技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

Quality by Designに基づく造粒・打錠工程の設計と最適化

Quality by Designに基づく造粒・打錠工程の設計と最適化

~PAT分析技術による製品品質管理についても解説~
大阪府 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年6月4日(月) 10時30分16時30分

受講対象者

  • 製剤開発に関わる担当者、研究者、管理者

修得知識

  • Quality by Designによる製品設計・工程設計
  • 科学的解析手法とリスクに基づく製品設計領域
  • 優れたOD錠を設計するための製造条件

プログラム

 医薬品製品および製造工程の設計においては、Quality by Design (QbD) を導入することにより、科学とリスクに基づくアプローチが可能となる。またデザインスペースを構築すれば医薬品の品質確保につながる。さらにProcess Analytical Technology の分析技術に基づいて製造工程のモニタリングにより、QbDが実現し工程が理解できると共に、管理戦略などが推進される。
 本セミナーにおいては、造粒工程および打錠工程に注目し、高品質製品の設計、製品を恒常的に生産できる各工程を設計する基礎的な実験結果を述べる。まず、PAT分析技術を採用し、一定品質の製品を製造できる造粒・打錠工程を評価した内容について説明する。次に造粒ならびにOD錠の打錠に注目し、多変量実験を行い、工程の最適化およびデザインスペースを構築した結果を述べる。さらに服薬コンプライアンスを向上させるマイクロOD錠の設計、個別化医療を指向した個別化錠剤の設計、ならびに革新的技術である連続生産について紹介する。

  1. ICH Qトリオ内容の再確認
    1. Q8:製剤開発
      1. 科学とリスクに基づくアプローチ、Quality by Design (QbD) の概念導入
      2. デザインスペース、Process Analytical Technology (PAT)
    2. Q9:品質リスクマネジメント
      1. 品質に対するリスクのアセスメント、品質リスクマネジメントに関する原則
    3. Q10:医薬品品質システム
      1. 製造プロセスの稼働性能と製品品質の管理状態の確立と維持の促進
  2. PATとその分析技術による工程設計および製品品質管理
    1. PAT (プロセス解析工学) および分析・評価装置
    2. 振動分光法 (赤外、近赤外、ラマン) の特徴
    3. トルク測定に基づく撹拌造粒の最適添加液率の決定
    4. 画像解析システムによる撹拌造粒のリアルタイムモニタリングおよび終点決定
    5. 流動層造粒の造粒機構および粒径別の含量均一性
    6. ラマンイメージング法による錠剤構成粒子の可視化および分散状態の評価
    7. 滑沢剤混合のIn – lineリアルタイムモニタリングおよび 錠剤における粒子の分布・分散状態の評価
    8. 錠剤検査システムによる錠剤全数の主薬含量のIn – lineリアルタイム測定および評価
  3. 造粒・打錠工程の設計、最適化およびデザインスペースDS
    1. 実験計画法と品質工学の特徴
    2. 重要品質特性CQA、プロセスパラメータPP、クリティカルパラメータ
    3. 撹拌造粒工程の設計、最適化およびDS
    4. 撹拌造粒工程の設計、最適化およびDS
    5. 打錠工程の最適化およびDS
  4. 優れたOD錠を設計するための最適化およびDSの構築
    1. 普通OD錠および異形OD錠の設計
    2. 優れたOD錠を設計するための外部滑沢剤の添加方法の検討
    3. 水浸透法に基づく錠剤評価装置によるOD錠の吸水性・崩壊過程
  5. 服薬コンプライアンスに優れたマイクロOD錠の設計と評価
    1. 小児用製剤開発設計の重要性
    2. 小児用を指向したマイクロOD錠の設計と評価 (錠剤径:4,3,1.5mmのOD錠)
    3. ラマン分光法による錠剤構成粒子の分布・分散状態の評価 (錠剤径:4mmOD錠)
    4. 優れたOD錠を設計のための最適化およびDSの構築 (錠剤径:4mmOD錠)
  6. 新しい流れの製剤生産システム、および新規製剤化技術
    1. 他分野での連続生産例
    2. 製剤化における連続生産の特徴 (メリット)
    3. 連続化を指向したPAT技術による造粒システムの構築
    • 質疑応答

会場

大阪市立中央会館

2F 第4会議室

大阪府 大阪市 中央区島之内2丁目12-31
大阪市立中央会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 23,139円(税別) / 24,990円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,750円(税別) / 47,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 69,417円(税別) / 74,970円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,556円(税別) / 99,960円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,833円(税別) / 149,940円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/9/9 医薬品原料粉体の全数受入確認試験ならびに製剤化におけるリスク低減と製品品質の最大化 オンライン
2025/9/19 GMPヒューマンエラー防止・削減コース オンライン
2025/9/19 医薬品製造におけるヒューマンエラーの防止そして削減するための効果的な対策・工夫・改善と有効性評価方法 オンライン
2025/10/6 GMPヒューマンエラー防止・削減コース オンライン
2025/10/6 医薬品製造におけるヒューマンエラーの防止そして削減するための効果的な対策・工夫・改善と有効性評価方法 オンライン
2025/10/16 GMP実務担当者が最低限知っておくべき必須知識 オンライン
2025/10/16 点眼剤の処方化の基礎と製剤設計時に考慮すべき留意点と評価手法 オンライン
2025/10/23 造粒技術の考え方、設計法、スケールアップ、流動解析 オンライン
2025/10/29 非GLP試験での信頼性基準試験におけるリスクベースドアプローチを用いた信頼性保証 オンライン
2025/10/29 医薬品の処方・剤型変更におけるBE試験回避の考え方 オンライン
2025/10/30 点眼剤の処方化の基礎と製剤設計時に考慮すべき留意点と評価手法 オンライン
2025/10/30 脂質ナノ粒子 (LNP) 、リポソームによる核酸・遺伝子DDSと製剤設計 オンライン
2025/10/30 GMPに基づく品質リスクアセスメント手法の選択と継続的改善のためのQRM オンライン
2025/10/31 GMP準拠の現場作業員が身に着けるべき手技・手順・管理基準と誤りやすいトラブル対策 オンライン
2025/11/4 造粒技術の考え方、設計法、スケールアップ、流動解析 オンライン
2025/11/11 GMPに基づく品質リスクアセスメント手法の選択と継続的改善のためのQRM オンライン
2025/11/12 脂質ナノ粒子 (LNP) 、リポソームによる核酸・遺伝子DDSと製剤設計 オンライン
2025/11/14 医薬品の処方・剤型変更におけるBE試験回避の考え方 オンライン
2025/11/17 GMP準拠の現場作業員が身に着けるべき手技・手順・管理基準と誤りやすいトラブル対策 オンライン
2025/11/27 開発段階/承認後の処方・剤形変更時の生物学的同等性評価 オンライン

関連する出版物

発行年月
2025/4/14 製薬業界55社〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2025/4/14 製薬業界55社〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (書籍版)
2024/9/30 最新GMPおよび関連ICHガイドライン対応実務
2023/11/30 造粒プロセスの最適化と設計・操作事例集
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善 (書籍 + ebook版)
2019/11/21 医療機器企業におけるリスクマネジメントセミナー (オンデマンド)
2019/11/21 医療機器企業におけるリスクマネジメントセミナー (DVD)
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/1/28 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方
2012/2/9 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応のための「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/12/10 製薬大手5社 技術開発実態分析調査報告書
2011/8/29 グローバルスタンダード対応のためのCSV実施方法
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)