技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ポリマーアロイ・ブレンドで物性を制御するには?

ポリマーアロイ・ブレンドで物性を制御するには?

~ポリマーアロイ・ブレンドにおける構造と物性の関係を学ぶ~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、ポリマーアロイの基礎から解説し、ポリマーアロイ材料の物性制御に役立つ基礎的な概念から応用までをわかりやすく解説いたします。

開催日

  • 2019年10月30日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • ポリマーアロイに関連する技術者、品質担当者、管理者

修得知識

  • ポリマーアロイの基礎
  • アロイの相溶性と混和性に関する基礎的知識
  • 相互作用パラメーター・溶解度パラメーター・界面張力等の意味
  • ポリマーアロイの構造と制御
  • ポリマーアロイの物性と制御

プログラム

 高分子材料に要求される性能が高度化する中、高分子材料物性制御の手段としてアロイ化の重要性はますます高まっている。ポリマーアロイの物性は、相界面や相分離ドメインの形態等、広い意味での相分離構造に依存するため、構造と物性の関係を把握した上で、構造制御の方法、そして物性の制御という考え方で、材料を設計する必要がある。
 本講演では、ポリマーアロイの基礎的な概念から、応用までを、具体例を挙げながらわかりやすく解説する。

  1. ポリマーアロイの基礎
    1. ポリマーアロイの定義
      1. ポリマーアロイの分類
      2. 相溶性と相容性 (混和性)
      3. ポリマーアロイ材料発展の歴史
    2. 相溶 – 非相溶の熱力学
      1. Flory.Huggins理論を簡単に理解する
      2. 混合自由エネルギーと相図の関係
      3. 相互作用パラメーターと溶解度パラメーターの違いは?
      4. Flory.Huggins理論の問題点
      5. 様々なポリマーブレンド系の相挙動
      6. 溶解度パラメーターと相互作用パラメーターの求め方
      7. ポリマーブレンドの界面と相互作用パラメータ –
      8. ランダム共重合体の相溶性
  2. ポリマーアロイ・ブレンドの構造
    1. 相分離の動力学
    2. ポリマーアロイの界面厚・界面張力
    3. 流動場による構造制御
    4. 三相共存系の構造制御
    5. ブロック共重合体
      1. ブロック共重合体のミクロ相分離
      2. ブロック共重合体の構造解析
    6. 相容化剤 (Compatibilizer)
    7. 混練による構造制御とリアクティブブレンディング
  3. ポリマーアロイ・ブレンドの物性
    1. 相溶系の物性
    2. 相分離系の物性
    3. 耐衝撃性の基礎
    4. 相構造と耐衝撃性 (フィラー添加系を含む)
    5. 相分離界面の構造と物性
  4. まとめ
    • 質疑応答

講師

  • 浦川 理
    大阪大学 理学研究科 高分子科学専攻
    准教授

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5階 第4講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 47,020円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 47,020円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/6 プラスチック用添加剤の作用機構と使い方 東京都 会場
2024/12/9 二軸スクリュ押出機を用いたリアクティブプロセシング技術の基礎から応用へ オンライン
2024/12/9 架橋技術によるポリマーの性能向上と物性・特性改良方法 オンライン
2024/12/9 高分子材料の末端基・構造解析テクニック オンライン
2024/12/10 樹脂部品の特性と材料費/加工費/型費の概算法から検図法まで学ぶ超実務設計 オンライン
2024/12/10 フィラー最密充填構造設計とポリマー系複合材料の高熱伝導化 オンライン
2024/12/10 高分子材料の劣化・変色技術の基礎と防止処方技術 オンライン
2024/12/11 微粒子の分散・凝縮メカニズム、安定化、評価 オンライン
2024/12/11 低誘電特性樹脂の技術開発動向と設計手法 オンライン
2024/12/11 粒子と適用系に応じた分散剤の選び方と配合設計技術 オンライン
2024/12/11 チクソ性の基礎、制御、測定・評価と実用系への活用方法 オンライン
2024/12/11 ポリマー・高分子材料のモノマー化・解重合技術の基礎とケミカルリサイクルの技術動向 オンライン
2024/12/12 高品質スラリー調製のための分散技術とその安定化、評価方法 オンライン
2024/12/13 高分子絶縁材料の劣化・絶縁破壊メカニズムと計測・データ解釈法 オンライン
2024/12/13 乳化重合・懸濁重合の基礎、反応機構と装置設計、重合プロセスの機能化 オンライン
2024/12/13 プラスチック加飾技術の最新動向と今後の展望 オンライン
2024/12/13 エポキシ樹脂の基礎、硬化剤との反応および副資材による機能化 オンライン
2024/12/16 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2024/12/16 フィラー最密充填構造設計とポリマー系複合材料の高熱伝導化 オンライン
2024/12/16 熱可塑性エポキシ樹脂の基礎と応用 オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/11/30 エポキシ樹脂の高機能化と上手な使い方
2018/7/31 高耐熱樹脂の開発事例集
2018/4/12 自動車用プラスチック部品の開発・採用の最新動向 2018
2018/3/19 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2018/3/18 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2018/2/28 顔料分散の基礎講座
2017/7/31 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集
2017/7/31 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術
2017/6/19 ゴム・エラストマー分析の基礎と応用
2017/2/27 プラスチックの破損・破壊メカニズムと耐衝撃性向上技術
2017/1/31 放熱・高耐熱材料の特性向上と熱対策技術
2016/11/29 二軸押出機
2016/8/31 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/8/28 高分子の劣化・変色メカニズムとその対策および評価方法
2014/8/25 粉砕・分散技術の基礎と応用・トラブルシューティング
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/4/30 微粒子最密充填のための粒度分布・粒子形状・表面状態制御
2013/9/2 機能性エラストマー市場の徹底分析