技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

研究開発テーマの評価手法とGO/STOPを見極めるポイント

研究開発テーマの評価手法とGO/STOPを見極めるポイント

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、技術テーマ評価、特に、技術ポートフォリオや技術の費用対効果を基にした研究開発テーマの中止/撤退 (Go/No Go) を見極めるポイントについて説明いたします。

開催日

  • 2018年5月25日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 研究開発部門の担当者、管理者

修得知識

  • 技術体系
  • 技術ポートフォリオ
  • 技術の費用対効果

プログラム

 技術経営、つまり技術をマネジメントする目的は、技術を如何に経営に生かしていくかである。すなわち、技術戦略などの策定により、技術が経営計画や事業計画を担保する方策を見出すということである。そのためには研究開発テーマの選択・評価が非常に重要である。一度選択された研究開発テーマは、毎年研究開発費の投入を余儀なくされる。
 研究開発テーマによる技術の獲得、その技術を使った商品・サービス・ソフトウエアなどの上梓を目的とした研究開発プロジェクトの遂行が大きな課題となる。研究開発プロジェクトは、人・金・物のリソースの投入量の大小や時期が様々であり、その不確実性も一様ではない。特に、昨今のように経済状況、技術の進展、技術領域の拡大など環境の変化が劇的に起こる状況では、定期的に研究開発テーマの見直しが必要とされる。材料系の研究開発などのように、研究開発期間が10年以上掛かる長期的な研究開発もある。
 研究開発テーマの中止・撤退 (Go/No Go) 判断は、そのテーマの評価により判断される。その評価は非常に難しいが、適切な方法が検討されてきている。その評価法として、技術ポートフォリオや技術の費用対効果がある。技術ポートフォリオや技術の費用対効果は、技術評価の見える化として重要であり、技術出身及び文科系出身の経営層が技術経営という視点での研究開発テーマの選択/撤退/中止 (Go/No Go) の検討に参加することができる。
 本講演では、技術テーマ評価、特に、技術ポートフォリオや技術の費用対効果を基にした研究開発テーマの中止/撤退 (Go/No Go) を見極めるポイントについて説明する。

  1. 「研究開発とは」
    1. 課題認識と貢献の構造
      • 研究開発の構造を示し、課題認識との関係性を明らかにする。
    2. 研究開発の位置付け
    3. 研究開発の評価
      • 研究開発の評価を構造化して、関係性を示す。
    4. フェーズ管理
      • フェーズ管理の概念を理解する。
    5. 研究開発費とフェーズ管理の関係
    6. 技術の生産性指標
      • 一般的な生産性指標について概説し、研究技術の生産性指標の事例を提示する。
    7. 研究開発のプロセスと結果
    8. 研究開発プロセスの改善
    9. 技術体系と技術マネジメント
  2. 「バリューチェーンと収益」
    1. バリューチェーンと収益の考え方
      • 技術のバリューチェーンと収益の構造を説明する。
    2. バリューチェーン毎の収益と費用の考え方
      • 技術のバリューチェーンでの収益と費用の考え方を説明する。
  3. 「研究開発データの種類と取集方法」
    1. 研究開発データ
    2. 研究開発データの収集方法
  4. 技術適応領域とテーマ評価
    1. 市場と技術の適応領域
    2. 新規領域におけるテーマ評価
  5. 「研究開発マネジメントの基礎となる技術体系」
    1. 技術体系
      • 技術体系構築の考え方、構築のキーポイントを示す。
    2. 技術体系の構築の概要
    3. 技術体系の構築の実際
    4. 技術体系の構築計画
      1. 構築の実施までのプロセス
      2. 注意点・問題点、社内の協力
  6. 「技術ポートフォリオとGO/STOPを見極めるポイント」
    1. 技術ポートフォリオとは。
    2. 技術ポートフォリオの種類
    3. 自社に必要な技術ポートフォリオ
    4. 技術ポートフォリオの作成プロセス
      1. 技術ポートフォリオの計画
      2. 実施までのプロセスと注意点
    5. 技術ポートフォリオの分析とGO/STOPを見極めるポイント
      • 技術のポートフォリオ分析・有望性の見極め方とその事例を概説する。
        1. 技術体系をベースにした技術ポートフォリオ分析手法
        2. 技術ポートフォリオの分析の視点
    6. 技術ポートフォリオの効用
    7. 技術ポートフォリオの課題/限界
  7. 「技術の費用対効果とGO/STOPを見極めるポイント
    1. 研究開発での収益と費用の考え方
      • 研究開発での収益と費用の考え方の一例を説明する。
    2. 研究開発の売上への貢献度の算出
      • 研究開発の売上への貢献度の算出例を説明する。
    3. 売上を商品機能に配賦した費用対効果とGO/STOPを見極めるポイント
      • 売上を商品の機能に配賦することにより、費用対効果の算出例を概説する。
  8. 全体のまとめ
  9. 演習
    1. 「技術ポートフォリオの作成の演習」
    2. 「技術の生産性評価の演習」
    • 質疑応答

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)

9F 会議室

東京都 江東区 亀戸2-19-1
江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 23,139円(税別) / 24,990円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,750円(税別) / 47,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 69,417円(税別) / 74,970円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,556円(税別) / 99,960円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,833円(税別) / 149,940円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/6 中小製薬企業のためのテーマ創出・研究開発・製品戦略の策定・推進 オンライン
2025/1/7 シナリオプランニングを活用した事業成果を生みだすロードマップの策定・実行のプロセスと具体的な手法 オンライン
2025/1/10 新規事業テーマの探索とテーマの特性に沿った評価の考え方 オンライン
2025/1/20 研究開発部門が行うべきマーケティングの知識と活動 (基本理論編 & 実践編) オンライン
2025/1/20 研究開発部門が行うべきマーケティングの知識と活動 (基本理論編) オンライン
2025/1/23 ステージゲート・プロセスを活用したR&Dテーマ評価・選定のマネジメント オンライン
2025/1/24 新商品アイデア創出・選別の方法と仕組みづくり オンライン
2025/1/27 研究開発部門が行うべきマーケティングの知識と活動 (実践編) オンライン
2025/1/29 研究開発テーマ、プロジェクトの費用対効果の算出と見える化 オンライン
2025/1/30 デザインレビュー (DR) の基本とすすめ方、抜け漏れ防止策 オンライン
2025/1/30 製薬業界で必要となる創薬企画の発想法とBeyond-the-pill/Around-the-Pillのトレンド オンライン
2025/1/31 新商品アイデア創出・選別の方法と仕組みづくり オンライン
2025/1/31 市場分析・競合他社 (ベンチマーキング) 分析と情報収集の進め方 オンライン
2025/2/7 研究開発テーマ、プロジェクトの費用対効果の算出と見える化 オンライン
2025/2/7 医薬品工場建設におけるURS作成時の留意点およびトラブル防止・バリデーションのポイント オンライン
2025/2/12 製薬業界で必要となる創薬企画の発想法とBeyond-the-pill/Around-the-Pillのトレンド オンライン
2025/2/13 革新的な研究開発テーマを継続的に多数創出する方法とその体系的・組織的な仕組みの構築 オンライン
2025/2/13 技術マーケティングによる新規事業・R&Dテーマの発掘 オンライン
2025/2/14 市場分析・競合他社 (ベンチマーキング) 分析と情報収集の進め方 オンライン
2025/2/17 技術者、研究者のための効果的なタイムマネジメント オンライン