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日本、中国、韓国、EU、アメリカ、ASEAN諸国など国内外化学物質規制法の2019年予測と実務対応のポイント

日本、中国、韓国、EU、アメリカ、ASEAN諸国など国内外化学物質規制法の2019年予測と実務対応のポイント

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年10月31日(水) 10時00分 17時00分

プログラム

 規制緩和の流れのなかで、化学物質規制法は逆に、規制強化の流れが続いています。最近の法改正の中で注目されるのが、アジアの動きで、台湾での化学物質登録関連弁法の改定、韓国での新規・既存全物質登録とする改正.殺生物剤安全管理法の告示や中国RoHS管理規則による非含有義務製品の告示などです。EUでも、SVHC (Candidate List) は半年毎に追加され、現在では191物質が収載されています。SVHCのロードマップでは、2020年までに約600物質を特定するとしていますので、今後の特定は急ピッチになると思います。EU RoHS (II) 指令も特定有害物質として4物質が追加され、さらに追加物質が検討されています。用途の除外も83項目について、延長審議がされています。ECHA 15物質を認可対象物質とする第6次勧告を公表し、GCC (湾岸協力会議) がRoHS法の制定をWTOに通告するなど、まさにめまぐるしい動きが続いています。また、日本でも労働安全衛生法が改正されて、特定化学物質については、2016年6月からリスクアセスメントが義務化されています。企業対応は、「規制強化は継続する」、「欧米だけでなく、アジア、アセアン、中東など全世界に広がる」という状況を踏まえる必要があります。企業経営では、世界の全ての国の法規制に適合させなくてはなりませんが、個々の法規制を調べて対応するのは困難です。幸い、化学物質関連規制の源は、アジェンダ21の第19章ですから、世界の法規制の基本は同じです。この基本、法規制の本質を理解できると、応用がききます。自社の順法対応するなかで、EU、日本、アセアンなどの広い規制法の知識が求められますが、多くの担当者の知識は、必ずしも一定ではありません。
 このような点を踏まえて、日本の化審法や、化学物質規制法の先進国のEUのREACH規則、CLP規則やRoHS指令の本質を基本から解説し、アジア、アセアン諸国の規制法との違いを理解して、自社の順法対応を検討できるように情報を整理してお伝えします。

  1. 第1部 REACH規則の基礎から論点整理まで
    1. REACH規則等の化学物質規制法の背景
      • アジェンダ21、化学物質政策白書や先行規制法の概要
    2. REACH規則の用語の整理
      • 物質とは? 年間とは? リスクは? … 日本語とは違う解釈への対応
    3. 登録の義務と動向
      • 何をどう登録するべきなのか?
      • SIEFやORの役割
    4. 認可と制限の義務と対象物質の動向
      • 認可と制限の違い
      • 認可第1号認定の中身
    5. 成形品の義務と動向
      • 成形品とは?
      • SVHCとは?
      • 情報伝達の要点
    6. 論点の整理
      • SVHCの動向
      • 複雑な成形品中のSVHC計算の動向
  2. 第2部 EU RoHS指令の基礎からフタル酸エステル類4物質追加などの動き
    1. WEEE指令とRoHS指令の関係
      • 双子の指令の意味
      • WEEE指令と日本企業の義務、適用範囲の違い
    2. RoHS指令の主要義務と解釈
      • 適用製品と除外品目の変更点
      • 大型など主要用語の解釈
      • 特定有害物質と除外項目の変更点
    3. CEマーキングの仕組みと監視の仕組み
  3. 768/2008/EC, 765/2008/EC
    • ブルーガイド2014
    1. RoHS指令のTDの書き方
      • EN50581の要求
      • JIS Z 7201・ISO9001とRoHS指令
    2. フタル酸エステル類4物質の追加とその影響予測、分析や届出に関する情報
      • フタル酸エステルフリーの動き
      • 中間報告の開示や今後の予定
      • 移行の条件や非意図的混入での考え方
      • 過去の摘発事例、有識者会議での検討内容
  4. 第3部 日本を中心とした化学物質規制の動き、分類と表示の基礎と対応
    1. GHS、CLP、JIS Z 7252とJIS Z 7253の概要
      • 分類と表示の基本要求事項の整理
      • Building Block Approachとは
    2. SDSの読み方
      • SDSには何が書いてあるか
    3. 労働安全衛生法の新たな要求
      • 2016年6月施行のリスクアセスメント要求とは
    4. 化審法における2019年の動き、変更点
      • 2019年1月から少量物質の届出基準が、製造・輸入量から「環境排出量」へ
    5. コントロールバンディングによるアセスメントの紹介
      • SDSの記載内容によるリスクアセスメント事例
  5. 第4部 中国における化学物質規制に関する最新の動き
    1. 電子情報製品汚染制御管理弁法 (中国版RoHS) について
    2. 中国危険化学品安全管理条例について
    3. 中国新化学物質環境管理弁法について
    4. 中国向けGHS – ラベル、GB規格による分類と表示義務
  6. 第5部 アジア諸国の気になる規制法に関する最新の動き
    1. 韓国
      • K-REACH法と分類表示義務
    2. 台湾
      • 職業安全衛生法と毒性化学物質管理法による登録と分類表示義務
    3. ASEAN
      • 主要国の化学物質管理法と分類表示義務
  7. 第6部 chemSHERPA (ケムシェルパ) に関する動き
    - 各企業での導入運用に向けて –
    • 総合質疑、相談会、情報交換

講師

  • 松浦 徹也
    一般社団法人 東京環境経営研究所
    理事長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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