技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

バイオ医薬品の均一品質確保のCMC戦略

製造工程における品質の一貫性の確保:KPP・CPP / 構造決定から一定品質の確保に必要な品質管理:CQA

バイオ医薬品の均一品質確保のCMC戦略

~ケーススタディを利用した申請までの製法変更のCMC戦略の把握~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2020年3月30日(月) 10時30分16時30分

修得知識

  • 医薬品開発におけるリスクアセスメントの必要性の把握
  • リスクアセスメントの実施手法例の確認
  • ケーススタディを利用した申請までの製法変更のCMC戦略の把握
  • リスクセスメントによるCQAの特定手法の理解
  • CQAとCPP/IPCの関連性の把握

プログラム

 バイオ医薬品に限らず医薬品の有用性・安全性は、臨床試験において検証・確認された結果が、製造販売承認取得後からその販売を終了するまで同等の効果が継続して保証されることが期待される。
 このため、規制当局は、開発期間中の治験薬の有効性・安全性が均一であることを前提に製法変更時における変更前後の品質の同等性の確保・検証結果に注意を払い、かつ市販される製品の品質の恒常性確保が可能であるかどうかを判断し承認の判断を行う。
 一方、申請する製薬会社にとっては、治験薬の品質の一貫性確保はもちろんのこと、市場に出荷される製品の生産設備も含めた同等性の確保が、開発後期から製造承認時には一つの課題となる。これらの過程を通したCMC戦略について解説する。
 また、ライフサイクルを考慮すれば、製法あるいは設備の改良など、より高品質の医薬品を提供するための努力が行われる。この変更管理に伴う品質保証についても言及する。

  1. リスクアセスメントの必要性
    • バイオ医薬品の理解と製造工程の理解:目標品質の設定と品質特性の設定
    • リスクの原因の洗い出しとリスク評価:改善提案・検出力の向上・製法改良
    • ライフサイクルを通したリスクアセスメントの必要性
  2. 製造工程における品質の一貫性の確保:KPP・CPP
    • セルバンクの構築から製法の選定:バイオ医薬品特有の安全性配慮
    • 物性・特性及び工程パラメータとCQAとの関連付け
    • 重要工程及びその管理パラメータの設定根拠:Parameter StudyとQbD
    • 製造指図記録書 (MBR) の登録とプロセスコントロール
    • 工程内管理試験 (IPC) における規格値/適否の判定基準と処置基準値
    • ケーススタディによる製法改良 (培養工程、精製工程)
    • 継続的な工程確認と適格性の確認 (Process Performance Qualification) との関係
  3. 構造決定から一定品質の確保に必要な品質管理:CQA
    • 構造決定・物性評価に基づくCQAの選定と製造工程中の品質モニタリング
    • 品質管理上重要な試験方法の設定と規格幅の設定根拠
    • 分析法バリデーションとライフサイクルを通した精度管理と設定した規格の妥当性
    • 製品の品質改善と同等性/同質性の確保
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 伊東 雅夫
    大杉バイオファーマ・コンサルティング 株式会社
    代表取締役社長 / CMCコンサルタント

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第4講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,500円 (税別) / 52,250円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 47,500円(税別) / 52,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/8/4 開発段階に応じた治験薬GMP管理を何をいつ準備し、どのような管理をするかの効果的運用方法 オンライン
2025/8/5 医薬品品質試験における生データの取り方・レビューと申請対応 オンライン
2025/8/5 NPV (Net Present Value) 計算による医薬品事業性評価の基礎知識 オンライン
2025/8/5 抗体薬物複合体 (ADC) におけるペイロードの生体膜透過メカニズムと細胞内動態評価 オンライン
2025/8/5 敗血症の病態・診断・治療の現状と求める診断・治療薬像 オンライン
2025/8/5 両親媒性物質との分子複合体形成を利用した医薬、香粧品材料の開発とその評価 オンライン
2025/8/6 製造オペレーターのためのGMPの基本と記録書の作成管理 オンライン
2025/8/6 OOS/OOT事例から学ぶOOS/OOTの正しい理解と判断のポイント オンライン
2025/8/6 変更・逸脱管理とOOS/OOT及び一変・軽微変更の判断基準とCAPA実践手順 オンライン
2025/8/6 バイオ医薬品 GMP入門講座 オンライン
2025/8/6 E&L試験の最新動向と実務対応のポイント オンライン
2025/8/7 暴露許容値 (OEL、ADE・PDE) 設定の基礎知識と設定値の妥当性・考え方 オンライン
2025/8/7 GVP基礎講座 + GVP実践講座 オンライン
2025/8/7 GVP実践講座 オンライン
2025/8/8 医薬品製造における逸脱・異常/変更管理のクラス分けと逸脱予防策 オンライン
2025/8/8 コンピュータ化システムバリデーションの効率的な実施法 オンライン
2025/8/12 トラブル事例から学ぶ問題なく技術移転 (製造と試験) を行うために知っておくこと オンライン
2025/8/15 GMP文書の集約・削減と体系整理/効率的管理 オンライン
2025/8/18 製造オペレーターのためのGMPの基本と記録書の作成管理 オンライン
2025/8/18 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保 / 分析法バリデーションに必要となる統計解析 / 基準値設定・分析法変更/技術移転時の同等性評価 (3コース) オンライン

関連する出版物

発行年月
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)