技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

臨床試験のデザイン、統計解析および症例数設計基礎講座

臨床試験のデザイン、統計解析および症例数設計基礎講座

~検定・推定の考え方とは / 症例数設計の考え方とは / ランダム化の果たす役割とは~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、統計学について基礎から解説し、生物統計の基礎を実際の臨床試験を例に解説いたします。

開催日

  • 2020年4月22日(水) 10時30分 16時30分

プログラム

 臨床試験の計画・実施に携わる場合はもとより、学会や論文で発表された臨床試験の結果を正しく解釈するためにも、統計学の知識はもはや不可欠です。しかし、必要と分かってはいてもなかなか気合を入れて取り組む気になれない、という方は多いのではないでしょうか。どこから手を付けたらよいか分からなかったり、関連書籍が多くて迷ってしまう。そこで、知り合いに教えを乞うてみるが、理解があいまいだったり、人によって言うことが違う。あるいは、自分自身で勉強したことはあるが、本当に正しく理解できているか今一つ自信を持てない。本講座では、臨床試験に関する統計学の正しい知識を身に付けたい方を対象に、生物統計の基礎を講義します。数式は使用しません。実際の臨床試験を例に講義を展開します。
 臨床試験から医学的な結論を引き出すための基盤として統計学は重要です。しかし、統計学だけではまだ半分といったところ。因果を探るとはどういうことか、臨床試験から一体何を知ろうとしているのか、臨床試験におけるゴールから明らかにしていきます。続いて、そのゴールを達成するために何が必要かを、順番に理解していきます。統計学もその必要なものの1つです。
 臨床試験で用いられる統計解析の方法はいまや膨大で、とても網羅することはできません。しかし、基本的な考え方は共通しています。したがって、本講座では、生物統計の基本的な考え方を理解することに主眼を置きます。統計解析については、最も基本的なt検定と信頼区間を重点的に学びます。
 臨床試験の計画にあたって、症例数をどう計算すればよいかは必ず尋ねられます。まず、症例数設計の考え方を説明します。しかし、考え方が理解できたとしても、実際の臨床試験ではいろいろと迷うことが出てくるものです。よく直面する問題とその対処について、実例を元に説明し、理解を高めます。
 最後に、少し踏み込んだ話題として、ランダム化の種類と、調整解析について説明します。ランダム化を実施したとしても、2群が全く同じになるとは限りません。いずれかの背景因子にずれが生じることの何が問題なのか、どのように対応したらよいのかを学びます。調整解析は、ランダム化試験における共分散分析の利用を例に取り上げます。

  1. その薬、本当に効きますか?
    1. 臨床試験の例
    2. 因果効果とランダム化
  2. データを人に伝える:記述統計
    1. データの種類
    2. データの図示、データの要約
  3. データから真実を探る:統計的推測
    1. 検定と推定の考え方
  4. この患者さんの治療はどっち:結果の解釈、集団から個へ
    1. 部分集団解析と一般化可能性
  5. この試験、何人必要ですか:症例数設計
    1. 症例数設計
  6. 発展的話題
    1. ランダム化の方法
    2. 調整解析の役割 ~共分散分析を例に~

会場

江東区文化センター

3F 第2研修室

東京都 江東区 東陽四丁目11-3
江東区文化センターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

アカデミック割引

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の学生に限ります。
教職員や研究員、企業に在籍されている学生には適用されません。
また、当日学生証をご持参ください。

本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/6 統計学の基礎から学ぶ実験計画法 (2日間) オンライン
2024/5/7 安全性定期報告書等の作成にむけた安全性集積データの見方・評価と文章作成のコツ オンライン
2024/5/7 ベイズ統計の理論と方法 入門編 オンライン
2024/5/8 実験計画法・ベイズ最適化を用いた効率的な実験デザイン オンライン
2024/5/15 医薬品開発における製剤開発の各段階で必要となる統計解析基礎講座 オンライン
2024/5/16 ISO 13485:2016が要求する医療機器サンプルサイズの根拠を伴う統計学的手法 (全2コース) オンライン
2024/5/16 ISO 13485:2016が要求する医療機器サンプルサイズの根拠を伴う統計学的手法 (Aコース 基礎編) オンライン
2024/5/17 スパース推定の本質の理解と実装応用技術への展開 オンライン
2024/5/21 官能評価の基礎と高級感の解明・商品開発への活かし方 オンライン
2024/5/21 検定・推定 (主に計量値) オンライン
2024/5/22 医薬品開発における製剤開発の各段階で必要となる統計解析基礎講座 オンライン
2024/5/22 化学分析担当者が知っておくべき分析データの取り扱い基礎講座 オンライン
2024/5/23 ベイズ統計学の基礎と演習 オンライン
2024/5/24 技術者・研究者が基礎から学ぶ実験計画法 オンライン
2024/5/24 商品開発のための感性・官能評価用アンケート設計と物性値への落とし込み オンライン
2024/5/24 ChatGPTによる「丸投げ統計解析」の実施法 オンライン
2024/5/27 体外診断薬開発における統計解析基礎講座 オンライン
2024/5/27 ISO 13485:2016が要求する医療機器サンプルサイズの根拠を伴う統計学的手法 (全2コース) オンライン
2024/5/27 mRNA/LNP (脂質ナノ粒子) 医薬品コース オンライン
2024/5/27 非臨床試験における統計解析入門 オンライン

関連する出版物

発行年月
2023/6/30 生産プロセスにおけるIoT、ローカル5Gの活用
2022/8/31 医療機器の設計開発における統計的手法とそのサンプルサイズ設定
2021/10/18 医療機器の設計・開発時のサンプルサイズ設定と設定根拠
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請 (製本版+ebook版)
2021/6/28 AI・MI・計算科学を活用した蓄電池研究開発動向
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2017/10/27 国際共同試験におけるICH-E6改訂のインパクト・QMS構築
2017/5/10 分析法バリデーション実務集
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書
2011/6/28 治験の臨床検査値における軽微変動が意味するもの / 有害事象判定
2009/2/10 臨床試験におけるEDCに関する信頼性調査への対応実践講座
2007/3/16 臨床開発におけるER/ESの活用とコンピュータシステムバリデーション実践書