-up/downの事例
  5. バリデーション計画書、報告書のdocumentsの留意点
  6. 固形剤における単位操作の意味と品質に影響する要素
    • 篩過/分級/整粒工程の意義
    • 造粒度の理解と工程管理
  7. 粉体の物性と品質に及ぼす要素
    • 粉体の粒度 (統計的分布) の理解
    • 原料、副原料の吸湿性の実際
    • 粉体層内の圧力伝達
  8. 中間体の物理化学的特性が品質に影響する事例
    • メカノケミカル作用による影響
    • APIの疑似結晶多形性
  9. 打錠用二次、三次顆粒の特性と錠剤の品質
    • サンプリングにおけるバイアス事例
    • 混合均一性と含量均一性の評価
  10. 滑沢剤の機能と錠剤品質に及ぼす影響
    • 滑沢度と滑沢剤混合工程の管理
    • 打錠工程の位置づけ
    • Tooling (杵、臼の取り扱い)
    • 打錠障害の事例
    • スティッキングの例
  11. 粉粒体搬送工程におけるトラブル事例
  12. 製造工程におけるトラブル事例からのLesson & Learnings
    • 質疑応答・名刺交換

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,400円 (税別) / 33,440円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,400円(税別) / 33,440円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。
本セミナーは終了いたしました。

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策