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ヒトの感性評価技術

ヒトの感性評価技術

~わくわく感、かわいい感など / ヒトの感性を推定、定量化するセンシング技術とその活用法とは~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、人の内面状態、「嬉しい」、「楽しい」、「わくわく」の計測と評価、活用について詳解いたします。

開催日

  • 2019年12月18日(水) 10時00分 17時10分

プログラム

第1部 感性工学を用いたアンケートシステムの開発と応用可能性

(2019年12月18日 10:00〜12:00)

 製品開発、商品アピール、人工知能などにおいて感性というキーワードが注目されています。感性工学とは、感性をデータとして扱い、それらへの応用を促す学問体系ですが、流行、個性などにみられるように感性は不確かな要因が含まれます。
 本講座では、感性というものを再度捉えることから思考を開始し、目的のためにどのようなデータが必要なのか、それをどのように数値的に扱うのかについて解説します。

  1. 感性とは何か
    1. 感性と論理の関係 … 感性を通常の論理学で取り扱えるのか
    2. 集団的感性と個人的感性 (個性) の関係 … 例外は例外としていいのか
  2. 感性情報について
    1. 目的ごとの感性情報の取得方法と特徴
    2. アンケートによる感性情報の取得と応用
  3. 感性パラメーター法について
    1. 感性パラメーター法について
    2. 感性パラメーター法の応用例
    3. 感性パラメーター法からAI分析への考え方
    4. 感性パラメーター法アンケートシステムの構築と応用について
  4. まとめ
    • 質疑応答

第2部 わくわく感、かわいい感の生体信号による定量評価

(2019年12月18日 13:00〜15:00)

 2001年に総合科学技術会議により策定された第2期科学技術基本計画において、「安心・安全で質の高い生活のできる国」が科学技術政策の基本的な方向として目指すべき国の姿のひとつとして挙げられ、以来この方針を受け、安心・安全社会の構築について各方面で取り組みが開始された。しかしその中に「社会的弱者にとっての安全・安心」という観点はほとんどなかった。
 そこで私は「高齢者や女性にとって安全・安心な空間」を定量的に評価する研究を行った。さらにその過程で、安心感だけでなく快適感やわくわく感といった感性の定量的な計測事例が少ないことも明らかになった。これらの感性は、物質的な豊かさではなく精神的な豊かさを求める21世紀の社会の新しいパラダイムにおいて極めて重要であると考えられる。
 そこで私は、これらの感性の定量的な計測による空間やインタラクティブシステムの評価を研究として行ってきた。このセミナーでは、特にわくわく感とかわいい感の生体信号を用いた定量的な計測方法について、実例を主体に解説する。

  1. はじめに
  2. わくわく感の計測
    1. インタラクティブシステムのわくわく感の生体信号による評価 (ゲーム)
      1. 実験システムと実験方法
      2. 評価方法 (アンケートと生体信号)
      3. 実験結果と考察
    2. インタラクティブシステムのわくわく感の生体信号による評価 (車載機器)
      1. 実験システムと実験方法
      2. 評価方法 (アンケートと生体信号)
      3. 実験結果と考察
    3. インタラクティブシステムのわくわく感の生体信号による評価 (VRシステム)
      1. 実験システムと実験方法
      2. 評価方法 (アンケートと生体信号)
      3. 実験結果と考察
  3. かわいい感の計測
    1. かわいいという感性価値
    2. わくわく感としてのかわいい感の心拍による評価
      1. 実験システムと実験方法
      2. 評価方法
      3. 実験結果と考察
    3. 癒し系かわいい感の心拍による評価
      1. 実験システムと実験方法
      2. 評価方法
      3. 実験結果と考察
    4. わくわく感、かわいい感とラッセルの円環モデル
  4. 応用事例紹介とまとめと今後の展望
    • 質疑応答

第3部 感性を脳波で可視化する技術と今後の展望

(2019年12月18日 15:10〜17:10)

 昨今アンケートやグルインといった従来の方法に加え、脳活動を利用したリサーチ手法が増えてきました。日本人は「建前」と「忖度」が多くなかなか本音を聞き出すことが難しいことから、嘘がつけない「脳」に聞いてみよう!というわけです。その活用の幅も飛躍的に広がっておりPRに広告表現、プロモーションやR&D、イベントなどでも活用されています。
 今回、様々な事例や今後の展望を交えながら、我々の事業を紹介できればと思います。実際に計測器をお持ちしますので、ぜひ体験してみてください。

  1. 感性把握技術を活用したビジネス開発
    • 感性把握の重要性・生体信号を用いた客観的感性把握
    • 脳波の活用・脳波から感性を読み取る方法
    • 脳波計測機について
  2. 感性把握技術を活用したプロダクト事例
    • 脳波でコミュニケーションを行う・脳波で選択をする
  3. 感性の数値化で広がるビジネス
    • 感性アナライザ・Valence – Arousal Analyzer
    • 感性の数値化
  4. デモンストレーション
  5. 感性把握を活用したビジネス事例
    • 質疑応答

講師

  • 柏﨑 尚也
    東京電機大学 理工学部 情報システムデザイン学系
    教授
  • 大倉 典子
    芝浦工業大学
    名誉教授 / 特任教授
  • 木幡 容子
    株式会社 電通サイエンスジャム
    取締役

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

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