技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

電磁波吸収体・シールド技術の基礎と設計・評価方法

電磁波吸収体・シールド技術の基礎と設計・評価方法

~吸収体の原理、材料・形状の選択、装置への展開事例~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、電磁波吸収体の基礎、電磁ノイズ対応シールド技術の基礎から解説し、広吸収帯域化技術、装置への展開事例について詳解いたします。

開催日

  • 2019年1月30日(水) 12時30分 16時00分

受講対象者

  • 装置・回路・ボード・開発設計者
  • 品質管理・フィールド・エンジニア

修得知識

  • 電磁波吸収体の基礎
  • 正しい電磁波吸収体の設計法
  • EMCにおける空間伝搬に関係する技術、シールド技術

プログラム

第1部 電磁波吸収体の基礎と広吸収帯域化技術

(2019年1月30日 12:30〜14:00)

 波長が数メータから数ミリメータまでの範囲 (マイクロ波・ミリ波あるいはギガヘルツ波) の電磁波 (電波) を用いる技術において、電波相互干渉による誤動作等の対策の一つとして不要電波除去のための電磁波吸収体の設置があります。電磁波吸収体の設計には電磁波と相互作用する材料の性質あるいは複数の材料よりなる場合にはその構造も重要な要素となります。
 本講座は、ギガヘルツ電磁波における材料と電磁波の相互作用に関して、その応用を念頭に置いています。相互作用の結果として、材料の種類、形状等に関係した特徴のある反射・透過・吸収特性を示します。その部分を材料が有する誘電率・透磁率等の固有の性質等を用いて分かりやすい図・数式を用いて講義を行います。必要な基礎知識は講義の際にできる限り説明を行います。電波の応用範囲は極めて広いが、学際分野でもあるために、取り組みにくいテーマでもあります。その壁をできるだけ乗り越えやすくするために、本質部分を分かりやすく講義し、できるだけ多くの受講者の方に役に立つ講座を目指します。

  1. 電磁波
    1. 電磁波とは
    2. 電磁波の発生・センシング方法
  2. 電磁波吸収体の基礎
    1. 定義
    2. 原理 (吸収メカニズム)
    3. 種類 (形状等)
  3. 電磁波吸収帯材料の電気磁気的な性質
    1. 導電率、複素誘電率、複素透磁率
  4. 電磁波の反射・透過のメカニズム
  5. 電磁波吸収体の評価方法
    1. 吸収体材料評価法
    2. 吸収特性の評価法
  6. 電磁波吸収体の広吸収帯域化技術
    1. 設計指針
    2. 吸収体材料選択
    3. 吸収体形状選定
    • 質疑応答

第2部 電磁ノイズ対応シールド技術の基礎と装置への展開事例

(2019年1月30日 14:20〜16:00)

 電子装置のEMC設計・対策の基本は、ノイズの伝わる経路を把握し、適切な対応をとることです。ノイズの伝わる経路には導体と空間があり、伝わる経路は必ずしも接続図と一致しないことを念頭に置く必要があります。空間の伝わるノイズを低減させる方法がシールドですが、シールド方法の種類や使い分けのポイントを知らなかったために、シールド効果が思い通り得られずに耐ノイズ不足やEMI規格不適合が大きな問題となったり、大幅なコスト増大が発生したりするケースがしばしば見られます。
 本セミナーでは、シールドの基本を把握いただき、実際の装置の設計に効果的に展開できるように、基礎とポイントをわかりやすく解説するとともに、事例を適宜交えることで理解度を高めます。なお、事例説明では単なる事例紹介に留まらず、事例分析によって応用力を養うことを志向します。

  1. 電磁ノイズの空間伝搬とEMC
  2. シールドの基礎と効果的使い分け
    1. 静電シールド
    2. 磁気シールド
    3. 電磁誘導による電磁シールド
    4. 電磁波に対する電磁シールド
  3. 装置への展開事例
    1. 静電シールドからのノイズ誘導対策事例
    2. 磁気シールド効果の測定事例
    3. ディジタル回路から微小アナログへの誘導対策事例
    4. 電子機器の電磁波に対するシールド効果測定事例
    5. 装置の静電気ノイズ強化事例
    6. シールド強化による計算機システムのEMI低減事例
    • 質疑応答

会場

江東区文化センター

3F 第5研修室

東京都 江東区 東陽四丁目11-3
江東区文化センターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 23,139円(税別) / 24,990円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,750円(税別) / 47,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 69,417円(税別) / 74,970円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,556円(税別) / 99,960円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,833円(税別) / 149,940円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/7 電子部品の特性とノウハウ (2) オンライン
2024/5/7 電子部品の特性とノウハウ (2日間) オンライン
2024/5/13 電子機器のノイズの基礎と設計段階から盛込む実践的対策技術 オンライン
2024/5/15 電波吸収体の基礎・設計と複合材料の電波吸収特性・評価手法 オンライン
2024/5/23 電子機器の熱設計、熱対策 オンライン
2024/5/23 はんだ付け用フラックスと実装不良の原因と対策 オンライン
2024/5/28 電磁界シミュレーションの導入から活用まで 東京都 会場
2024/6/6 EMC設計入門 オンライン
2024/6/7 CASE実現のための車載機器の熱対策と冷却技術の具体的実践技術 オンライン
2024/6/7 電子機器の故障未然防止・故障解析入門講座 オンライン
2024/6/11 簡単な回路から始めるアナログ設計と実装の基礎 東京都 会場・オンライン
2024/6/13 オフライン電源の設計 (2日間) オンライン
2024/6/14 アナログ回路設計技術の基礎と応用 オンライン
2024/6/25 高周波対応プリント配線板へのめっき技術と回路形成 オンライン
2024/6/28 5G / ワイヤレス電力伝送 (WPT) における電波吸収体技術の最前線 オンライン
2024/7/1 高周波対応プリント配線板へのめっき技術と回路形成 オンライン
2024/7/2 高周波対応プリント配線板 (PWB) 作成に求められる回路形成・材料技術 オンライン
2024/7/4 電子部品の特性とノウハウ (2日間) オンライン
2024/7/4 電子部品の特性とノウハウ (1) オンライン
2024/7/10 EVにおける車載機器の熱対策 オンライン