技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

プラスチック成形品の強度設計と残留応力低減技術

プラスチック成形品の強度設計と残留応力低減技術

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、強度設計に関わるプラスチック特有の性質と、これに伴う残留応力・ひずみ発生と低減化について分かりやすく解説いたします。

開催日

  • 2018年7月24日(火) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • プラスチック製品の設計、成形、品質、評価に関連する技術者
    • 自動車・自動車内装
    • 家電
    • 携帯電話・スマートフォン
    • PC
    • 食品容器
    • 部品トレー
    • 建材
    • 看板 など

修得知識

  • プラスチック成形品の残留応力の発生要因
  • 残留応力の測定法
  • 成形に伴う残留応力と低減

プログラム

 プラスチックの強度設計においては、プラスチックにどのような応力が生じるかを見積もることと合わせて、プラスチックが使われる環境で、どのような強さが期待できるかを見積もることが重要です。
 プラスチックの物性は成形プロセスの影響で異方性を含めた変化を生じ、更に残留応力も生じます。また、プラスチックの強さは、負荷の状態、使用環境、時間の影響により変化します。
 本セミナーでは、応力解析を進める際に係わるプラスチック特有の性質、強さを変化させる要因、ならびに残留応力の低減技術について、解説いたします。

  1. プラスチック成形品の強度設計で考慮する事項
  2. 応力解析を進める際に係わるプラスチック特有の性質
    1. 結晶化速度と温度、圧力の関係
      1. 結晶化速度と温度
      2. 結晶化に伴う収縮
      3. 結晶化速度と圧力
    2. 充填材添加に伴う物性値の異方性と複合則、ウエルド部の強さ
      1. 異方性の発生メカニズム
      2. 物性値の異方性、ウエルド強さ
      3. 充填材添加プラスチックの物性の複合則と異方性
    3. 粘弾性特性
      1. 時間~温度換算則と線形粘弾性理論
      2. 時間温度換算則
      3. 応力緩和の積分法則とクリープの積分法則
      4. 温度が変わる場合における重ね合わせの原理
    4. 温度変化に伴う残留応力発生のメカニズムと解析例
      1. 熱粘弾性力学モデルによる残留応力発生メカニズムの定性的説明
      2. 残留応力の解析例
  3. プラスチックの強さを変化させる要因
    1. 疲労破壊
      1. 疲労破壊特性
      2. 疲労負荷と耐久 (定寿命) 線図
      3. 繰り返しの負荷に伴う発熱
      4. 粘弾性材料に繰り返し負荷が加わる際の発熱のメカニズム
      5. 累積損傷則 (マイナー則)
    2. 遅れ破壊 (クリープ破壊)
      1. 遅れ破壊 (クリープ破壊) 現象
      2. クリープ破壊における時間・温度換算則
      3. クリープ負荷によるクラックの成長速度
    3. 熱、紫外線、環境物質による劣化
      1. 熱劣化
      2. 紫外線劣化
      3. 紫外線を含む環境劣化
      4. 複合劣化
      5. 環境物質・化学薬品による劣化
      6. 耐熱性の評価
  4. 残留応力
    1. 残留応力の測定法
      1. 残留応力の発生要因
      2. 測定法
    2. 成形にともなう残留応力測定例
      1. 熱可塑性樹脂
      2. 熱硬化性樹脂
    3. 低残留応力化材料
      1. フィラー充填量と成形性
      2. フィラー形状,粒度分布とモールド材料の粘度
      3. フィラー充填量と線膨張係数
    4. 残留応力低減成形法
      1. 超音波射出成形
      2. 冷熱サイクル成形
      3. 電磁誘導加熱成形
      4. 炭酸ガス溶解成形
      5. 多段速度制御定圧成形
      6. 射出圧縮成形
      7. 成形条件と残留歪、残留応力
    • 質疑応答・名刺交換

会場

江東区産業会館

第2会議室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 23,139円(税別) / 24,990円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,750円(税別) / 47,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 69,417円(税別) / 74,970円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,556円(税別) / 99,960円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,833円(税別) / 149,940円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/5/26 エポキシ樹脂の基礎、硬化剤との反応および副資材による機能化 オンライン
2025/5/26 ポリマーアロイ・ブレンドの基礎と構造解析・物性評価 オンライン
2025/5/27 基礎から学ぶ実務者のための強度設計入門 オンライン
2025/5/27 再生プラスチックにおける不純物、化学物質の分析 オンライン
2025/5/27 高分子の絶縁破壊メカニズムとその劣化抑制技術 オンライン
2025/5/27 分子シミュレーションの基礎と高分子材料の研究・開発の効率化への展開 オンライン
2025/5/27 チクソ性 (チキソ性) の基礎と評価および活用方法 オンライン
2025/5/28 高分子材料の劣化 オンライン
2025/5/28 電気絶縁材料の劣化現象とその診断技術 オンライン
2025/5/28 高分子材料における難燃化技術と難燃性評価、難燃剤の配合設計・規制動向と実際技術 オンライン
2025/5/28 プラスチック物性の観点から高分子複合材料のメカニカルリサイクルを検討・考察する オンライン
2025/5/29 樹脂のレオロジー特性の考え方、成形加工時における流動解析の進め方 オンライン
2025/5/29 ポリマーにおける相溶性・相分離メカニズムと目的の物性を得るための構造制御および測定・評価 オンライン
2025/5/29 光学用透明樹脂の基礎、屈折率制御および光吸収・散乱メカニズムと高透明化 オンライン
2025/5/29 光学用透明樹脂の基礎と光学特性制御および高機能化 オンライン
2025/5/30 プラスチックの強度・破壊特性と製品の強度設計および割れトラブル原因究明と対策 オンライン
2025/5/30 発泡成形のメカニズム、気泡コンロトール、測定、応用 オンライン
2025/5/30 UV硬化樹脂の硬化度・物性の測定評価と硬化不良・密着不良などのトラブル対策 オンライン
2025/5/30 流動場での、高分子の結晶化挙動の基礎と成形プロセス中の結晶化解析事例 オンライン
2025/5/30 破壊工学の基礎と高分子材料での実践 オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/7/31 高耐熱樹脂の開発事例集
2018/4/12 自動車用プラスチック部品の開発・採用の最新動向 2018
2018/3/19 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2018/3/18 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2017/7/31 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集
2017/7/31 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術
2017/6/19 ゴム・エラストマー分析の基礎と応用
2017/2/27 プラスチックの破損・破壊メカニズムと耐衝撃性向上技術
2017/1/31 放熱・高耐熱材料の特性向上と熱対策技術
2016/8/31 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ
2016/2/20 自動車用プラスチック部品・材料の新展開 2016
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/8/28 高分子の劣化・変色メカニズムとその対策および評価方法
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/11/26 エンプラ市場の分析と用途開発動向 2013
2013/9/2 機能性エラストマー市場の徹底分析
2013/6/26 UV・EB硬化型コート材の基礎、各種機能向上技術
2013/6/3 プラスチックのタフニングと強度設計
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)