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セルバンク管理・更新と各評価試験の正しい手順

セルバンク管理・更新と各評価試験の正しい手順

~GMP・承認申請対応のポイント~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年10月9日(水) 10時00分 17時00分

プログラム

第1部. GMP運用におけるセルバンク管理戦略の構築と留意点

(2019年10月9日 10:00〜12:00)

 バイオ医薬品の生産においてGMP要求に適合したセルバンク並びに継代細胞の管理を行うことが求められる。各局GMPにおいてはセルバンクシステムに関する諸要件が定められていることから、申請にはセルバンク特性とCQAに基づいた管理手法が規定される必要があり、そのためこれを見据えたCMC開発、工程開発戦略が執られる。GMP生産においては承認書の規定と最新のGMP要求を満たす手順が運用されるよう、継続的改善を図る必要がある。また、GMP製造に供するセルバンク並びに継代細胞においては、構築時と同様にICH Q5aのウイルス安全性に配慮した管理が要求される。この通りセルバンク管理は安全性・有効性を担保する重要なファクターであり、製造業者には高まる規制当局の要求に応えたうえ、高品質の製品を供給する責務がある。
 本セミナーでは、この点から米国FDA承認のもとでの製品製造の実績を踏まえ、GMP観点からの管理戦略の構築と手順への展開について実例を用いてご紹介する。

  1. GMP生産におけるセルバンクの管理戦略
    • セルバンクの受入、保管手順、作業員管理
    • 継代細胞の工程管理試験と品質規格試験
    • 細胞のロット管理、ロットトレース
    • 生産における継代上限管理 (Cell at the limit、 CAL)
    • 安定性に関するベリフィケーションについて
    • SME育成と査察対応
  2. GMP管理を前提としたセルバンク申請項目の概要
    • ICH Q5aを踏まえたウイルス安全性、否定試験の要件
    • 商用とのコンパラビリティを前提としたスケールアップ・工程開発
    • 質疑応答

第2部. バイオ医薬品におけるマスターセルバンク・ワーキングセルバンク作製・管理と更新方法・必要試験項目

(2019年10月9日 12:45〜14:45)

 遺伝子組換え技術に基づくバイオ医薬の生産において最も重要な作業はセルバンクの管理です。なぜなら構築したセルバンクの品質が最終医薬品の品質を規定してしまうからです。本講座では動物細胞由来セルバンクの作製および管理方法について、最新のバイオ医薬品審査における規制当局の考え方を踏まえ、セルバンク管理のポイントについて解説します。

  1. セルバンクの作製の概要
    1. 動物細胞バンクと微生物細胞バンクの違い
    2. 動物細胞の構造、特性を理解する
    3. マスターセルバンク (MCB) とワーキングセルバンク (WCB)
    4. セルバンクに対する規制要件
    5. 構築セルバンクの試験項目
    6. セルバンクの保管管理の重要性
  2. 動物細胞由来セルバンクの作製と保管
    1. セルバンクの作製および保管にどんな装置、機器が必要か?
    2. バンク作製に用いる原材料および培地の管理ポイント
    3. セルバンク作製を外部委託する場合のポイント
    4. 分割保管をどのようにしたらよいか?
    5. 日本国内で作製したセルバンクを海外へ輸送する時の留意点
  3. セルバンクの再評価 (re-test) と更新
    1. 長期安定性をどのように評価したらよいか?
    2. 長期保存セルバンクの安定性の評価のポイント
    3. セルバンクの作り替え (更新) はどのように考えたらよいか?
    4. 開発段階でセルバンクを更新する場合、どのようにしたらよいか?
  4. 製造販売承認申請におけるセルバンク管理のポイント
    1. セルバンクの構築の経緯はどのようにまとめたらよいか?
    2. セルバンクの評価 (特性、無菌、マイコプラズマ、ウイルス安全性)
    3. セルバンク製造および試験を外部委託した場合の申請書の書き方
    4. セルバンクの保管方法の記載は重要 (原則リスク分散のため分割保管)
    5. セルバンクの再評価 (re-test) 法および更新手順の記載は必須
    • 質疑応答

第3部. 承認申請時におけるセルバンクに関する記載法と当局対応

(2019年10月9日 15:00〜17:00)

 バイオ医薬品の開発は、有効成分の遺伝子発現構成体の構築から始まり、バイオ医薬品の製造は、セルバンクの作製が基盤となっている。承認申請時にセルバンク作製までの記載は、有効成分のタンパク質のタイプにより要求されている。本講座では、承認申請書およびM2.3に、目的遺伝子の入手からセルバンクの作製まで、承認後変更管理などに関して、どのように記載するか、また当局対応など実例でわかりやすく説明する。

  1. 承認申請時にセルバンクに関する記載
    1. 承認申請書・M2.3の基本的な要求事項
    2. タンパク質製剤の一般的な要求事項
    3. 単純及び糖タンパク質のセルバンク作製の記載
    4. 抗体医薬品のセルバンク作製の記載
  2. セルバンク作製の記載例-微生物細胞及びヒト・動物細胞
    1. 遺伝子発現構成体の構築
    2. クローン細胞株の選択
    3. 遺伝子発現構成体の細胞への導入
    4. マスターセルバンクの作製
    5. ワーキングセルバンクの作製
    6. イン・ビトロ細胞齢の上限の検討
  3. セルバンクの管理の記載
    1. セルバンクの特性解析
    2. セルバンクの保管安定性試験
    3. セルバンクの再調製・更新
  4. 承認申請時及び承認後変更管理にセルバンクに関わる要注意の例
    • 質疑応答

講師

  • 小川 敦嗣
    株式会社UNIGEN 戦略渉外本部
    取締役 本部長
  • 岡村 元義
    株式会社ファーマトリエ
    代表取締役
  • 郭 秀麗
    バイオCMC株式会社 コンサルティング部
    部長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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